表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

0.


 僕は八年ぶりに生まれ育ったまちに帰ってきた。

久しぶりに帰ってきたまちは昔と余りに変わっていなくて正直驚いた。ここが田舎だからといってこれは変わらな過ぎだと思う。もう少しでもしかしたら僕が帰って来るのを待っていてくれたのかと莫迦なことを考えてしまう程だった。


 駅前の寂れた古本屋。

 

 人が疎らな商店街。

 

 車の少ない静かな道路。


 生徒数の少ない小学校。


 まちに不釣り合いなゲームセンター。


 おばさんが沢山いる昼間の公園。


 昔優しくしてくれた近所のおじさんの家。


 初恋のお姉さんが通っていたピアノ教室。


 小さい頃犬に吠えられた小さな空き地。


 友達と泥遊びをした広い田んぼ。


 大好きな親友の家。


 かわいかった幼馴染の家。


 皆とお別れをした僕の家。


 何一つ変わっていなかった。


 思い出の中の景色そのものだった。


 本当になにも変わっていない。


 嬉しい程に変わってない。


 笑ってしまうくらいに変わってない。


 哀しくなるくらい変わってない。


 泣きたくなる程変わってない。


 僕はこんなに変わってしまってしまったのにこのまちは少しも変わってない。


  

  どうしてだろう



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ