利己主義勇者と良き魔王 【序】
人類は魔族を解析することによって魔法を得た。同胞を殺された魔族はその人間たちを殺した。魔族はそれ以上をしなかったが、人間は魔族を害悪と断じ、魔族を駆逐することを決めた。魔族は殺されないために人間を殺すことを決めた。――そんな時代。人間側には、人類最強の勇者がいた。彼は人間の為に戦うわけではなかった。魔族という危険が存在しない、自分にとっての理想郷を創るために、魔族を滅ぼすと決めていた。結果として、彼は魔族を殺し、魔力を奪い、幾つもの人命を救っていた。魔族側には、世界最強の魔王がいた。魔王は人類を駆逐することを安易に是とはしなかったが、魔族全ての為を思い、人間を殺すことを決意した。これはそんな者たちの――利己主義でありながら人類全てに利益をもたらす勇者と、世界の平和を願い人類を殺すことを決めた魔王の、戦いの物語。一方にとって栄光の、もう一方にとっては、悲劇の、物語。
第五節 -20- 【人魔戦争】
2012/11/21 19:00
第五節 -21- 【人魔戦争】
2012/12/07 18:00
第五節 -22- 魔王
2012/12/23 18:00
第五節 -23- 魔王
2013/03/22 19:00
第五節 -24- 魔王
2013/04/26 19:00
第五節 -25- 【魔王】
2013/05/26 07:00
第五節 -26-
2013/05/26 07:00
第五節 -27‐
2013/05/26 19:00
(改)
第五節 -28- 【第三】
2013/07/07 07:00
第五節 -29-
2014/06/29 19:43
第五節 -30-
2014/07/01 21:19
「続きについて」と「あとがき」
2014/07/01 21:38