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聖女の妹の呪いを解く為今日も兄妹は旅をする  作者: 雨のち晴れ
王都イザーク編【直人 凛 アリス編】

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森林での苦戦

子供たちを地下の隠し部屋に残し、直人達は村人達を連れ去ったと言われている魔物探しを始める。連れていかれたという事で、村には居ないと思った直人は、


「少し森の中を探してみよう。何か手がかりがあるかもしれない。」


凛もアリスも直人の考えに賛同する。3人は山間にある森の中を探し始める。森は何とも言えない静寂さを(かも)し出している。鳥の鳴き声だけが静かな森の中に響き渡る。魔物を探す中で、何体かの動物の死体を見つける。手足が引きちぎられた動物、首だけがない動物の死体、様々な死骸が転がっている。


「何か不気味な死体ですね。強引に引きちぎられた感じがします」


「ああ、刃物や魔法による攻撃の死体ではないな・・・・」


すると、凛が遠くに1体の魔物のオーラがあることを直人に告げる。


「兄さん、遠くに1体だけ魔物のオーラ見つけました。どうやら、どこかに向かっているみたいです。どうしますか?」


「魔物がどこかに向かっている?連れ去った人々と関係あるのかどうか様子を見てみるか。この距離を維持しつつ魔物を追いかけよう。凛、道案内を頼む。」


「分かりました。」


凛がそう答えると直人達は、一定の距離を保ちつつ魔物を追う。すると魔物は一定の場所で止まる。そこは、山の一部を削ってできた洞窟だった。直人達は、洞窟の入り口を観察していると、中から数体の魔物が現れて直人達に殺気を飛ばす。


「気づかれた!2人も気をつけろ来るぞ!」


直人達に気が付いた魔物達は瞬く間に直人達との距離を詰めてきた。普通の魔物では考えにくい連携のとれた陣形を崩さず直人達へ攻撃を仕掛ける。


「なっ!武器だと・・・何で魔物が武器を持っている。それにこの動きまるで知性があるようだ。魔物に知性があるなど聞いたことないぞ。」


普通の魔物なら、何の問題もなく倒せる直人達だが3人の攻撃は難なく躱されてします。苦戦を強いられる直人達。魔物達は巧みに武器を使いこなし、直人達に攻撃を仕掛ける。


「きゃっ!」


「凛!!!」


直人達3人に対して魔物は20体を軽く超える。当然前で戦っている直人やアリスだけではすべての魔物を捌ききれない。そのため、後ろに下がっていた凛のところにも魔物は行ってしまう。近距離戦闘が苦手な後衛の凛は間合いに入られては何も出来ない。すぐさま、直人が凛の所まで下がる。


「クソが!敵が多すぎる。アリス、一旦開けたところまで下がれ!分が悪すぎる。」


「わかった」


森の中では知性のある魔物討伐には不利だとみた直人は視界が確保できる村の近くまで下がるようアリスに伝える。直人も、凛を守りながら後退していく。


(クソッ。ガロードとシーレが居てくれればこんな奴らに苦戦することないのにな。即急にパーティーメンバーを増やす必要があるか。)


ガロードとシーレが居れば、凛の側にシーレを居させて直人、アリス、ガロードで前衛が出来る形となる。やはり2人が抜けた事でパーティーメンバーがあきらかに不足している。草原まで来た直人達だが、


「追って来ない。自分達に不利だと分かれば深追いをしないか・・・・・。けっこう厄介だな。」


「直人、一旦町まで戻って子供たちを王都まで非難させて、冒険者ギルドに行って要請を掛けたほうがいいんじゃないか?私達だけでは手に負えない。」


「確かに・・・・あそこまで知性があると数で圧倒されたら終わりだ・・・・・よし一旦村まで戻るぞ。」


直人達は、村まで戻り子供たちに説明し自分たちと一度王都まで非難するように話しをした。納得した子供たちと直人達は、一度王都イザークに戻った。


【???】

「クククッ。やはり逃げますか、まぁ予定通りです。他の村からの魔物も呼び寄せて作戦実行と行きますか。覚悟しておきなさい、野蛮な人間ども。1人残らず殺して差し上げます。」


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