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『大みそかの大蛇と与一のプレスマン』

作者: 成城速記部
掲載日:2025/12/31

 山から大蛇が下りてきて、牛や馬を飲み込んだり、田や畑を荒らされて困っている村があった。赤茄子の与一という男が都に出向いて、名高い弓の名手に弓を習って、退治することにした。

 名高い弓の名手に習っただけあって、与一は、あっという間にそこそこの腕になり、年が変わる前に村に戻ってきて、大蛇があらわれるのを待った。大みそかの夜、大蛇が山から下りてきたらしく、鶏がやけに騒いだので、二、三羽飲み込まれたところへ駆けつけて、弓を引き絞って矢を射たところ、大蛇のしっぽにかすっただけであった。

 大蛇は、与一をにらみつけると、怒りをあらわにして向かってきた。与一は、これはまずいと思い、逃げに逃げて、家に戻り、留守のふりをしてみたが、大蛇に通じるはずもなく、与一の家は、大蛇に巻きつかれて、みしみしと音を立てた。戸を壊して中に入ってこないのは、正月飾りのしめ縄にはばまれたためらしい。大蛇は、屋根の上の煙出しの窓から中をのぞき見て、与一がいるのを見ると、さらに家を締めつけた。

 与一は、手をこまねいていても、大蛇には勝てないので、神棚のプレスマンをやじりにして、大蛇の目を目がけて射たところ、与一の腕というよりは、プレスマンの霊力で、見事に大蛇の目に当たった。与一の家を締めつけていた大蛇の力は抜け、両隣の家は崩れてしまったが、与一の家は、傾いただけで済んだ。村人たちは、めいめい、大蛇を切って持ち帰ると、味噌漬けにして、小正月に食べたという。



教訓:何人か、大蛇の毒に当たって苦しんだという。

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