王都イザーク防衛戦 其の2
【直人達が魔物襲撃の話しを聞く30分前】
【???】
「さぁ、全軍進軍開始です!すべてを破壊しなさい。」
敵のリーダーがそう言い放つと、魔物達は一斉に攻撃を開始する。城門に近づく魔物達だが、シールドと魔道兵器があり突破できない。
「少々厄介ですね。シールドの一部を破壊して元となる魔石を破壊しますか。この技を使うと疲れるから嫌なのですが仕方ないですね。」
そういうと、リーダー格の魔物はある一点に向けて攻撃を始める。徐々にシールドが破壊されて、人が2~3人入れるくらいの隙間ができる。そこの城壁を破壊して、一気に街の中心へと向かい魔石への攻撃を開始する。破壊された城壁から魔物の群れが雪崩れ込み、入ってきた魔物達も街中央の魔石へと攻撃を始めて、ついには魔石は割れてしまう。魔石の力を失った王都イザークは、もはやただの街に過ぎない。混乱した街の人々は、逃げ出そうと門まで行くが、門番も魔物に殺されており門を開けることが出来ない。知性のある魔物達は、人々を殺すのではなく、痛めつけてリーダー格の魔物へと連れていく。
「いいですねみなさん!その絶望した顔!最高です!あー、なんて素晴らしい顔をしているのですか。」
そう言うとリーダー格の魔物は、1人の男に魔法を使い魔物に仕立て上げた。それをまじかで見た街の人々は、
「やめろ・・・・やめてくれ。死にたくない」
「おや?何を勘違いしているのですか?死にはしませんよ?ただ、魔物になって私の配下になるだけです。殺すなんてそんなもったいない事するはずがないでしょう。ここを落としたら、次は隣国のアレンシア王国の王都セシルそしてさらに隣のフィーレ王国の王都アグリアスを落とす駒になってもらうのですから。ふはははははははっ!さぁ、どんどん駒を集めなさい!すべて私の配下にしてあげますよ。」
ここからさらに多くの人々が魔物達の手に落ちることになる。




