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街づくり本格スタート! 〜お店作りと、旅人と、ぽんた大暴走〜

新しく建てた家で目覚めた悠真たちは、

朝日を浴びながら小さな誓いを立てた。


「今日から本格的に街を作るぞ!」


まず作るべきは、みんながワクワクできるお店たちだ。

ぽんたは「お菓子屋さんがいい!」と飛び跳ね、

クロは「本屋は絶対必要だろ」と真剣な顔で言い、

りとは「お香屋さん……いい匂いの……」と静かに希望を口にした。


こっくりさんは腕を組み、

「アタシの店はもちろん、まじない道具屋よねぇ」とニタリと笑った。


悠真はそれぞれの夢を、筆に宿した色で描き出した。

すると、ぽんたの目の前にふわっと小さなお菓子屋の建物が姿を現した。


「うわぁああ!!!」

ぽんたが大興奮して転げ回る。


それに続いて、クロのための静かな本屋、

りとのための落ち着いたお香屋、

そしてこっくりさん専用のまじない道具屋まで完成していった。


小さな街に、少しずつ**“におい”と”音”と”色”**が宿り始めた。



そのとき――


「誰かいるのかー?」


遠くから声が聞こえた。

みんなが警戒しながら声のほうを見ると、

ボロボロのマントを羽織った旅人が、瘴気に苦しみながら歩いてきた。


「旅人だ!」

ぽんたがぴょんと飛び跳ねた。


旅人は名前をソウタと名乗り、

「こんな清浄な場所が残ってたとは……助かった」と泣きそうな顔で語った。


事情を聞けば、あちこちの村や町は瘴気に飲まれ、

行き場を失った人たちがさまよっているという。


「うちに来いよ!ぽんたの家やで!」

ぽんたが胸を張ると、

こっくりさんが「いや違うわよ、アタシたちの家よ」とツッコミを入れた。


ソウタは笑って、ありがたく仲間に加わった。



そして、街の完成を祈って――


「街の小さなお祭り」が開催されることになった!


ぽんたが主役で、こっくりさんプロデュースの「もちまき大会」!

お菓子屋のお披露目もかねて、もちもちの甘いお菓子を空に放り投げるイベントだ。


「もち拾いナンバーワンはぽんたやからな!」

ぽんたが張り切る張り切る。


その横でクロは、せっかく作った本屋の前に

「本の山を積み上げて飾ろう!」と提案して大失敗。


積み上げた本がドッシャーン!!!と崩れて、

クロも本まみれになり、

祭りの開始早々、みんなに大笑いされた。


「ぬぁあああああ!!!」

怒りで耳を真っ赤にしてクロが叫び、

こっくりさんが「ほんとにお前は、ドジ猫ねぇ」と腹を抱えて笑った。



もちまき大会は大盛り上がり!

ぽんたははしゃぎすぎて池に落ち、

それを助けようとしたソウタも巻き添えになり、

またまたみんなで大爆笑だった。


りとは静かにお香を焚き、

「……これが、街の空気だね」とほほ笑んだ。


悠真はペンを握りしめながら、

この賑やかで温かい瞬間を、心に焼きつけた。


ここから始まる。

もっと大きな街に。

もっとたくさんの人と、笑顔を。


彼の心には、確かにその未来が見えていた。


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