nAmBAr.11「偽りの蒼天」
「冗談はそれ位にして置くけど、15.0がもう近いね。多分出口にもうすぐ辿り着くよん、心を決めようお互い」
15.0、つまり次の異常環境で一旦のラストを迎えるとなった場合、平穏だったカウント20の次の休息が10から始まると言う事か。10から先の区切りがこの勢いのままだと急に0歳児直後イコール出産時イバを考えなくてはならなくなるのでまたそこは細かく違って来るのだろうが。
「来るか、お。シャボン玉の膜をそのまま平たく壁にした様なのが張ってあるな。これが正真正銘出口って事かな」
「行ってみよーやってみよーん」
「ローニャさん、ひょっとして割と退屈だった?」
「んにゃ、そんな事は無いよん~いやー腕が鳴るなーん」
薄ら笑いを浮かべながら答える彼女。まあ当たらずとも遠からずか、こんな洞窟における暗澹たる環境下で落ち着き払って心身健康な女の子と言うのも大分存在の軸が怪しい。それで無くても快活さが目に見えて明らかな彼女の場合退屈とまでは行かなくともやりたい活動の期待値からは遠い所に自己を置く事を余儀無くされていた筈だ。軽く出口へと早足になりながらそのシャボンの膜を破ってみる。
「うお、眩しいな…太陽か」
太陽…確かに太陽然とした物は有るが地球の空のそれでは無い、イバの心象風景としての内的宇宙を見せつけられていると言うだけだろう。それでもカウント20の空間にはそう言った判然と自己を明示する光源は無く、ただ漫然として提供されていた光が我々を覆う状態が有ったばかりだ。心地良い眩さ、人心地付く温もり。こんなあまり考えるべきでは無い思考を差し挟んでいて良い物か、そう考えて居た時だ。
「ニパ君危ない!」
ローニャが覆い被さって来た。成人男性を弾くには全体重をと言う発想だろう、それに自分も躱さなければならない何かが襲って来ていたのだ、それだとただ単に私を弾いたのでは足りない筈でそう考えるとローニャの判断は理に適っていた。
「いてて、ありがとうローニャ。何が有ったんだ?」
「何がって、見えなかったの? 火の玉が太陽から一個ニパ君に襲い掛かって来てたんだよ」
マジモードの語尾を付けないローニャがそこには居た。太陽から火の玉…? そもそも太陽とはそんな簡単に直視出来る物では無い、あれが実際の太陽程の光源としての力を持って居なかったとしてもだ。多分一歩遅れて出て来たローニャの方がその識別には適任な位置関係が有ったとそう言う面も有るだろうが、私には十分と言える油断も有った、気を付けなければならない。火の玉は、私が立って居た場所のやや後方に着弾し、火焔の名残を留め消えていた。
シャボンの膜の破れ加減も表現出来てるしそれにまあ躱す場面にはなってるかな?と言う事で採用 出力上安定しませんね星の冠は




