表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
10/27

9 兄弟と初めて会うよ





 走れるようになった! 午前中に、歩くにはちょっと遠い、騎士たちが訓練するところに歩いたり走ったり、ベビーカーに乗ったりしていってきた。 かっこよかったね。 将来、剣をぶんぶん振り回したいなあ。 やっと走れるようになった体だけど、騎士たちの様子を見ながら、イメトレをしてきたよ。



 うぅ~眠い。


「マレナティーヌお嬢様、お昼寝の時間ですよ。 あと2刻ほどしたら、ご兄弟が到着しますよ。 お昼寝した後、支度しましょうね。」



あっ、そういえば、今日の朝も、バガード兄さまの7歳の誕生日のために家族全員がこの領地に帰ってくるって言ってたね。 兄弟のことなんて忘れていたよ。 私が産まれてから1年以上経つのに、一回も会ったことがないんだよね。 家族仲が悪いのかな。 ここでは生まれたら、しばらくは隔離をさせなければならない世界なのかも?


まあ、とにかく眠いから寝よう。 かってにまぶたがおりていく。

おやすみ…







▽△▽△▽△▽△







「帰ってきた。」

「おかえりなさいませ。 旦那様、奥様、エルティアお嬢様、ルーテリッヒおぼっちゃま、バガードおぼっちゃま。」

「久しぶりに領地にある家に帰ってきたぜー」

「疲れた...」

「ずっと座っていたから、お尻が痛いわ。」

「おなかすいたぁ。」


 家族たちが帰ってきたようです。

 遠くに馬車が見えたと執事に言われて、乳母に抱えられて、急いで玄関にいってお出迎え。 みんなにこにこしていて、いい雰囲気で、家族仲、良さそうじゃん。


「マレナティーヌ、帰ったぞ。」 抱っこして、なでなでしてくれる、お父様。

「この子が僕の妹?かわいい。 僕の名前は、バガードだよ。」

「やったぁ、妹だ。妹に憧れてたの。 私の名前は、エルティアだよ。」

「ちっちゃな手だね。 僕は、ルーテリッヒ。」

わらわらと私の周りに集まって声をかけにきてくれた。

「う! うー!!」 一生懸命にこれからよろしくって気持ちを伝えながら、小さな手を振って、にこっ。


シーン。


出だし、失敗?


いや違う。

家族全員が可愛い、天使だと言って、周りのみんなが私の可愛さに衝撃を受けていているようだ。

ふふん、私のかわいさにめろめろになったな。 私の髪の毛は、お母様と同じ色の水色。 髪の毛がだんだん伸びて、どんどんかわいくなると思うよ。


そのあと、みんなに抱っこされたり、手足をにぎにぎされたり、頬をつんつんされたりして...


ぐぅぅ……

誰かのおなかがなったぞ。


「皆さん、お食事の準備ができています。」

「それじゃあ、部屋でいったん、ゆっくりして、準備して、食事にしようか。」






 初めての家族全員での食事。 みんながしゃべっているのを聞きながら、手やスプーンやフォークを使って一生懸命食べた。 この家族、とても仲良しだということが分かったよ。

「お父様、お風呂にはいった後にマレナティーヌの部屋に行っていい?」

「疲れてるだろうから、すぐに寝なさい。」

「ええ~」

「ほら、マレナティーヌも首をかくかくさせていて、眠たそうにしているだろ。」

「ぶー。 わかったよ。 マレナティーヌ、明日、僕たちと遊ぼうね。」

「うん!」

眠って、明日も、たくさん遊ぶぞ。







女子はお嬢様。男子は、おぼっちゃま? おぼっちゃん?


昨日テスト終わった...

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ