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凛のクラス

翌日俺は、昨日の王様との会談の話しを凛に話した。凛も褒美はいらないと王様に申し出たのだがそう言うわけにはいかないと言われ、凛は少し考えさせてもらうと言って、そのまま保留になった。


王城にて、朝食を取っている直人、凛、エリーと、エリーの隣には近衛兵エドワードと侍女のアリスが立っている。5人はとある話しをしていた。


『本日は直人様達はいかがなさいますか?何かご予定などありますか?』


とエリーは2人に問いかけた。


『今日は、この後凛のクラスを知る為に教会に行こうかと思っております。その後はしばらく王都に滞在するので宿を探しつつ街の中を少し散策してみようかと思います。それと少し調べておきたい事があるので王都の図書館に行ってみようかと。』


『それでしたら、私がご案内いたします。お2人だけではこの広い王都を散策すると迷いますし、私なら王都を知り尽くしているので力になれると想います。』


『ひ、姫様!何をおっしゃっておられますか!?そんな事が許されるとお思いですか?貴方は、一国の王女なのですよ!何かあったらどうするおつもりですか!!その様な事はこのエドワードが許しません。』


『相変わらずエドワードは頭が硬いわねえ!

大丈夫よ!もちろん、変装もするし大人しくしているわ!それに、王都の中だしエドワードとアリスが護衛につけば問題ないでしょ?それに直人様だって居るじゃない!』


『王都の中云々のの話しでは無いのでございます姫様!どうか、どうか爺の言う事を聞いて下さいませ。』


『くどいわよ爺よ!さっ、そうと決まれば直ぐに出かけるわよ!用意なさい!』


と言って、エリーは部屋から出て行った。


『すみません、エドワードさん。俺が余計なこと言って。まさかこんな事になるとは。』


『いや、姫様はいつもあんな感じなので気にしないでください。ああなっては何を言っても聞きません。さてそれでは我々も準備をいたしましょう。』


そして直人達はそれぞれ準備を済ませて王城を出た。街の中は多くの人で賑わっており、とっても活気が良かった。


俺達は、エリーがオススメだと言う肉と野菜の刺さった串焼きを食べながら最初の目的地の教会に向かっている。程なくして教会に到着した。直人達はさっそく教会の中に入り、神官の女性に凛のクラスを調べてほしいと、お願いした。神官の女性はにっこりと微笑み別の部屋へと俺達を案内した。


『それでは早速調べてみましょう。凛さんこちらへどうぞ。』


そうして凛は1つの水晶の前にたった。そこで言われた通りに水晶に手をかざす。すると水晶が青白く輝き出した。その輝きに神官は驚いて腰を抜かしていた。


『こ、これは信じられません。初めて見ました。ここ何十年も神官をやってきてまさかこの様な奇跡に立ち会えるとは。』


神官は信じられない物を見るかの様に凛を見つめている。すると凛は周りが静まり返っている事を疑問に想い、


『あ、あのどうだったんでしょうか?私のクラスは何だったのでしょうか。そんな慌てる程の様なものだったのですか?』


すると神官は1つの本を取り出した。そこには各クラスの詳細が書かれていた。測定時何色のオーラなのか、各クラスの役割とかその他諸々書かれている。


『みなさん、凛さんは目が見えないので重要事項だけ私の方から説明させて頂きます。これから話す事は他言無用でお願い致します。よろしいですね?』


すると、5人は息を呑んでそっと頷く。


『まず凛さんのクラスは聖女です。聖女はとても珍しくそのクラスはとても貴重な存在と言われています。あの魔王も倒す力があると言われています。なのでその力を悪事に利用しようと考える者も出てくると思うので今後は気をつけて下さい』


(部屋が大聖堂とは別で良かった。もし、人前でクラスの鑑定が行われていたら大問題だった。)


そう思った直人であった。その後直人一行は教会を後にして、今後どうすべきか話し合っていた。するとエリーが


『凛さんが聖女。私も話しでは聞いていましたがまさか本当に聖女がいるとは。聖女の存在は過去にも僅か数名しか存在していなかったと書物には記載されています。これは大変まずい事です。直人さん、しばらく王城に宿泊して下さい。私達があなた方はお2人を保護いたします。父上もそうしろと言うはずです。いいですね、エドワード!』


『そうですな姫様!お2人は我々が保護するべきです。私も王様に駆け寄ってみます。』


『それから、直人さんと凛さんは同じ部屋にしておきます。その方がご都合よろしいでしょう?』


『そうしてもらえると助かります。何から何まで本当ありがとうございます。』


『いえ、私共はこれくらいしかお役に立たないので。この後はどうしますか?一度王城に戻りますか?』


『そうですね。本格的に今後これからどうするか考えないといけないので。』


そうして直人達は王城へと戻っていった。


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