街づくり、本格始動!
朝から太陽がぎらぎらと照りつける中、
悠真たちは汗を拭いながら街づくりに励んでいた。
「ぽんたはそこの石運びお願いねー!」
こっくりさんがぽんたに声をかける。
「はーい!」と元気よく返事をしたぽんただが、
数分後には木陰でぐうぐう昼寝をしていた。
「……あのたぬき、またサボってるな」
クロが耳をぴくりと動かして呆れた声を上げる。
悠真とりとは苦笑しながらぽんたを見に行くと、
ぽんたは夢の中でどら焼きを頬張っていた。
「ぽんた、サボるならオヤツ抜きだぞ」
悠真が優しく叱ると、ぽんたは飛び起きて必死に謝った。
「ごめんなさいぃぃ!頑張るから許してぇぇ!」
泣きながら転げ回る姿に、ついみんなも笑ってしまった。
⸻
そんな中、クロは真剣な顔で設計図を描いていた。
「ここはもっと角度をこうして…柱は強度を…」
ブツブツと呟きながら、次々に理想の設計図を描き上げていく。
しかし、あまりにもこだわりすぎた結果――
「クロ、これ、建てるのに10年くらいかかるよ……?」
悠真が恐る恐る指摘した。
「うそやん!」
ぽんたも目を剥いた。
「理想を追求しすぎたか……」
クロはがっくりとうなだれた。
結局、クロの設計は一部だけ取り入れ、
現実的なプランに修正することになった。
⸻
みんなで協力し、泥だらけになりながら
ようやく最初の家が完成した。
それは広場の近くに立つ、大きな一軒家。
こっくりさんとぽんた、クロ、りと、悠真がみんな一緒に住める場所。
「やっと……やっとできたんやなぁ……!」
ぽんたが目をうるませながら、家を見上げた。
こっくりさんも「ふふん、なかなかじゃない」と胸を張り、
クロも「まぁ、悪くない」と小さく笑った。
りとは静かに「ここが……みんなの家だね」と呟いた。
悠真は、完成した家を見渡して思った。
ここが、始まりだ。
この場所から、街を広げていくんだと。
まだ道路も畑も、商店街もない。
だけどみんなが居る。
それだけで、十分だった。
⸻
そしてその夜。
みんなで初めての家に泊まった。
「やっぱ家はええなぁ~」
ぽんたが畳に寝転がってぐるぐる転がり、
「寝るスペース、ちゃんと分けろよ」
クロがブツブツ文句を言いながらも枕をぽんたに渡す。
こっくりさんはキッチンに立ち、
「ほら、今日くらいはごちそう作ったげるわよ!」と張り切っていた。
りとは静かに窓から夜空を眺め、
悠真はペンを走らせながら、次の未来を想像していた。
まだまだやることはたくさんある。
だけど、不思議と怖くなかった。
この仲間たちとなら、
どんな未来だってきっと楽しい。




