エピローグ 最終話
めぐみは急に「彩月ちゃんは気になる人は居るの?」と言ってきた。弥生も「そう言えば彩月の恋バナ一度も聞いた事無かった。教えてよ」と次のターゲット彩月になっていた。
「そんな人は居ないよ。私は岡岡コンビの幸せな漫才みたいな会話を見ているだけで幸せだから、弥生、昴と仲良くいてね。それが私の一番の幸せだから。それとめぐみちゃんも海翔の事よろしくね」と言い弥生は「うん分かっているよ。ずっと昴と仲良くするね」と言いつつもめぐみと弥生は、彩月は自分の事より友人思いである事しみじみと感じていた。
「そう言えば、弥生のウエディングドレスのデザインは珍しかったな」と思い出したように聞くと、弥生が「実と言うと初めにこのウエディングドレスを見つけたのはめぐみちゃんなんだよ」
「そうなの?」とめぐみの方を向いた。めぐみは「たまたま偶然、家で雑誌を読んでいたら、東京で『天才デザイン女子高生』と表題を打たれていて気になって見てみると、短時間で女子高生がウエディングドレスを手掛けたという記事が載っていた」
「めぐみちゃんに呼ばれて、その雑誌を見ていたらそのウエディングドレスを着てみたいと思って、だから東京で式をあげただよ」
「東京で挙式と聞いた時は何でだろうって思っていたが、そういう裏話があったのか」と彩月は納得した表情をしていた。
その頃海翔と昴は、布団を引いて寝る準備をしていた。「海翔、めぐみちゃんと結婚したの意外だった」と言ってきたから海翔も「僕もうまくいくとは思わなかったよ。昴は弥生ちゃんと結婚するの時間がかかったな」
布団に横になって「遠回りしたけど、僕はそれでいいと思う」と答えた。海翔が不思議な表情をして「何で? 遠回りが正解なの? 昴と弥生の仲だったらすぐにも」と言ってきたが、昴は今まで感じてきた事を思いながら「遠回りする事で大切な事分かってくるだよ。海翔にとっての大切な事違うかもしれないが時間が経つ事できっと分かってくるから」と答えた。
「そういうもんかな?」と昴に聞き返した。「そういうもんだよ。明日も早いからもう寝るわ。海翔お休み」と言い「昴、お休み」と二人は明日に備えて眠りについた。
海翔と昴はそれぞれ荷物を持ち、コテージをチェックアウトし、観光バスに向かった。観光バスの前で弥生達が眠たそうな表情で待っていた。
「おはよう」と言った矢先、彩月が「昴、荷物持ちの罰ゲームしてないでしょ」と言われ「ごめん」と言って海翔にも「海翔も海翔でしょ」と海翔も怒られていた。「すっかり忘れてた」と笑って誤魔化していた。
その様子を見て弥生は海翔らしいなとあくびをしながら思っていた。昴が「弥生達、眠たそうだな。寝られなかった?」と心配した表情で聞くと弥生が「コテージに戻るとめぐみと彩月とガールズトークという二次会になってしまってあっという間に朝になってしまった」と聞いた時、昴は女子っていっぱい話す事があるのだなと思いつつも半分呆れていた。
五人はバスに乗り昴は「少しでも寝とき」と言って、弥生達を寝かした。昴はバスの窓から海岸を見て、めぐみと一緒に考えるはずだったダイビングプランを考え出した。一回目のダイビングで弥生の様子を見てまだ余裕があったら弥生にもエイを見てほしいと思った。みんなが楽しいダイビングになったらと思いながら船着き場へ向かった。
(了)




