21/43
夢の跡
ぽんたの小さな手から渡された包みは、どこか懐かしい匂いがした。
開けると、そこには銀にきらめく色玉と、一枚のカードが静かに収まっていた。
カードの縁は古びていて、でもどこか温かみがある。
裏返すと、見慣れた筆跡で、こう書かれていた。
⸻
「言い忘れてたわ!
あんたと私は何度でも会えるわよ。
だってそう占いに出てるもの。」
⸻
読み終えた瞬間、胸の奥がふっと軽くなる。
「……ったく、最後まであの人らしいや」
そう呟くと、ぽんたが不思議そうに首を傾げる。
「なぁ、悠真。これ、どんな意味なんやろ?」
悠真はそっと銀の色玉を握りしめながら笑った。
「たぶんね、“希望”ってやつかな」
クロがにやりと笑って言う。
「そんでまた無断欠勤したら、今度は夢じゃ済まないんだろうね〜」
3匹と1人の、まだまだ終わらない物語。
師匠の想いを胸に、今日も歩き出す——。




