表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
婚約者を寝取られた姉が真の聖女だった!? ~祖国の人たちが戻ってきてと言ってももう遅い!~  作者: mimiaizu


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

41/42

第41話 当たる予想

シシラがガニバケを人間に戻した頃、アリゲイタ公爵家の屋根の上で侍女のアン・デッドが忌々しげに顔を歪めていた。



「ちっ、あのジジイは失敗したか。だが、すでに十分な数の虫が国中に溢れている。私の力も十分高まっているから迎え撃つか? それならもてなすとするか、虫の大群でね!」



アンはニヤリと顔を歪めると目が赤く輝いた。



「大森林の魔物は祠の力が効いてる……だから出た後を狙いましょうか!」





ジュンメウキ王国へ向かうためにショーツカ大森林を通るシシラ達。最初は、大森林の魔物たちに警戒していたが、一ヶ月前にシシラが封印の祠に魔力を注いだこともあって襲いかかってこられることはなかった。



「魔物たちが大人しい。また、襲われると思っていたのは杞憂だったな」


「まだ油断はできません。忘れた頃に襲われる可能性もあります」



シシラの予想は的中した。それは大森林を抜けた直後のことだった。小さな虫型の魔物が大量に襲いかかってきたのだ。



「なんだコイツらは!? 大森林にこんな魔物がいた記録はなかったはずだ!」


「この虫たちにもあの時の異質な魔力が感じられます!」


「殿下! シシラ様! この虫が悪害虫フィロキセラです!」


「何、コイツらがそうか!」



よく見ると、人間の握りこぶしほどの大きさでドクロマークの模様があった。報告と古い文献にあった害虫と同じ生物のようだが、集団で人間に襲いかかってくるなど聞いていなかった。



「くそ! こいつらウジャウジャと集まってきて……」


「うわ! 噛まれた! 我らを餌だとでも思ってるのか!?」


「こんなことをするなんて……報告よりも危険な生物だ!」



突然の害虫襲撃に対して護衛の騎士たちは混乱するが、シシラは例の害虫であり、しかも以前感じた異質な魔力を持っていると気づいて対処できる魔法を発動した。



「【ディメンションライト】!」


「「「「「っっ!!??」」」」」



シシラの足元から魔法陣が浮かび上がり、ちょうど全ての害虫たちが入るまで拡大した。そして魔法陣の内側から光のエネルギーが発せられる。すると害虫達は苦しみながら地に落ちてそのまま動けなくなった。



「害虫たち駆除を確認しました!」


「どうやら上手く行ったようですね」


「シシラの考案した害虫駆除の魔法か。確かに効果抜群のようだな」



この場にいる全ての害虫の駆除に成功したこの魔法は、シシラが広範囲に害虫を駆除し、それでいて魔力の消費を可能な限り抑えるために王宮で実験と訓練を重ねて編み出した魔法だった。光属性も聖属性も魔力の消費が激しいという弱点があるために、それを克服できないかと以前から考えていたのだ。



「魔法陣を形成することで範囲を設定し、魔力を凝縮かつ無駄な放出を抑える……本当に上手く行ったな」


「ガミオ殿下が知識と力を貸してくださったお陰です。バッファロード王国の図書館の魔法書まで見せていただいて……」


「当然だ。君は俺の国の聖女なんだからな!」



疲れた様子がないシシラがニッコリ笑うとガミオは頬を赤く染める。微笑ましい光景だがそんな場合でもない。



「襲い来る害虫達……どうやら思っていた通り恐ろしい何かが動いているようですね。先を急ぎましょう」



シシラの予想はこれも当たる。ジュンメウキ王国では力を蓄えた黒幕が待ち構えていたのだ。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ