祈りの刃と、色を喰らう影
こっくりさんが呟く。「ここが…大聖堂…やっぱりね、これは“あの時代”のまじない使いが封じた場所よ」
重々しい扉には封印の紋様。悠真が筆を添えると、銀色の光が走って模様が解かれ始める。
「覚悟、決めようか」クロが低く声を落とす。
ぽんたは大きく息を吸って、「絶対に…みんなで帰ってくるんやからな!」と気合いを入れる。
封印が解かれるその瞬間、風が裂ける音と共に影が一つ、天から舞い降りた。
「誰や!?」とぽんたが叫ぶ。
現れたのは、漆黒の外套を纏い、巨大な羽根を背に持つ獣のような男。
「待っていた。色の継ぎ手よ…僕も、お前たちと共に行こう」
その男の名は――“レオン”。
迷いの者に家族を奪われた“最後の翼族”。復讐と希望を背負い、導かれるようにここへ現れた。
「突然の登場ってズルいわねぇ~!でもイケメンだから許す!」とこっくりさんが茶々を入れるも、
レオンは真剣な瞳で悠真を見据える。「君の色…まだ完成していない。だが、希望が見える。」
「よっしゃああああああ!!行くでぇぇぇ!!」
ぽんたが先陣を切って突入したかと思えば、滑って転んで宙を舞う。
クロが呆れて「まったく…もう…」と追いかけながらも、実は笑っている。
そして一行は突入――
聖堂の中には、空中に浮かぶ色の結晶、砕けた祈りの像、そして中央には巨大な迷いの者の核。
無数の影がわらわらと這い寄り、悲鳴のような声が響く。
「こっくりさんの札、全開よ!あんたたち、背中は任せなさいっ!!」
「いっくでぇぇぇえええ!」ぽんたが転ばずに突撃する(奇跡)
「悠真、筆を構えて!君の色で、ここを終わらせて!」レオンの声が響く。
――戦いが、始まる。




