第2章 2話
海翔が酔った勢いで「星口さん、失礼ですけど星口さんの恋も聞きたいです」と言ってしまった。
めぐみは少し考え「どうしようかな」と言いつつ、目の前に昴君が居るからもうこんなチャンスが無いと思ったから「実はかっこよく振った事あるんです」と言った瞬間、昴の体がピクンとした。怖くなって弥生の手を握ってしまった。
「昴どうしたの?」と心配した表情で言いつつも、もう弥生はめぐみは昴の事が……と思った。こんなに時間がかかって昴と付き合えたのにめぐみに取られたくは無いと表情に出てしまった。
めぐみは岡岡コンビの表情の変化に気付くもこう続けた。「誠実で優しい人なのを知っているからこそ軽い気持ちでは付き合えない」と言って振って後悔している」と二人の前でついに言ってしまった。昴はここに居る事がたまらなくなったから、こんばんは急に席を立ち海翔に「わりー明日代金を返すから今日は払っといて」と言って弥生を置いて、逃げ出すように店から出て行った。
昴の行動に弥生は、パニックになっていて昴を追いかけられなかった。それを見た彩月がすぐに席を立った。嫌な予感が当たってしまったなと思った。海翔に「戻れないかもしれないから私の分まで出しといて」と言った。
海翔は「彩月も」と言いつつ財布を見て、「昴の分で精一杯だよ」と言ったら彩月は急いで財布を出そうと瞬間、弥生が「私出すから、昴の事任して良い?多分私の事で昴逃げ出したと思うから」と言い、彩月はこのお二人さん世話を焼かせるなと思いつつ昴の事を追いかけた。
自分が言ったせいでこうなった事分かった上で、四人のばたつきを見てめぐみは「弥生ちゃん、昴君の事追いかけなくて良いの?」と聞いた。弥生もめぐみが分かった上で聞いているのを分かっているが、海翔が居るから海翔に心配させないように「彩月が行ってくれたから多分大丈夫。この四人の中で姉さん的な存在だから」と言いつつも心の中では、昴はかなり参っているだろうなと自分の事より昴の事を心配していた。