窮地に現れたのは・・・。【其の3】
「ええい!何処に行きやがったあの女!」
ナアマは、突然自分の前から姿を消したアリスが見つけられず激怒している。堕天使ともあろう者が、戦闘中に突然目の前から敵が消え居場所が分からないという屈辱を受けたからだ。こんな事が周りに知れたら自分の立場が危うくなる。必死に探すがアリスは見当たらない。そして、背後に気配を感じて攻撃をしようとしたが、攻撃は当たらず宙を斬りさらにはアリスの攻撃を食らってしまう。
「クッ!貴様ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。」
頭に血が上ったナアマは、辺り構わず魔法を放つ。しかし、魔法は一撃も当たらない。
「そんな考えなしの攻撃など当たるわけないでしょ!?あんた相当馬鹿なのね。ふふふっ。」
「何がおかしいぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!」
それでもナアマは、アリスに向けて魔法を放つ!形振り(なりふり)構わず。
【ドンッ】【ドンッ】【ドンッ】【ドンッ】【ドンッ】
「はあ、何回言えばわかるの?そんな形振り構わず放つ魔法など当たらないって言ってるでしょ?」
「うるさい!黙れ!」
「もういいわ。さっさとあなたを殺してガロードの方に行くわ。もう死になさい。」
圧倒的強さを見せるアリス。パラライズダガー、ポイズンダガー、ダークネスダガー各状態異常スキルを駆使してダメージを与えていく。わずかではあるが、徐々にナアマは異常状態になっていく。体は痺れ、毒で目が回り、視界が狭くなる。
「クソがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
遂にはナアマは地面に落ちる。
【ドンッ】
「はあ、はあ、はあ、はあ。何て奴なの。こんなのが居るなんて聞いてないわよ。」
アリスはナアマに近づきゴミを見るような目でナアマを見る。
「何か勘違いしてるわね?私みたいな冒険者などごろごろ溢れているわよ?直人に、凛様、それに今のガロードなら私より強いんじゃないかしら。」
「何という事・・・・・・。これじゃ私達に勝ち目何てないじゃない。急いでアザゼル様に伝えないと。」
「それを許すと思っているの?バカじゃないの?そんな事させるわけないじゃない。あなた達はここで死ぬのよ。全員ね。」
「やめて。命だけは・・・。あなたの妹を傷つけたことは謝るわ。お願い、何でもするから許して。」
「死ね。クソ堕天使。」
アリスが短刀でナアマの首を刎ねようとした時、
「なーんてね☆捕まえた。」
「なっ」
ナアマはアリスの足首を掴み笑いながら魔法を唱える。
「反転」
【ああああああああああああああああああああああああ】
突如悲鳴を上げるアリス。ナアマの反転の魔法を受けたアリスはその場に倒れこみもがき苦しむ。自分にいったい何が起きたのか。なぜ、ナアマは立ち上がり笑っているのか。何もわからない。
「あはははははははははははははははははははははははっ」
「いい気味ね!どう!?自分のスキルを食らった感想は?自分のスキルを食らった事なんてないでしょ?痛い?苦しい?
ねぇ、どうなのよ?叫んでちゃ分からないわよ?」
「ああああああああああああああああああああああああ。」
「ねぇ、聞いてるの?気分はどう?最高?最高でしょ?あー面白い。これだからこの魔法は癖になるのよね。あたしが受けた魔法やスキルが、反転魔法を食らった者にお返しする魔法。芸術よね☆今までで最高の苦し味方してるわね貴方。いいわよ、もっと苦しみなさい。」
ナアマの反転は、ナアマ自身が食らった魔法やスキルをそのままの威力で相手にうつす魔法。つまり、ナアマ食らっていた麻痺や毒が今アリス自身が味わっていることになる。
「さてと、ここからは一方的になるから先に謝っておくね。じわじわ殺してあげるからね。直ぐに死んだら許さないわよ?ジワリ、ジワリ痛めつけてあげる。そうね、まずはご自慢の足から使いもにならなくしてあげる。」
そういうと、ナアマはアリスの短刀を奪い取り右足に力強く刺す。
【ドスッ】
「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「そうそう、いい声で鳴くのね。いいわよ、もっと私に聞かせて☆」
そして次は、左足に刺す。
「あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
さらに、傷口に炎魔法を放つ。
【ボンっ】【ジュゥゥゥゥゥ】
「ガァァァァァァァァァァァァァァァァァ」
声にならない叫び声をあげるアリス。
「あらやだ!?少し痛かったかしら!?ごめんね。でも、ここからが本番よ。次は、そうね。右腕を引きちぎろうかしら☆ただ切断するんじゃ面白くないからね。私が引っ張ってちぎってあげる。さて、次はどんな声で鳴いてくれるのかしら?楽しみね。」
ナアマはアリスの右腕を掴み全力で引っ張る。
【ブチッブチッブチッブチッ】
「あああああああああああああああああああああああああ」
「ほら、ダメよ!もうちょっとだから我慢しなさい。」
ナアマはさらに力強くアリスの腕を引っ張ってちぎろうとした時、遂にその人物は現れる。
「死ねよ。クズ野郎。」
坂柳流奥義 インフィニット・ブレード(無限の刃)




