社会人の夜、寝る前にすること
寝る前の二時間、急に学習意欲が湧いてくる。
何かをインプットしたい。しかし、何を吸収すれば良いのかわからない。
社会人に成り立ての時は、一般教養を身につけなければ。
それはもう必死だった。
ある程度、一般社会に慣れてしまい、
危機感が薄れていってしまったのだろうか。
不安やコンプレックスをバネにとは言うが、いまいち体感できない。
老いというものが訪れたのだろうか。
することといえば、三十分程、SNSを徘徊し、友人にLINEを送る。
自分が忙しくないせいか、周りにも似たような人間が集まり、
小一時間程、やり取りをする。
「ああ、もう九時前か。」
身の周りに置いてあるスマートフォン、音を消す設定にし、充電器に挿す。
仕事はそこそこ充実しているが、
「プライベートはいまいちだなぁ」と思いつつ、喉を潤す。
「買った本の中で読んでいないものを。」と思っては手を伸ばす。
そして、夜、十時を迎える。
「今日は早めに起きたから休むのも早めにするか。」
ごろごろしはじめる。今夜はぐっすり眠れそう。
次の日は反動で夜更かしをしてしまう。
一日おきに睡眠の長い日と短めの日を繰り返す。
昨日も似たようなことを考えていた気がする。