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2体の堕天使

3人は、街をでて近くの草原に来ている。


「魔物達居ないわねえ。何だかちょっと残念。」


「おいおいエリーさん、そんなこと言うなよ!居ないに越したことないんだから。街をでてすぐに魔物だらけだったら恐ろしくてみんな街からでなねーよ!」


「それはそうだけどさ。もう少しこうなんて言うのかな、街を出たら冒険者の人達が魔物と戦っている光景が見れるかと思ったのに。」


「魔物達も馬鹿じゃないから街には近づかないだろうな。冒険者達に狩られてしまうから森とかに潜んで行商を襲うってのがあいつらのやり方だ!」


「なら、森の方へ行きましょう!魔物と戦って始めて冒険してるって感覚になれるし。」


「あんたな・・・。2人を守る俺の事も考えてくれよ!結構しんどいんだぞ!」


「私は大丈夫よ!凛ちゃんが守ってくれるもの!貴方が1人で戦えばいいじゃない。」


「いや、そーいう問題じゃ・・・。」


すると何かを感じ取った凛とガロードは


「エリーちゃん、今すぐ私の後ろに来て!」


「え!?え!?どうしたの急に!」


「いいから早く凛さんの後ろに行け!何かくる!」


すると2つの魔法陣が現れる。凛とガロードは、額に汗をうかばせる。


「こりゃ、まずいな。たぶん俺達じゃ勝てない!」


「そうですね、この威圧感一回だけ味わった事があります。」


「マジか。俺はここまでの奴は初めてだ。」


「ど、ど、どうしたのよ2人とも!何がくるって言うのよ!」


「堕天使が来ます!」


すると魔法陣から2体の堕天使が現れる。


「なっ!?」


堕天使を初めてみるガロードは、まるで金縛りにあったかの様に動けない。


「これはこれは聖女様初めまして。私は堕天使イポス。そしてそこにいるのはシーレ。以外お見知り置きを。」


そこにはライオンの頭をした堕天使イポスと人形を抱いている子供の女の子の姿をした堕天使シーレがいる。


「今日は、聖女様に死んで頂きたく、参上致しました。」


「んー。んー。」


「これは少しまずいですね。1体ならともかく2体となると、逃げきれるかどうか。」


「凛さん、こいつらは俺に任せてエリーさんと逃げろ。このままじゃ全滅だ。」


「何を言っているのですか!私も戦います!」


「ダメだ!俺には2人を守り切れる自信がない。いくら姉さんに修行をつけてもらったからと言っても、こいつらは次元が違いすぎる。」


するとイポスが、


「おやおや、何が勘違いしてますね!

今回戦うのはシーレだけですよ!私はただ見てるだけですよ!」


「騙されるかよ!そうやって不意をついて凛を殺す気だろ!だが、そうはさせねー!」


「・・・・・・・・・・。」


「ま、いいでしょう!さっ、シーレ!彼等の相手をしてあげなさい!」


「んー。んー。」


何だかシーレは戦いたくなさそうにしていて、ガロードに話しかけてる様にも見える。


「何をやっているのですかシーレ?怒りますよ!」


「んー。んー。んー。」


必死に首を横にふるシーレ。すると


「やっぱり貴方を連れてくるのは早すぎましたか。言う事を聞かない子は・・・。」


【ドガッ!】


なんと、イポスがシーレの顔を殴ったのであった。


「なっ!?何やってんだてめー!そいつは仲間だろうが!」


「仲間?まあ、同族である事は否定しませんが、使い物にならない物は壊すだけです。さ、シーレさっさとやりなさいー」


そう言ってイポスはさらにシーレを殴る!


「んー。んー。」


それでもシーレは攻撃しようとしない。


「それならこうですよ!」


イポスは、シーレが抱きしめてるぬいぐるみを奪い合うとろうとする。それを必死に渡すまいとするシーレ。


「いい加減にしなさい!殺すぞシーレ!」


イポスの目つきが変わり、本気でシーレを殺そうとするイポス。そんなイポスがシーレを攻撃しようとした時、


「スキル風神の型【旋風】」


一気にイポスとの間合いを詰めるガロード。


「旋風脚」


ガロード

の攻撃を受け止めたながれで、シーレとの距離を取られてしまったイポス。


「チッ!中々やりますね、人間!」


「そりゃどうも!ガードされるとは思わなかったぜ!そう簡単にはいかねーか!」


「私を舐めすぎですよ人間!今度はこちらから行きますよ!」


「かかって来い!行くぜ・・・・っておい!離せ!」


「んー。んー。んー。」


ガロードの足にしがみつ首を左右に振りながら何かを訴えているシーレ。


「いいですよシーレ!そのまま人間を押さえておきなさい!」


「チッ!離せって言ってんだろ!」


「さあ、私を楽しませて下さい人間!」


異常な早さでガロードとなら間合いを詰めて乱打戦になる。


「くっくっくっ。いいですね!実に楽しいです。ああ、もっと私を楽しませて下さい。」


(クソ、足元のこいつが邪魔だな。どうにかしねーと。)

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