レイナ、ガロードのパーティーに入る。
「ない、ない、ない、ない。どうしてないの。」
ガロード達に助けられた翌日、レイナはとあるものを探していた。それは、幼き頃に撮った姉のアリスとの写真の入ったロケットペンダントだ。とても大切にしていたもの。今までなくさないようにバックに入れていた。
「いつ?何処でなくしたの?・・・・・・はっ!昨日のあの時!?」
レイナは、昨日の出来事を思い出してみる。きっとあの時にしかないと思い、探しに行こうと思うのだが昨日あんな事があった所に1人では行きたくないと思っている。1度冒険者ギルドに行って護衛任務クエストを自分で依頼して冒険者を募ろうとしたが、所持金に不安があるのでやめた。
「とりあえず、冒険者ギルドに行ってどうするか考えてみよう。」
冒険者ギルドに到着したレイナはある人物を探していた。それは、昨日助けてもらったガロード達だ。ガロード達にお金を払い、もう一度昨日の場所について来てくれないかお願いしようと考えている。その頃ガロード達は宿屋で出発の準備をしていた。ガロードはいつも通り、シーレがゴミばかり入れるので自分のバッグを整理していると、
「ん?何だこれ?いつからこんなものが入っていたんだ?」
ガロードは自分のバックに見たこともないロケットペンダントが入っていることに気が付いてシーレに尋ねる。
「おーい、シーレ!俺のバックにこれ入れたか?」
するとシーレは、自分が居れたとうなずく。身振り手振りでガロードに説明している。ガロードは、シーレが伝えたいことを理解して、昨日の2人の持ち物だと確信を持つ。
「しょうがない、昨日のあの子達を探しに行くか。きっと困っているだろうからな。まずは冒険者ギルドに行ってみるか」
準備を済ませたガロードは、さっそく冒険者ギルドに行く。今日も朝早くから冒険者達は依頼の取り合いをしている。その中で1人端っこの方でキョロキョロしている女の子を見つける。レイナだ。ガロードは、レイナの方に近寄り話しかける。
「よう、ちょっといいか?」
「ん?あ、ガロードさんこんにちは!ちょうどよかった!少しお話がありまして・・・」
「お、おう。実は俺もあんたを探していたんだ。これに見覚えないか?」
ガロードは、シーレが拾ったロケットペンダントをレイナに見せる。すると、探していたロケットペンダントをみたレインは、
「ああ!!よかった!これ、探していたんです。朝、バックの中を整理していると、これだけ見つからなくて。」
「どうやら、シーレが落ちているのを拾ったらしいんだ。こいつは、落ちている物を何でもかんでも拾ってしまうんだ。そして、いつも俺のバックに入れて・・・。」
「そうなんですか。でも、ありがとうございます。とても大切な物だったので。ありがとう、シーレちゃん。」
嬉しそうにシーレの頭を撫でるレイン。もっと褒めろとドヤ顔しているシーレ。そんなシーレを見てガロードは、苦笑いをしている。
「よかったな、見つかって。ところで、誰かの写真か何かが入っているのか?」
「はい、昔に離れ離れになってしまった姉の写真なんです。私は、その姉を探すために冒険者になって旅をしているんです。未だになんの手がかりもないのですが。」
レイナはロケットペンダントを開き写真を見てそう言う。すると、一緒に写真を見たシーレが反応して、ガロードの服を引っ張り一緒に見るように促す。
「ん?どうしたシーレ?何か気になる事でもあるのか?」
「んー。んー。」
シーレは、レイナのロケットペンダントを指さし何か言っている。
「うーん。なあ、その写真見せてもらっていいか?差支えなければでいいんだが・・・・。」
「ええ、かまいませんよ。どうぞ!」
ガロードは写真を見て驚く。そこには姉妹が写っており、1人は目の前にいるレイナ。そしてもう1人は、別れる前より少し幼い知った顔のアリスが居た。
「え?姉さん?シーレ、これアリスさんだよな?」
「んー。んー。んー。」
シーレはうなずき、ガロードは、驚いている。1年前に別れたアリスが写っていたのだから。するとレイナが驚き、
「え?アリス姉さんを知っているんですか?」
「ああ、ちょうど1年前一緒にいたぞ。今は、別行動しているが俺の目的が済んだらもう一度合流する予定だ。エリーなら今何処にいるか知ってそうだな。今度手紙を出してみるよ。エリーってのは、フィーレ王国の第1王女で、アリスはそこでエリーの侍女をしていたんだ。」
「そうなんですか!?よかった、生きていたんだ姉さん。本当に良かった。ガロードさん、しばらく私も一緒に旅をさせてもらえないでしょうか?」
「それは、構わないが。俺もあんたと同じである人物を探していて、いつになるかわからないぞ?だったら、あんたがフィーレ王国に行った方が早くアリスさんに会えると思うんだが。」
「いえ、お手伝いさせてください。このまま姉に会っても、命の恩人を差し置いて私に会いに来るなどといって怒られてしまいます。それに、私も恩返ししたいんです。なので、ご一緒させてください。」
「まあ、あんたがそーいうのなら俺もシーレも構わないが。」
シーレもガロードのよこで頷いている。相変わらず、ドヤ顔しながら羽をパタパタさせている。そんなシーレにレイナは頭を撫でて、羽も撫でる。羽を触られて歯を剝き出しにして怒るが、そんなことはお構いなしに頭と羽を撫で続けるレイナ。シーレも自分が怒っているのにそれでも触ってくるレイナに動揺している。
「お!?珍しいな。シーレが困っている。今まで羽を触られると怒ると、みんな引くのにそれをも無視されて撫で続けられてることに。」
シーレは、慌ててガロードの後ろに隠れる。どうやら怒っても無駄だと思いガロードに助けを求め逃げていった。シーレは、とても困っていた。
「ところで、あんた名前何て言うんだ?」
「あ!失礼しました。私はレイナと言います。これからよろしくお願いします。ガロードさん、それにシーレちゃん。」
レイナはニコッと微笑みシーレに手を差し伸べる。だが、相変わらず警戒心が強いシーレは歯を剝き出しにして怒る。しかし、そんな事を気にしないレイナはシーレを抱きかかえ頭を撫でる。
「あはははは。シーレちゃん可愛いね。お姉ちゃんと仲良くしてね。よしよし。」
必死に逃げようとするがレイナは放さない。いずれ諦めたのか、シーレは大人しくなる。こうして、新たにレイナをパーティーに向かい入れたガロード達は父親と姉探しの旅を始める。そして、数日後ついに探していた1人を見つけることとなる。




