三章・第十五箱「歪んだ愛の鎧」
おはこんばんにちは海人藤カロでーす。またぎりぎりの投稿ですが!どうぞ楽しんでいってください!
ジェノサイダー双無とギャラハットの一騎打ち。それを邪魔するであろうクォンタム・アークをガレスとアーサーが足止めしていた。
激しい戦いの中でギャラハットは過去の悲恋に思いをはせた。
何かが彼女の中からあふれ出そうとしている・・・。
〇
ギャラハットは十分に自分の思い出を堪能するとジェノサイダー双無の突き出してきた右手を絡めとる。
「!!」
双無は急いで腕を引き戻そうとするが、次の瞬間。
ボギィッ!!!
ギャラハットの膝が彼の右腕を容赦なく破壊した。
彼女が狙ったのは肘から手首にかけての骨。肘は骨を外して回避される可能性があったからだ。
「っ!!!」
双無は悲鳴も上げずに左拳で攻撃を続けようとする。しかしその一撃も軽々とわきに抱えられてしまう。
そして次は・・・。
バキィ!!
左肘から左肩にかけての骨がへし折られた。
「ぐあああああ!?」
堪えかねて悲鳴を上げてのけ反る双無、両腕を破壊されて胸元の守りががら空きになったのを見計らって。
「ピュアリィ・シールドバッシュ・・・」
掌の中に小さな光の盾を作り出してそれを掌底と共に双無の心臓めがけて叩き込んだ。
「が・・・。あ・・・」
ばしゅ~~~~。
カクメイダーが浄化され、双無の動きが完璧に止まる。眼球がグリンっと回り、そのまま前のめりに倒れ伏した。
「や、やったあ!」
「あーらら、やられちゃった?」
戦ている最中のアークとアーサーもその時だけはギャラハットの方へ気を取られていた。
しかし、一番驚いていたのはジェノサイダー双無を作り出したレジーであった。
「馬鹿なっ・・・。稀代の殺人鬼、しかも心身ともに鍛え上げられた男を更にカクメイダーで強化したのだぞ。な、なんだ今日のアイツは。いつもとまるで違う。あんなに容赦のない人間ではなかったはずだ」
ギャラハットは倒れた双無を捨ておくとゆっくりとレジーの方へ歩いてくる。
「い、いいだろう!来い!」
しかしギャラハットはそう叫び、身構えるレジーの横を通り過ぎてアークの前へ。レジーは目を点にして彼女を目で追う事しかできなかった。
アークは自分の前で立ち止まった彼女を見据える。ちょうど今はアーサーとガレスもギャラハットの方を気にしていたので戦闘も中断されていた。
「二人ともありがとう。今度はレジーをお願いします」
穏やかに笑って二人にそう伝えると
「はい!」
「承知しました!」
二人は敬礼してレジーの方へ向かっていった。どうやら先ほどの所業が相当ショッキングだったようだ。
アークとギャラハットは二人きりになった。
「またお前とサシとか。いい加減にして欲しいんだが」
「・・・」
「?」
「私は・・・貴方を愛しています」
「は?」
「気づいたんです。私は勝者であり続けることに恐怖を抱いていた。私の大切に思った人は私が勝者でい続けようとしたせいで私から離れていったから…。でも今更生き方を変える事なんてできなかった。勝利の優位性、甘美、充実感を知ってしまったから。勝者になんてなりたくない、でも勝者でい続けたい、そんな二律背反が私の中で渦巻いていた。そして無意識に探していたんです。私が幾度全力で挑んでも私に勝ち続けてくれるそんな絶対的な力を持った御方を」
「・・・へぇ」
「そしてついに貴方を見つけた!」
「・・・・・・・・へぇ」
「やっと私の心が解き放たれる!!」
ギャラハットがそう叫んだ瞬間、彼女のアーマーブレスが眩い光を発し始めた!
「なんだぁ!?」
「なんだチュー!?」
他の三人と近くに隠れていたマニアンとタッツーもその現象に驚いていた。
ギャラハットを包んでいた光が収まるとそこには純白のドレスとその上からバラをあしらった真っ黒なアーマーを付けたギャラハットが立っていた。
「・・・あ、あれは『執愛のギャラハットの鎧』じゃないか!」
(な、なんだチューそれは!?)
「タッツーも知ってるだろ!あの悲しい初代ピュアリィナイツのギャラハットの物語を!」
マニアンから語られる初代ピュアリィギャラハットの悲しき物語とはそして現在のギャラハットにいったい何が起きたのか!?
つづく。
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