闇 第三話 武道会参加
はじめましての方は初めまして、そうでない方は、お久しぶりです
初の合作なのであれかもしれませんがよんでやってください
おい、あれって[死神]じゃないか?なんでこんなとこに」
「確か昨日から魔界に行ってたそうじゃないか、往復5日は掛かるぞ、しかも連れてるのって上級悪魔じゃねぇか?なんでだ?」
俺は久しぶりにハンデルに戻ってきた。
悪魔を見たいという馬鹿貴族の以来で魔界にいったはいいが、そもそも上級悪魔はいないし、雑魚は実力差も分からず戦ってくるし、いざ上級悪魔と戦おうとしたら見た瞬間「舎弟にしてください」とか言い出すし、戻ってきてみればあだ名は[死神]、上級悪魔を依頼主に見せると気絶して依頼金はもらえなかったし、もう嫌だ!
久しぶりにここでステータスを明かしておこう
クヴァール・トラウム
年齢 8
レベル 1(レベルアップ可能)
職業 冒険者(S)
スキル 全魔法(天級)
言語理解
と天級までは何とかなったが神級は無理だ。
実力が足りないのもそうだがそもそも資料不足、これじゃ出来ないのも当たり前だ。
ちなみに俺が使える魔法は魔級までにしてある。あんまり目立ちたくないからね。
さて、神級魔法は資料によるとこの世界の16個の地下迷宮の最深部にある石版を読み解けとある、いやそれしか書いてない。
魔法は14種類だから後二つには何があるか分からないがおそらく武器の類だろう。俺には使えないから関係ないが。
「トラウム、帰ってたのかぁ~」
このしゃべり方はベルだな。
ベルは俺に最近付きまとってくる女だ。おそらく金目当てだろうからいつもスルーしている。
「お、そういえば、今日は新しい魔法媒体が完成する日だった。取りに行かねば」
俺は独り言をつぶやきながらその場を後にした。後ろから何か聞こえなくもないが知らんぷりだ。
「よう、坊主、頼まれてたものはできてるぜ」
この体のでかい男はヴァント。俺に畏怖の念を抱かずに年齢通りに接してくれる数少ない知り合いの一人だ。
「ああ、助かる。今回はいくらだ?」
「今回は異例中の異例、まさかグリフォンとフェンリル、それにクラーケンの核まで素材として使わせてもらってるからな、研究料ってことで今回はただにしといてやる」
「助かる、だが性能は確かなんだろうな」
「当たり前だ!対人戦では気絶させるまでのリミッターもあるし、任意解除も可能だ。実験済みだ、間違いない」
「わかった、わかった、また今度も頼むよ」
「ったく、今度から金取るからな」
こうして他愛もない会話をするのも楽しみになってきたこの日このごろ
今回触媒を求めたのはこの国で武道大会があるからだ。
ここは商業都市、人が集まればそれだけ強いやつが集まる。
そこで強いやつらを戦わせて観客から金を搾取するとともに強いやつを把握するという目的があるらしい。
参加資格は生きてさえいること。
ルールは単純明解、相手を戦闘不能にする。
俺の参加目的は強いやつを探す。
この国には迷宮探検者も多いようだしな。
「武道大会参加者の方はいませんか?後20分で受付終了です」
おっといけない、乗り遅れそうだ。今回はギルドのランクを隠していこう。
「すいません、エントリーしたいのですが」
「はい...なんだ、ガキか」
「ダメですか?」
「出るだけ無駄だよ、帰りな」
こういうときに使うのが袖の下
「ここに名前を書いてください」
ほら見ろ、こんなに変わる物なんです。
「それでは、試合は明日の10時からになります」
さて、楽しんできますか
お読みいただきありがとうございました。
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