後半
「そうなんだ。辛い事聞いてごめん」としょぼくれた表情になっていた。「私の事ぐらいでしょぼくれないで。これから久しぶりに岡君とデートするんでしょ。私の分まで楽しんできてスマイルスマイル」と言い弥生は笑顔が戻ってきた。
めぐみは弥生の散髪とシャンプーも終わって「弥生ちゃん、出来上がったよ。今日はデートだから、気合い入れて、丸みが可愛いエアリーボブスタイルとシルキーバングの組み合わせにしたから流し前髪も可愛いよ」鏡を見て「弥生ちゃん、ありがとう。可愛い。どういう反応してくれるか楽しみ」とお店に来た弥生に戻ってめぐみは安心した。
弥生はめぐみに料金を支払う時、めぐみは昴君に会えるかもと思い「今度私に、弥生ちゃんの彼氏の昴君を紹介してよ」と言ったら弥生が「分かったよ。紹介するよ。クリスマスプレゼントもまだだからそろそろ行くね」と、店を出る時「楽しんできてね」とめぐみは言いながら悲しい表情で弥生の事を見送っていた。
店に戻ると鞄から洋型封筒を取り出して、ある写真を見つめていた。一回目のダイビングから上がってきた所の昴との二ショット写真を見て昴君に会いたいなと想いながら見ていた。
弥生は昴へのクリスマスプレゼントを買いに行ってから、待ち合わせの場所に行った。まだ一五分前なのに、もう昴は来ていて昴に手を大きく振りながら昴の元へ行った。それに気付いた昴は「弥生、久しぶりだな。まだ待ち合わせ時間一五分前だから早いな」と言ったら弥生が「昴君こそ早いよ。お互い様」と言って昴の隣に行って「それじゃあ行こうか」と言い丹急ホテルにあるレストランに入った。
弥生が「クリスマスや誕生日の特別な日にデートするの初めてじゃない?」と嬉しそうな表情で言うと「そうだったっけ」と答えたから弥生は少し怒った表情をしながらも「そうだよ」と言い、昴はしょんぼりして「忙しくてなかなか会えなくてごめん」と真を受けた表情で謝ってきたから「そんな事は気にしてないよ。昴と会えて私は楽しいから」と返事した。
それを聞いた昴は安心して笑顔になって「そう言えば、弥生今日は髪型ショートカットだね」と言ったら「やっと気付いてくれた。今日昴に会うから友達の美容院で久しぶりにバッサリ切ったよ。どう?」とショートカットを自慢するように顔を横に向けたりした。
「すごく似合っていると思うよ」と言い昴はなんだか顔が赤くなった事を隠すように夜景を見た。その姿を見て弥生は思い切ってショートにして良かったと思った。
「そうそう、髪を切ってくれた友達が一回昴と会いたそうだったから会ってくれる?」と聞いていたから昴はそう言えばと、鞄からあるパンフレットを取り出し「榊部長が今度箱根温泉ツアーがあって、まだ定員が余っているから岡君の友達(彼女)も誘って行けばと言ってくれて」と言いパンフレットを広げた。
「箱根温泉ツアーか、私も行ってみたいな」と言い、昴は「彩月、海翔も誘うつもりだったからその友達も誘ってみれば」と昴が提案して、弥生は「そんな大勢行っても大丈夫なの?」と心配した。
「多分、大丈夫と思う。榊部長に聞いてみる」と言い弥生は「分かった。連絡してくれるの楽しみにしている」と言いながら、フルコースディナーを漫才風の会話しながら食べて二人は楽しんでいた。
これからは月、水、金で連載していきます