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希望へ  作者: 桜本 結芽
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第3話 時を操る少年

 レイラと合流して街を出た4人は進むほどにやたらと襲撃に会い、エルベルトと宇宙人達が連携して戦って追い払うがその後また宇宙人の男達が、

 「大人しく捕まれば酷くはしねぇからよ……!」

 などと言っていたのだがテレンス達が睨む様を見た男達は、キレて走って来たが数分で伸してしまい逃げる男達を見送りながらテレンスがふと、

 「なんだか最近僕達を捕まえようとする大人が多くなったね」

 そう言うとアミディオも憤りながら、

 「俺もそれ思った! 何でだ?!」

 と3人が首を傾げているとエルベルトが申し訳なさそうに、

 「じ、実は俺達が指名手配を受けているらしくて……数日前に襲って来た人達の記憶を見て俺も初めて知ったんだ……」

 それを聞いた3人は驚愕の表情でエルベルトを見てレイラが先に、

 「エルベルトさん、そんな事も出来るのぉ!? 早く言ってよぉ!」

 と口を尖らせながら言うとエルベルトは少し怯えながら、

 「ご、こめんなさい……」

 そう謝るとテレンスがエルベルトの肩に手を置き、

 「なかなか言い出せなかったんだろ? 仕方ないよ」

 と穏やかな口調で言うとアミディオも、

 「そうだぜ! ていうか、なんで俺達が指名手配を受けているんだ?」

 そう憤ったように言うとエルベルトが控え目に、

 「この前抜け出した街だと思います、その後から襲われ出したから……」

 と俯いて言うと次の瞬間何かに気付いた彼は顔を上げ、

 「また来る、今度は今までより人数が多いです!」

 そう言ってから数分後に大型電動バイクに乗った30人ほどの男達が、けたたましい音を響かせながら近付いて来るとテレンス達に気付いて彼らを見下すように、

 「なんだぁ? こんなガキ共が指名手配に載ってたのかよ? で、本当に強いのか?」

 とバカにしたような口調と目付きでテレンス達を見回して、ふとエルベルトに目をやると警戒しながら、

 「こいつが未来を読むって言う地球人か? なら捕まえてあのジジイに売る前に高値で売っぱらっちまおうぜ!!」

 そう言ってガハハと下品に笑っていると軽蔑の眼差しで見ているテレンス達に気付いた男は気を害したのか眉根をひそめ、

 「なんだその顔は‼ お前らみたいなガキが俺達大人にたてつく気かよ?!」

 と唾を盛大に飛ばしながら怒鳴る男は後に立っていた手下に指示を出すと、命令された男達は棒のような物を手に持ち襲いかかるが、テレンスはそれを難なく倒すと呆然と見ていたリーダー的立場の男が我に返り怒りで顔を赤らめながら、

 「全員でかかれー‼」

 そう怒鳴ると残っていた男達が一斉に武器を片手に襲いかかって来たので、テレンス達はエルベルトの読んだ通りに戦い途中後ろに来た男に気付くのが遅れたエルベルトは、避けようとしたのだが間に合わず口を塞がれ首元に小刀を当てられ動けずにいると、途端に苦戦を強いられた3人だったがエルベルトは〔何か〕を感じ取った次の瞬間、テレンス達以外の男達が一斉に固まっていてエルベルトは男の腕から抜けるのだが激しい頭の痛みに襲われ、困惑して集まった3人は顔を見合わせアミディオが怪訝な顔つきでテレンスに、

 「な、何がどうなっているんだ?」

 そう尋ねるとテレンスは分からないと首を横に振ってから、

 「エルベルトは何か分かる? これが誰の仕業か?」

 と尋ねられたエルベルトは苦しげに、

 「わ、分かりません……頭が、痛くて……先が読めないんだ……」

 そう気力を振り絞って言うと地に膝をついて呻きながら倒れるエルベルトを、テレンスが支えていると後ろから突然、

 「大丈夫ですか? とても苦しそうですけど?」

 と声が聞こえたので驚いて振り向くとそこには10歳ほどの男の子が立っていて、3人は警戒しながら子供を見ているとなんと彼は地球人だったので更に驚く3人を見上げて男の子が、

 「多分彼は私の力に共鳴しているんですよ、時間を進めると目を覚ますと思うけど、今は逃げた方がいいと思いますよ」

 そう小さく笑いながら言うとハッとしたテレンスがエルベルトを背負い、男の子を先頭にその場から逃げ出し襲って来た男達と充分距離を離すと、男の子は目を閉じて集中し時間を進めるとすぐ後にエルベルトがテレンスの背中で呻きながら目を覚まし男の子を見ると驚きの表情で呟くように、

 「君は……いや、あなたは俺達と時間が違う……んですか?」

 と言われテレンス達は驚いた顔で少年を見ていたがどういうことか分からずにいると、

 「よく分かったね……私の事に」

 そう悲し気に微笑みながら話すと男の子はさらに、

 「やはり、君の近くで能力を使ったのが間違いだったかな、失敗したよ」

 と言うと真剣な表情のエルベルトと対峙しているとアミディオが、

 「ちょ、ちょっと待てよ、時間が違うってどういう事だ?」

 そう割って入ると男の子は笑顔をつくり、

 「そのままの意味だよ、私の過ごす時間と君達の過ごす時間が〔違う〕という事だ」

 と説明するが訳が分からずにいるテレンス達に男の子が、

 「やはり宇宙人にはわからないかな」

 そう呟くのでそれが聞こえたアミディオが怒鳴りながら、

 「おい! てめぇそれどう言う意味だ! さっきから聞いてれば偉そうに‼ それにお前はどう見ても俺らより年下だろうが!」

 とテレンスに止められながらもけんか腰に言うとエルベルトが、

 「ま、待ってください! 彼は本当に俺達より年上なんです!」

 そう必死で説明をしようとしているエルベルトにテレンスが、

 「ちゃんと話を聞こうよ、アミディオ」

 と肩に手を置いて言うとアミディオも少し落ち着いたのか、大きくため息をついて頭を掻きながら頷き男の子に話を求めると彼も頷き静かに語り出した。

 「私は西暦4590年の冬に生まれた……地球が侵略を受ける10年前の事だ、私はとある施設で生まれ育ち、外の世界を見る事が無かったのだ、ただ分かるのは誰かが教えてくれた外はとても綺麗だという事だけ、そして私が10歳を迎えた日の夜の事だ地球が宇宙人による侵略受けた、その時私は自らの〔時〕を止めた、生き残るために……だが強い力を使った代償は大きく100年ほど眠りにつきその後気が付いた私は4日前にその施設を抜け出した、私は未来を読む事が出来たから君達と共に旅に出ることも見えていた、だからここへ来たのだ」

 そう終始穏やかに微笑みながら説明する男の子の話を、罪悪感で俯きながら聞いていたテレンス達の肩にエルベルトがそっと触れた後何か気になった事があったのか男の子に、

 「あ、あの……俺達はあなたの名前を聞いてないです、教えてください」

 と言うと男の子は微笑みながら、

 「香月 研二だ、よろしく晴久君」

 そう手を差し伸べて言うとエルベルトは苦笑いしながら、

 「今は、エルベルト·ケンプです」

 と言って出された手を見て困惑していると研二が、

 「握手をしよう、これは友好の証だ」

 そう言ってエルベルトの手を取ると握り合い微笑み合っていると研二はテレンス達に向かい、

 「では先を急ごう、一刻も早く地球を元に戻す為に……」

 と真剣な顔で言ってテレンス達とも握手をしてから5人に増えた仲間達は再び歩き出した。

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