第3章 13話
先日予約し忘れていて更新できず申し訳ありませんでした。
リハビリを続ける事一年、ようやく退院のめどがついて弥生は昴達四人を呼び集めた。久しぶりにめぐみも入れて五人が集まっていた。
めぐみちゃんが「私の他に昴君もいるし村井さんもいるし」と海翔の名前は出なかった。しかしめぐみは誰にも気付かれないように一瞬海翔の方へ向いて何かを伝えていた。
昴も「この五人が揃うのいつぶりだろう」と言いながら、昴は揃うのが手術直後とはっきり覚えていたが、あえて口に出さなかった。しかし、海翔が「弥生が集中治療室を出た時以来かな。俺はあんまり来てなかったが昴と彩月とめ……星口さんはよく行っていたからあんまり実感無いと思うけど」と言い海翔の言葉のつまりはみんなは気にしていなかったが、ある人は海翔を睨んでいた。
彩月は昴があえて覚えているのにあえて言葉を濁したの分かっていたから、昔から変わらない海翔の空気を読まない言葉に呆れて溜め息をついた。そして弥生に本題を聞き出すように「そろそろ私達を集めたわけを教えてよ」と言ったら海翔も「そうだよ。教えて」
昴も知らされていなかったから不思議そうに見ていた。その様子を見て弥生は楽しむかようにみんなの事を見ていた。
「今週の土曜日に退院する事になりました」と頭を下げて行ったら昴が自分の事ように「やっと退院かおめでとう」と言い彩月も「良かったな」と笑顔になった。
めぐみも言葉を発していないが岡岡コンビと村井さんの様子を見て良かったと安心した笑みを浮かべた。弥生が「めぐみちゃん、来週の土曜日退院の手伝いに来てくれる? 昴は絶対に来るでしょ」と言いながら昴の方を向いた。
「是非お供させてもらいます」と言って笑って「めぐみちゃんはどうなの?」と昴が聞いた。めぐみは「その日はちょっと予定があって行けないな。ごめんね」と言った瞬間海翔が一瞬笑みを浮かべた。
昴が突っ込むように「何笑っているの? 海翔も弥生の退院の時手伝ってきてくれる?」と聞いたら海翔は申し訳ない表情をして「その日は野暮用があって行けない」と言い昴は「しょうがないな」と渋々と答えた。その様子を見ていた弥生は、昴が機嫌悪くなりそうだから「しょうがないよ。二人の予定だから。彩月はどうなの?」と聞いた。
彩月は手帳を見ながら「ちょうど休みだし、別に予定も無かったから、来てあげていいよ。昴だけだったら心配だし」と昴を見ながら言った。「何だと」と言おうとした瞬間「冗談冗談、そんなに心配してないよ。本当に予定あいていたから来るよ」
「彩月、ありがとう」と弥生が言ったら「水くさいよ。親友だからそれぐらいさせてよ」と言い、昴が「決まりだな。来週の土曜日、彩月と一緒に迎えに来る」と言って弥生は笑顔で頷きながら「分かった。二人ともお願いね」と頼んだ。
弥生が退院する日、昴と彩月は弥生の付き添いの為揃って病院に来ていた。昴と彩月で洋服をスーツケースに入れて京都に帰る準備をしていた。帰る準備が出来、弥生は昴の肩を借りて車椅子に乗り、病棟のナースステーションに頭を下げて「今までお世話になりました」と言い病棟を後にした。その姿を看護師さん達は笑顔で見送っていた。