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30 意味不明な生物発見





 10歳でDランク冒険者の私は今、いつものマレナの姿でお母様と一緒に芸術の町と呼ばれているビュティア町に滞在していまーす。 この町に来たことは今までにも何回かある。


 初めてここに来たのは、8歳のとき。 8歳のとき、年に1回ある絵画貴族子女コンクールに初めて絵を出した。 その絵が優秀賞を取り、この町で表彰されたんだ。

 それから、他にも貴族の子どもが対象の小規模のコンクールや平民の子どもや大人も参加できるコンクール、画家の弟子の子どもたちも参加しているコンクールなどに必要に応じて名前を隠して、参加した。 10回コンクールに出して、そのうち5回賞を取ることができたよ。




 今回この町にまた来たのは、私が初めて絵を出した絵画貴族子女コンクールで、今回は最優秀賞を取ったからです! パチパチパチ!  

 表彰されたり、この美しい街の観光、芸術の鑑賞をしたり、有名画家からの講義を受けたりした。



 そして、この町に滞在できる最終日の5日目。 やっと、隙間時間ができた。 隙間時間を作るのに苦労しちゃったー


 作った隙間時間でやることはやっぱりひとつしかない!


 それは…

魔物狩りだ! 


 いつもと違う場所での魔物狩りってわくわくするよね。 初めての魔物に会えるかもしれないしね!

グヘヘヘ。


  




 というわけで、今森の上を鳥のように飛んでいます。 風が気持ちいなー


 風の流れに沿って飛んでいくと…


 おう、複数人のを発見。


 何しているんだろ。 目に力を入れてみる。

 そこには双眼鏡を持った男の人がいて、その人を複数人の護衛の人たちが囲んで守っている。 おおう。 囲まれている人、小太りでおなかが出ていて、典型的な俺お金持ってるぜ~とアピールしている服を着ているな。 あの人は貴族か、豪商か…



 写真を撮って、画像検索にかけて、実物と似ている画像をを見つけた。

おっ、グレンケル・アンクェーズっていう貴族みたいだ。 

貴族事典を開いて詳しくその人について見てみると…

あの人はこの国の小さい領地持ちの男爵だと分かった。 悪いうわさが絶えない人。 曾祖父が爵位をお金で買ったみたい。




 その人が見ている方向は…?


 その方向を見てみると…




 「あっ、あっぶない!」

女の人が魔獣に襲われているっ⁉




 飛んで女の人の近くに派手に飛び降りながら、魔物を一振りでぶった切って助ける。


「大丈夫!? ケガしてない!?」 


 私は女の人に声をかけながら、顔を覗き込む。

その人は唇をかみしめて体の震えを我慢して、キリッとした目で逸らさずまっすぐ前を見つめていた。



 女の人と私の目が合う。 すると。


「………あぁっ…うぅっ…」


 恐怖から解放された安堵と、死なずに済んだ喜びからか、表情がみるみるうちに崩れて膝をつき、顔を俯かせて体を震わせ、最初は静かに、次第に声を出しながら泣き出した。




 わわわ、落ち着かせなきゃ。


「あっ、えっと、これどうぞ。」 そう言ってハンカチを渡す。


 そして「しばらくしたら戻ってくるから、ちょっと待っててね。」と言って、泣いている人のそばから心苦しいけど離れる。




 優先順位はこっち、男爵の方な気がする。


 さっきの男たちのところの近くに飛んでいき、隠れて話している内容を聞く。


 「急に空から落ちてきたさっきのやつは誰だ⁉ どうせ冒険者だろな。 ちっ、忌々しいやつめ。 あともうちょっとで、あいつが殺されることを見れたのに…‼」





…は?


あの人、なにをいってんの?


あの人…あいつは人が殺されて死ぬところを見るのが好きなゴミなんだ?


周りの人たち、なんであいつを止めないのなぜなんだ…?








明日、17日、18日は大学入学共通テスト!

お姉ちゃん、頑張って~!!

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