表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
婚約者を寝取られた姉が真の聖女だった!? ~祖国の人たちが戻ってきてと言ってももう遅い!~  作者: mimiaizu


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

43/52

第43話 侍女の正体

その人物とは、アビスの後ろで笑顔を絶やさないでいた侍女だった。



「恐れながら、この場に招いていただいた時から気になっていたことがあります」


「なんだ?」


「聖女アビスの後ろに控えている侍女から、害虫たちと同じ異質な魔力を感じるのですが何者でしょうか?」


「なっ、害虫と同じ魔力だと!?」


 

シシラの言葉を聞いて国王ジョケアは目を見開いて驚く。他の者達も驚いて侍女を振り返り警戒するが、聖女アビスだけは違った。



「はぁ? 何言ってんの? なんで私の侍女に変な言いがかりをつけてんの? アンはね、聖女である私の専属侍女なの。面倒な害虫と同じに見えるなんてお姉様は節穴だわ。よくそんなんで聖女だなんて言えるわね!」


「アビス、その言葉をこの後からでも言えるでしょうか? 【ディメンションライト】!」



シシラの手から魔法陣が浮かびあがる。そして、魔法陣から光が一直線に放たれて侍女を照らした。



「ぐっ! うあああああ!?」


「ちょ、ちょっと!? 何よこれ、アン!?」



光を浴びる侍女は苦しみだしてもがき始める。それと同時に、赤黒い魔力が肉眼で見えるくらいに侍女の体から漏れ出し始めた。



「な、何よこれ……なんでアンからこんな魔力が……まさか、どうして……?」


「騎士たちよ! この侍女を拘束せよ!」



危機を察知した国王ジョケアの命により、ウォルフ・オルフノクをはじめとする騎士たちは侍女を拘束しようとした。だが、騎士たちは侍女に触れようとした直前に、侍女が全身から真っ赤な光を放った。



「うわあああ!?」


「目、目がぁ!?」



騎士たちは目をやられて怯んでしまう。そうしている間に侍女の周りに赤い結界が形成されて、シシラの光を遮った。結界の中で侍女アン・デッドは立ち上がり、シシラを睨む。その目は真っ赤に輝いていた。



「魔法陣で凝縮したシシラの魔力を遮った!? ただの侍女じゃないな!?」


「……まさか隠していた私の魔力を強引に……やっぱり本当に危険なのはお前だったな……シシラ・アリゲイタ!」


「こんな魔力を屋敷にいた頃から隠していたなんて……貴女は何者ですか?」


「ふん……バレてしまったからにはもう後には引けないか。予定が早まっただけだし……ね!」



侍女アンの体が青白い炎に包まれる。そして、侍女だった姿から異形へと変化していった。



「な、何だあれは!? 人間じゃないじゃないか!」


「人に化けた魔物だったのか!? そんなものが聖女の侍女だと!?」


「そ、そんな……アンが……!?」



異形へと変わる侍女に誰もが恐怖と困惑する中、シシラは険しい顔で警戒しながら魔力を練り直し始めた。



「これは……おそらく魔物どころではありません!」


「シシラ、やつは一体!?」


「説明は後です! 【ライトアサルト】!」



シシラの手から光球が放たれた。向かう先は変化していく侍女だったが、直撃する寸前に光球は真っ二つに切り裂かれて当てることはできなかった。



「キヒヒヒヒヒ! 変身中に攻撃するなんてせっかちな聖女様だこと! 正しい判断だけどねぇ!」 



青白い炎が消えて現れのは、侍女の姿はもう見る影もないほどの異形。左右非対称のカマキリのような姿をした人間サイズの怪物だった。



「ば、化物だぁぁぁぁぁっ!」


「侍女が魔物に!」


「あ、アンが……ひっ!」



怪物の出現に騎士たちが叫び、聖女アビスが恐怖する中、肝心の怪物は人の言葉を発して自身の正体を告げる。



「キヒヒヒヒヒ! 思ったよりも早く正体を明かすことになるとは予想外だねぇ! 私の名はパラドキサ! かつて遥か先代の聖女に封印された悪魔さ!」




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ