表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

一粒目

「雨かよ…」

生徒会副会長として活動を始めて早2ヶ月。ようやく毎週のようにある会議にも慣れ始め、今日もいつものように遅めに昇降口に出て思わず漏れた言葉がそれだった。

傘は持ってきてはいたがなんとなく気分が落ちる。


俺は松村晴人。よくはるひとと間違えられるが、はるとである。


ふと隣を見るとカバンの中を必死になって探している女子がいた。どうやら傘がないようだ。

「…これ、使って。」

「え!?いえ、大丈夫です!」

「いいから。おれん家すぐそこだしさ」

「あ、ありがとうございます…」

カバンを頭にかかげ、足早にバス停に向かう。家がすぐそこなんて嘘だ。めちゃめちゃ遠い。


バス停についた。今さっきバスが行ってしまったようだ。遠くの方が光っている。

「…痛い。」

「えっ?うわぁ!?ご、ごめん!」

いつの間にか女の子の足を踏んでしまっていたようだ。全く気づかなかった…

「…お前、雨は好きか?」

「え?なんで…」

「雨は好きかと聞いているんだ。」

「うーん…どっちかというと嫌いかな。ジメジメするし、なんとなく気分が落ちる。」

「そうか…」

心なしか、その女の子は悲しそうだった。


雨がやんだ。星が瞬いている。

「…ねえ、君の名前は…あれ?」

あの子はいなかった。現れた時と同じように音もなく…

「…なんだったんろう…」

ぽつりと呟いたその言葉は雨上がりの星空に消えていった。

生まれて始めて小説を執筆しました。


雨の日に、ふと思いついた夢の中のような話を書いてみたかったのです。


ご意見などありましたら参考にさせていただきますので、よろしければコメントなどよろしくお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ