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ララカルの街にて…冒険者業に就職(1)

王都からさほど離れていない位置にララカルという街がある。海に近く、山も近く、農作も盛んで、工業地帯もある上、温暖な気候で観光スポットとしても人気がある街である。

(…つまり冒険者としては、仕事が多くて理想的だよな。)

ケインはラルゴと繁華街を歩きながらそんなことを考えていた。

「ねえ、ハーティアさん、あそこは?」

「ああ、この辺では有名なお菓子のお店でね…」

ラルゴが案内をしてくれるハーティアさんに気になる看板、お店、服装など様々な質問を浴びせていた。ハーティアさんもいちいちそれに付き合って説明してくれる。

(やめてくれよ…田舎者丸出しだよ…。)

王都での訓練を終えて、2人は王国の官僚から、暫く冒険者をすることを進められた。特に強力なアビリティ持ちはそのまま王国に雇われる(いまでいうと公務員になるってこと)こともあるそうだが、ケースとしては少ないらしい。返って気楽でいいとケインは思う。

タチアナさんとはケインはなぜか王都を出ることが決まってから会うことができなかった。苦手としているので積極的に会いたい相手ではないがお礼くらいは言いたかった。一応手紙は置いて来たが。ラルゴも出発前日に1度だけ話せただけだといっていた。

今回はハーティアさんという先輩冒険者が相談役として自分達に配置された。冒険者として拠点となる街を決め、冒険者として生活する場所となるパーティーハウス(通常ハウスと呼ばれている)を紹介し、冒険者として登録してファーストミッションをこなすまで面倒を見てくれる、そんな役を彼は王国から受けているとのことだ。

「もうすぐ1件目のパーティーハウスに着くからね、さっき言ったとおりまず筆記と面接が絶対あるよ。

因みに私は外で待っているからね、私と一緒にはいると判断力や決断力がない人物だと判定されるんだ。緊張しなくていいから頑張っておいで。」

(うう、そんなこと言われると余計に緊張するじゃん。)

ケインはそういうプレッシャーにいつも全然動じないラルゴが羨ましいと思う。

やがて、案内された建物の前でハーティアさんと別れ2人は中に入っていった。

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