テストでデットorアライブ(9)
「よくせいかいをえらべたね♪」
何時の間にかケインのすぐそばにいたGMはパチパチと拍手を送ってきた。
さっきは神々しい感じがしたが今はイタズラっ子にしかみえない。
「パペットとおなじいろにしたし、キューブのかべもつみあがるのもみせたから、だぶんだいじょうぶだとおもったけど♪」
「大丈夫なわけ…」
反論する前にGMはポン⁉と音を立てて消えた。
(しょうひんは、パペットのめのほうせき、いいねで売れるよ。あと、ボーナスあげるね♪きみたちのアビリティは2つだよ。)
床面から階段がせり上がってきた。天井面の一部から外の明かりが見えた。
(たのしかったよ、またあそぼうね♪)
「…一方的になやつだったね。」
「ホント、正直もう会いたくないぜ。」
2人で宝石をパペットの顔から穿り出す作業をしていると、
「ケイン、あのさ、最初のパペットを倒したとき、俺が無茶したのは、…お前がなんとかしてくれるって思ったからだ。」
ラルゴがいつになく素直な口調で話しかけてきた。
「…きずかなくてゴメン。…僕もさラルを信じることにするよ。」
このときケインは生き残ったことより、なぜか、”生きていること”がとても嬉しかった。