12 一人で町にレッツゴー
炙りカルビを連続で10回言えるようになったよ。 前世でも言えてたっけ? その言葉を発している途中で侍女が来そうになったよ。 意味不明のこの国のものじゃない言葉を言っていたら、気味悪がられるね。 絶対。 もうすぐ、5歳になるんだ。 時がたつの早いね~
魔法の練習やストレッチ、筋トレを毎日、欠かしていないよ。 だから、走るスピードや距離がぐんぐん上がっているんだ。
今、運動をしているよ。 素早い方向転換をしながら、障害物を避けながら走る。 そのあと、長時間片足で立ってぐらつくことなく、バランスを取る。 さらに、高く両足でピョンピョン跳ねる。
縄跳びを披露して、褒められたことがあるよ。 逆立ちや前転、後転、側転ができて、バク転、バク宙は練習中。
それじゃあ、今からルーテリッヒお兄様のところにいっていまから、キャッチボールの相手をしてもらおうかな。 一人ではできないからね。 蹴ることなら一人でできるけれど… たしか、今は勉強の時間じゃないはず。 お兄様のところに、 突撃~!
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遊び楽しかったよ。
今、一人でこっそり市場に来ています。
屋敷から出るタイミングを見計らって、出てきた。
屋敷の人は私は部屋でゆっくりしていると思っているはず。
少ししか滞在できないし、ごくたまにしか行くことができない.…
うぅ~
自分が透明になれる魔法を使えるようになったんだ。 でも、気配や足跡は消せないから、慎重に慎重に動く必要があるけどね。 こっそりと部屋を出て、ろうかを渡って、家の外にばれずに出入りできるようになった。 家からの出入りのときに警報がなったり、いなくなったことを感づかれたりしなかった。
もちろん、変装をしてこの町にいる。
宝石の力、本当にすごい。 これには、前世の姿になれる、オプションもついていたんだ! 昨日、こっそり門の外に出ることができたしひとりで町に行きたいと思って、変装について考えていたら、通知が来て、前世そっくりの姿になれるという機能がでてきたんだよ。 試しに、押してみると、前世の姿より50%ほど美化された姿になれたんだ。 これで変装はばっちり。
仕上げに、背を高く見せる、幻影魔法をかけて、完成! 服は家の中にある、窒素な服を着て、顔を隠す帽子をかぶってきた。
そして、練習した、身体能力向上を使ってさらに周りに風を出す方法をとって、走ってきた。 ついたとたんすぐに、べつの服を買ったよ。 今、着ている。
それじゃあ今から。市場をまわろう。 資金が全然ないから、慎重に選んで、必要なものだけ買うぞ。
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ふう、町から走って帰ってきたぜ。 疲れた…たくさんの距離を走ったしね。 汗をかいたから、自分にクリーン魔法をかける。 ふう、すっきりした。 おふろにゆっくりひとりでつかりたいな。
コンコンコン 扉の音が鳴った。
「夕食の時間ですよ。」
時間、大丈夫だった。
「ハーイ」
走ったし、お腹すいたぁ。
歩いて食事の席について、食べる。
う~ん、ご飯おいすぃ~
あう、これマヨネーズほしい。 前世で私のご飯スキルめちゃくちゃだったからなぁ… 飯テロできないよぅ。 弟は、料理が上手で、いい舌を持っていたのにね… 今世では、料理がうまくなれば、いいね。