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祝!内定…いきなりクエスト(4)

地元の人達から、キラキラ湖と呼ばれるその湖にケインは到着した。

波打ち際の砂浜がキラキラ輝いているのは、キラキラ貝のかけらが含まれているからだろうか。湖は半径200m程だろう、それほど大きいわけでもないから深いところは少ないかもしれない。

湖の上を一周リリカが偵察をして帰ってきた。

「中でキラキラしたのが動いているの!ヤッパリね、先輩が言ったとおりにね、かなりの数のキラキラし蟹がいるわね。」

出来れば会いたくないが、好物?の貝を掘っているのを見られたら襲ってくるのは確実だろう。

「私ね、上から見張ってるね。貝はよろしくね!」

そう言うと、リリカちゃんは浮かび上がりケイン達の頭上を旋回しはじめた。

「やるか!」

そう言ってラルゴがミニ熊手を持って砂浜を引っ掻く。どうやらこの辺りの砂浜が一番大きくて掘りやすそうだ。ケインもラルゴに続いて砂浜をひっかく様に掘り始めた。

…しばらく掘ってソコソコの量の貝を集められた。ただ腰が痛くなってきたので伸びをした。上空ではリリカがダンスの練習をしていた。

空中で舞い踊るその姿はキラキラと輝きとても綺麗で、リリカちゃんの魅力を存分に発揮させていた。

(あの衣装もキラキラ貝だよな、素敵だけど…何か引っかかる…なんだろ?)

ダンスをしていたリリカちゃんがいきなり大声をあげた!

「きゃあ!蟹さんが集まって来てる!」

波打ち際の水面が盛り上がり、大量の蟹がキラキラしながらこちらに向かって来た。

(キラキラが好きなんだから、あの衣装をみればくるよ…なんでもっと早くに思いつかなかったんだ!)

「きっとあいつらアルパカ40ナイツのファンだぜ!」

ラルゴの冗談を聞いて笑えないけどありそうとケインが思ったとき、

「じゃあ、攻撃できない⁉」

とリリカちゃんがファン思いな言葉を発した。

「…ファンじゃないから、ゼッタイ。」

自分でも間が抜けているとしか思えない言葉を、ケインは疲れたようにつぶやいた。


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