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聖女の妹の呪いを解く為今日も兄妹は旅をする  作者: 雨のち晴れ
旅立ち編

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再会その1

【直人&エドワード&エリー視点】


凛が誘拐されて8日の朝。


『それではこれより坂柳凛の奪還作戦を開始する。』


近衛騎士団団長のエドワードの掛け声と共に兵士たちは一斉に声をあげる。


『うおおおおおおおおおおおお!』


『いくぞ!!!!!!!!!!』


『直人さん、私はここに残らなければならないので代わりに必ず凛ちゃんを助け出して下さいね!お願い致します!』


『ああ、もちろんだ!何が何でも助けてみせる。』


そう言って直人は部隊の居る方へと向かった。隊列は、エドワード率いる騎馬隊を先頭に、中団には直人率いる歩兵隊、後方には弓隊と、魔導士隊の隊列で進む。途中で魔物との遭遇も考慮して100名ほどの救出部隊だ。


そして、エドワードの掛け声と同時に部隊が動きだす。


『進め!!!!!!』


こうして直人達は凛の救出に向かった。やはり予想していた通り魔物が行く手を阻む。それもかなりの数だ。


騎馬隊隊のエドワードが先行して後方部隊の道を切り開く!エドワードのクラスは【聖騎士】であり主に剣やランスなどを得意とするクラスである。今回は騎乗している為ランスを装備している。


『くらえ我がスキル、ゴッドブロー(神の一撃)』


エドワードがランスを後ろから前方に突き出すとランスの先から衝撃波の様なものが一直線に繰り出されその直線上に居た魔物は一撃で木っ端微塵になる。それを見た他の兵士達は


『すげー、これが元冒険者ランクS鬼神のエドワード様の力か!』


もちろんその一撃を見た直人も驚いている。


(何だ今のは!?一瞬にして魔物が消し飛んだぞ。これが冒険者ランクSの実力なのか。)


『直人殿!ここは他の者に任せて我々は先を急ぎますぞ!』


何事もなかったかの様にエドワードが直人に告げる。


『ああ、そうだな!皆、ここは任せた!』


エドワード率いる騎馬隊数名と直人率いる歩兵隊数名、弓隊、魔導士隊数名は先を急ぐ!


この後もかなりの魔物が居て中々思う様に前へと進めない。


『エドワード様、直人様ここは我々に任せて先に行って下さい。お2人がここで足止めされるわけには行きません。どうか早く!』


すると直人が


『すまない助かる!皆も危ないと思ったら後方に下がってくれ!くれぐれも死なんじゃないぞ!』


『はい!お任せ下さい!』


そう言うと直人達はさらに奥を目指す。


走り続けて10分ぐらいした時だった。目の前から一頭の馬が走ってくる。その馬に気づいた直人は


『ん!?何だあれは馬か!?エドワード殿前方から馬が一頭向かってくる気をつけてくれ!』


『何だと?それは誠か!弓隊、魔導士隊警戒態勢だ!気をつけろ、敵かもしれん!』


そうエドワードが言うと一行は足を止めて一頭の馬へと警戒態勢をとるのだか、その馬に乗って居た人物はを見た直人は、


『凛!凛なのか!』


『・・・・・・・・・・。』


すぐに凛の近くに行く直人は、馬から凛をおろす。


『おい!凛!起きろ!大丈夫か!』


直人は凛頬を軽く叩き凛を起こす。すると凛が目を覚まし、


『んっ!?・・・・・ん!?兄さん!?ここは?』


『ここは王都から少し離れた山の中だ!今丁度凛を助けに行ことしていた所だ。怪我はないか?』


エドワードや周りの兵士達も凛の無事を確かめて安堵する。すると凛が自分が来た方向を指差し、


『に、兄さん、私は大丈夫です。でもまだ向こうに私を逃す為にアリスさんが1人で戦っています。どうかお願いです。アリスさんを助けて下さい。お願いします。』


凛が泣きながら直人にお願いする。凛がここまで直人にお願いする事などあまり見た事ないので直人は直ぐに何かあったのだと悟って凛のお願いを聞き入れる。


『わかった、凛がそこまで言うならよっぽどの事があったんだな。後は兄さんに任せてここに居ろ!アリスは俺が助け出す。エドワード殿、凛の事をお願い致します。俺はアリスの助けに向かいます。』


『わかった直人殿。凛様は私の命に変えてもお守りいたす。』


『ありがとう!では行ってくる!』


直人は急ぎアリスが居ると言われている場所まで全速力で向かうのであった。

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