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無償の想い……  作者: GTマニア
第一章 再会
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第1章 7話

 

 その頃、昴は彩月に「昴、ちょっと聞きたい事があるだけど」と真剣な目をしながら言ってきた。昴は「彩月、何」と何も気にしないで言った。「さっき、星口さんが「コーヒーを飲んでいた」って言っていたけど、それは嘘で喫煙室で初めて会った割に親しそうで話したけど、本当は知り合いでしょ。どうして初対面よそおっているの」とはっきりと言ってきたからある意味図星を指された。

「喫煙室で星口さんと喋っていたのは認めるけど、本当に初めて会った人だよ。何故彩月達にあんな嘘を言ったのは分からないよ」と答えた。彩月は怪しんで「本当に?」と突っ込んできいた。「本当。単なる世間話していた程度」といって誤魔化した。彩月はこれ以上昴を問い出さしても話してくれないと思ったから「分かった。そろそろバスに戻ろうか」と言ってバスに戻った。

 星口さん、自動販売機でお茶を買おうと思って鞄を見たら、先ほどまで見ていた写真が入った封筒が無くなっている事に気付いた。もう一回よく鞄の中を探したがやはり無かった。とりあえずお茶だけを買い同じルートで探しながらバスまで戻って行ったが、結局見つける事が出来なかった。もし、弥生ちゃんにあの写真を見られたらどう答えようと思いながら、バスに乗り込んだ。

 めぐみがバスに乗り込んできたの弥生は気付き、あの写真の事を聞こうと思ったが持っている事自体が怖くなってきて「めぐみちゃん、めぐみちゃん」と声をかけてしまった。めぐみは弥生の呼びかけに気付き「弥生ちゃん、何」と聞き返した。

 いつも通りの明るい声で「バスを出る時、この封筒を落として行ったよ」と言いながら、鞄から写真が入った封筒を取り出して、めぐみに渡したら「弥生ちゃんありがとう。大切な封筒だったから」と言い、写真があって良かったと一瞬思った瞬間、弥生ちゃんにこの写真、見られたかなと不安な気持ちなり「この封筒の中身見た?」と聞いてしまった。

 怪しまれないようにすぐに「見るわけ無いでしょ。そんなに大切な封筒なんだね」と笑顔で答えつつも、弥生の中で不安な気持ちが渦巻いていた。めぐみの一安心した表情になって席に戻って行く姿を見ながら、あの写真が昴で無い事を願っていた。めぐみは自分の席に戻り、封筒を開けて写真があることを確認をして、写真があってめぐみは一安心と思いすぐにもう落とさないと思ったから、封筒を鞄の底の方に閉まった。

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