神との出会い
「出ていけ!お前はこの家にいてはいけない存在だ」
あーあ、もう人生疲れたな。死んだら全てが楽になるのかな。なら死んでしまいたいな。
気付くと俺はビルから飛び降りていた。
すごく痛い、やっと死ねるんだ。たった18年、短い人生だったな。これで父さんや母さんに会える。
目を覚ますと目の前には若い女の人がたっていた。
「もしもーし、聞こえますか?」
「だれ?」
「えーっと、神です」
「は?すいません何言ってるのか分からないんですが」
「だーかーらー、神って言ってるじゃん」
「はぁ」
(そういう設定の人なのかな?)
「てか、俺死んだはずじゃ…」
「そうだよ死んだよ」
「え?でも生きてる」
「うーん、君のいた世界では生きてはいないけど魂がまだあるからここでは生きてるってことなんだよ」
「……?」
「まぁ一言で言えばここはあの世だよ」
簡単には信じれないが、この女が言ったことを現実と思わないとこの状況の説明がつかないな。
「ところであなたは誰ですか?」
「私は神ですってばー。えーっと、君は西田 雄一18歳
小学3年生で母を無くし父と3年間二人暮しをした後父が再婚し、義理の母と姉と4人で暮らすことになる。しかしその1年後父が死んでしまいその後すぐに母が再婚したため義理の父と弟ができる。それから長期にわたって親からの虐待を受け生きることが嫌になり飛び降り自殺をした。ってところかな?」
なんでこの人は全部知ってんだ?
「はい、あってますが」
「実はね私は君にもう一度生きて欲しくて君の魂を連れてきたんだ」
今更生き返ってどうするってんだ。もうあそこには帰りたくないし、もし帰ったとしてもすぐに死にたくなるだけだ。
「でもね1度死んだ人を同じとこに行き返せないの」
ならなんで呼んだんだ?馬鹿なの?馬鹿なのか?
「あー!今バカって思ったでしょ!」
「心が読めるのか?」
「顔に出てましたー。私だってきちんと考えてるんですからね」
そういうと彼女は真剣な顔で俺に言ってきた。
「西田さん、別の世界で生き返ってみませんか?」
「別の世界」
正直わけが分からなかったが、何故だろうすごく興味が湧いてつい、話を聞きたくなった
「どういうこと?詳しく教えて」
「もちろん!あなたが今から生き返るのは今までとは全くの別の世界。魔法が使えて魔物がいて色んな種族がいて、とても飽きない世界さ」
俺はこの話を聞くと余計にもっと詳しく知りたくなった。
「それで君には6歳に若返ってもらう。少しでも長く楽しんで欲しからね!でも、体が小さくなるだけで君の顔や体にある傷はそのままになっちゃうんだ。」
「僕君の言うその世界に生き返ってみたい」
「ほんとに!?そう言って貰えて嬉しい!では早速だけどそこの魔法陣の上にたってくれる?」
魔法陣の上に立つと魔法陣がひかり始めた
「神様ありがとう、もう一度ど頑張ってみるよ。次はどんな事があっても心が折れないように頑張る」
「えぇ、私もあなたが心から幸せと思える日を心から願っております」
こうして俺は異世界へ、全く知らない世界へと来たのであった。