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腐れ縁の幼馴染が手強すぎる!  作者: 幽天こあい
第1章 腐れ縁の幼馴染
24/40

癒し<美空>

夏祭りから一日、俺は朝から父さんととあるところに出かけていた。


 そこでは父さんの実体験からのアドバイスや店員さんの話を聞きながら、俺は目的を果たすことができた。




 慣れない環境、頭を悩ませる内容だったこともあり、午後になって家に帰ってきた俺は疲れ果てていた。







◆◆◆







 午前中、出かけていた優斗が疲れた様子で帰ってきた。


 実家に帰省してからの優斗はお父さんや怜央さんとよく出かけたり、積極的に行動をしている。


 特に夏祭りの日、分かれる際の優斗の表情は私が今まで見たことがないようなカッコよさがあった。




 来週末が楽しみ。




 お昼ご飯の片づけが終えて、ソファーに座っている優斗の方を覗き込むと優斗は頭を上下に揺らして夢の世界に旅立っていた。


 最近の優斗は私が関係を変えようとしているからか、何処か硬い表情をしていることが多かったけど、今は年相応の優しい表情をしている。


 私のせいで優斗が悩んでいるのは心苦しいのに、それだけ真剣に考えてくれていることに歓喜している自分に呆れてしまう。




 優斗の隣に座ると揺れていた優斗の頭がこちらに少しずつ落ちてくる。


 優しくその頭を膝で受け止めて、優斗の頭をゆっくりと撫でる。


 その感触で一時的に優斗の意識が浮上してきたのか、優斗が私の膝の上で寝返りを打つ。




「美空、あったかい」




 薄っすらと目を開けた優斗は私を確認すると私のお腹に顔をくっつけて居心地のいい場所を探しているみたい。


 そうしている間に少しずつ目が覚めて来たのか、優斗は私のお腹から顔を話して顔を赤くしていく。




「ごめん、美空」


「気にしないで優斗。私も優斗の髪の毛触っちゃたし。それに、丁度いい機会だから優斗に耳かきしてみたいんだけど良い?」




 前、優斗のスマホでヨウツベを見ていたらお勧めに夫の耳かきをしてみたっていう動画を見てから私も好きな優斗に耳かきをしてみたかった。


 だって、耳かきをしてあげるなんて私と優斗が夫婦みたいで憧れる。


 


「良いけど、どうして急に」


「優斗、耳かき動画とかよく見てたから好きなのかなと思って」


「なんで、それを知ってるんだよ。俺、美空の前で聞いたり、話したりして無いぞ」


「だって、優斗のスマホもパソコンもパスワードが私の誕生日なんだもん。いつでも見れるよ」


「…え?」


「よし、じゃあ始めるよ」




 私はソファーの隣にあるチェストから竹耳かきを取り出して、優斗の耳を抑えた。


 そして、まずは耳の外側を優しく掻いていく。




 一度、ティッシュで耳かきを拭ってから本丸の耳穴に取り掛かる。


 耳垢を直接取ろうとしないで、ゆっくり入り口から丁寧に取り除いていく。




「どお、気持ちいい?」


「あぁ、心地いい」




 その言葉の通り、優斗の瞼は少しずつ下がり始めていた。


 一通り、耳垢を取り除いたので、綿棒を取り出してゆっくり優斗の耳の中をなぞっていく。


 そして、最後に軽く息を吹きかける。




「反対もやるから逆向いて」




 もう、瞼が下がり切った優斗は口の中で薄っすらと返事を浮かべながら逆を向いた。


 反対側の耳もさっきと同じようにやっていく。




 終わったころには優斗はすっかり眠ってしまっていた。




 そして、私もそんな愛しい人の寝顔と温もりにつられて段々眠くなって…






 


 目が覚めたら、私たちの両親が微笑ましそうに見ているのに焦って、優斗を膝から落としそうになったことは内緒です。



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