あらすじ
『魔王を倒す』なんて夢を持つすごく強い少年がいて、一国の王から頼られて、魔王に消滅させられたっていう都市に行ったら、『第七』とかいう犬みたいな魔族に襲われて、少年はそれを倒した。
魔族はそれを知って、人間の脅威を再確認した。
そして第二節に至る。
登場人物たち
・少年
天才。利己主義。自分のために世界を救うなんて言う少年。
・用心棒みたいな男
口髭が特徴的な男性。魔族を恐れ、魔族から身を守ることを望むという需要から生まれた職業に就く男。そこそこ強いが、少年とは比べることもできない程度。少年が男を雇ったのは魔力節約のためだけ。ちなみに少年は魔族が相手なら自分が戦おうと思っていた。つまり男には盗賊などが襲ってくる時にだけ守ってもらおうと考えていた。結果として用心棒の仕事は果たせず、ただ少年を運んだだけ。その後、用心棒の仕事はそこそこにしているらしい。
・リスト
王室直属護衛隊長。魔法の才能は凄まじく、少年も一目を置くほど。しかしまだ少年の足元にも及ばない。少年は将来を見据えて、彼に魔法の技術を教えたりしている。
・魔王
強い。魔族の王。べつに人間のことは嫌っていない。人間の少女のような姿をしている。
・シャム
魔王の配下。側近みたいな感じ。
・エレクトロ
『第七』。犬っぽい。少年に殺された。特殊な魔法を使ったが、少年には攻略された。ちなみに少年はエレクトロの魔法を解析し、習得した。
・チャイオニャ/コラプス/ピーピリープリー
『第十三』『第十六』『第二十』。まだ活躍しない。
・グローリー
人間。リストと同じような役職。少年に一目を置かれているが、王に対し無礼な少年のことを嫌っているような様子を見せる。でも少年の実力は認めている。
・王
リストやグローリーの国の王。ぶっちゃけリストやグローリーよりも強い。でも王だから戦わない。少年に認められているし、少年を認めている。
設定について
・魔法
魔族が使えるもの。人間は魔族を解剖したり実験したりして魔法を得た。
けっこうでたらめで、些細なことでその効果の大小が変わったりする。
詳しいこと、どのようにしてそんな不思議なことが可能なのかはまだ解明されていない。
・魔族
魔力を使い、魔法を扱い、その肉体が魔力で構築されている存在。
人類が誕生するよりも前には存在していたらしい。
魔力は自然に回復し、何も食べなくても生きることができる。
不死ではないが、寿命はない。不老。
・人間
魔族から魔力を奪い、自分のものにできるとかいう、魔族にとっては恐ろしい存在。
魔力は自然に回復せず、使えば使うだけ減る。
減ったら魔族から奪わなければ、その魔力は絶対に回復しない。その点では不便。
魔族は別に人間を殺したいなんて思っていないのに、魔族は危険だから殺すべきだとか言って、魔族に攻撃を仕掛けてくる。魔族にとってはこれ以上なく迷惑な存在。
繁殖能力が高く、魔族が目を離している隙に地球全土に蔓延っていた。
どうしてか、自分たちこそが最高の種だと思っている。
そして人間同士で戦争まで始める。魔族という共通の敵がいるのに、人間同士で戦う。魔族が積極的に人間を攻撃していないからって、人間同士で戦争をするのは理解できないと魔族は思っている。
だが、やはり魔族からすれば、最大の脅威。
・人間の魔力、魔族の魔力についてのできるだけわかりやすい説明
世界観に合わないから本編ではこの例えを用いるのは控えたが、ここではわかりやすく理解してもらうために使おうと思う。
RPGでいうと、人間は魔族を倒したらEXP(経験値)の代わりに魔力をもらえて、それはMPも兼ねている。
MPは魔法や魔力を使う行動をすればするだけ減っていき、ほとんどの場合、魔力量(MP量)こそが強さみたいな感じだから、魔力はできるだけ多いほうがいい。
魔力を増やしてもレベルアップはしないが、増やしたら増やしただけ強くなるので、やはり経験値と同じようなものと考えてもらってもいい。
ただ、レベルと違って、魔力は減り、つまり減ったら減るだけ弱くなるので、そこら辺には注意が必要。
魔族は人間を倒しても何の得もない。だが魔力は自然回復する。
レベルアップみたいなことはする。人間で言うと、筋力=魔力みたいなところがあるので、鍛えれば鍛えただけ増える。しかし限界はある。
寿命がないので、鍛える時間もほとんど永遠。しかし限界はあるし、魔王が魔族をまとめてからは、そこまで強さを求めない魔族も多くなったので、人間が魔族に牙を剥くまでは、ほとんど鍛えることをしなかったので、すべての魔族が限界まで強いわけではない。
だが、基本能力からして、人間とはかけ離れており、つまりRPGで言うと、最初っから強いキャラみたいな位置。
ただ、最初っから強いが、人間のように魔力を奪うことなんてできないので、短時間で強くなることはなく、つまり人間視点で見れば、最初っから強いけど経験値が入らず、レベルアップもしないという、助っ人的な位置にいるキャラ。
・長さの単位が『メートル』であること他、単位に関する理由
世界観に合わないかもしれないが、そんなことを言ってしまえば、日本語で書かれていることが既におかしい。この物語の中では、魔法を使うことによって言語はすべて自動翻訳に近い状態になっている。つまり、この文章も魔法により自動翻訳されている、という理解をしてもらえれば幸い。