第2章 13話
その頃手術室の前では、彩月は昴の横に座り缶コーヒーを開けて、「弥生が羨ましいよ」とつぶやいた。それが気になった昴は「どうして?」と不思議そうに親友に聞いた。
「先に言っとくけど、変な意味と違うよ。同じ女性としてこんなに昴に愛されて嫉妬しちゃう」と笑って言いながらも心の寂しさが満ち潮のようにゆっくりと押し寄せてきた。
昴は「僕の方が弥生に助けられてばっかり。弥生と別れてからもいつも僕の事を時怒ってくれたり、励ましてくれたのに、弥生が大変な時にここで待つ事しか出来ない事がもどかしい」とココアを口にしながら悲しみで完全に打ちひしがれていた。
「元気出しなよ。昴がこんな状態だったら、弥生が手術が終わった時笑顔で居てあげなちゃ。それが昴の役目だよ。弥生手術室の中で頑張っているのだから」と言いつつ昴の背中をさすって落ち着かそうとしていた。
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修学旅行で東京観光していたら、「せっかく東京に来たから、スカイツリーに登ってみたいよ」と弥生が言ったら昴は「海翔って高所恐怖症だったよな」海翔の方に向いて言った。
「そうだよ。高所恐怖症だからスカイツリーに登るのはパス。三人で登っておいでよ。僕はお店とかぶらぶらしとくから」と海翔は言ったが、彩月ちゃんが「海翔、一人だったら寂しいから私も残るわ。岡岡コンビでゆっくり登っておいで」と言ったら海翔は「彩月ちゃん、気を……」と言おうとしたら彩月ちゃんが海翔の右足をきつく踏みながら、岡岡コンビにウインクした。それを見た弥生は「ありがとう。行ってくるわ。昴君一緒に行こう」と言い、「行ってくるわ」と言い岡岡コンビはスカイツリーに入っていた。
二人は展望台へ登る高速エレベーターに乗ったら、急に弥生が「修学旅行でせっかく二人きりなれたから展望台で昴君に言いたい事があるから」となんか遠回しに言ったから昴は気になったが弥生ちゃんが話してくれるまで待とうと思ったから「分かったそろそろ展望台に着くね」と言ったら、エレベーターのドアを開いて、展望台から見える東京の景色に二人は感動した。
「晴れていて富士山まで見られて良かったね」と昴は言ったが上の空だった。その様子を見て「弥生ちゃん、弥生ちゃん」と何回も呼びかけた。
「ごめんごめん、弥生ちゃん、途中で話すのやめるなんて珍しいから、気になって寝れないからちゃんと言ってほしいな」いつもの笑顔で言った。
弥生は一呼吸してなんか決心して昴に「分かったよ。せっかくの修学旅行だから言うね」と言い昴に面と向かって思い切って「話なんだけど、将来私を――――にしてくれない?」と言った。
昴は、一目惚れしていた弥生ちゃんから言われてびっくりして一瞬昴の頭が真っ白になって心臓が鼓動が聞こえるぐらいドキドキした。昴はすぐには言葉が出なかった。数秒の事を数分と感じてしまった。夕日になろうとする太陽の光を反射して海面がキラキラと輝くような真っ赤な顔になりがら「本当に?」もう一度弥生に聞き返したら、弥生は頷きながら「うん。昴君だからだよ。約束してくれる?」と昴に答えを求めた。
「弥生ちゃん。分かったよ約束するよ」
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