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転生して1/10プラモになったら村の守り神に間違われた話。  作者: 海人藤カロ
第三章「転生したら敵役のロボットだった話」
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三章・第十三箱「搭乗者の動きをトレースできるロボットに人間以外を乗せたらどうなるのだろう?」

おはこんばんにちは海人藤カロでーす。

はい!第十三箱目です!他い言うことなし!お楽しみください!

 円香が目覚めて数日後、殺人空手家の脱走が世間を賑わせていた。世間の人々はそれがリベリオンズの仕業だとは知る由もなかった。



 朝美たちは登校中にも多くのパトカーが町中をせわしなく駆け回っているのを何度も目撃していた。


「こわいですぅ~」


「本当ですね。殺人犯が野放しになってるなんて」


「結構近くだし学校も休みになっちゃうかも」


 教室に行っても生徒たちの間ではその話題で持ちきりであった。

 授業が始まれば皆一様に静かになる者の隠れてSNSでのやり取りをするものが多かった。


『なんで逃げたん?護送中だったんだろ?』


『護送車が事故ったらしい』


『事故った理由求む』


『事故じゃないって噂じゃ襲撃されたって話。現場の動画と護送車のドライブレコーダーの動画上がってる。すぐ消されるから早く見てみ』



 授業後、朝美たちもSNSで流れてきたその動画を見た。ドライブレコーダーの映像には護送車の目の前に立ちふさがるムキムキ老人の姿が。そして次の瞬間映像が煙に包まれた。


「これってレジーじゃん!!」


「うん。この煙幕は多分アークの仕業だよ!」


「朝美、アークとは?」


「え、ほら、あのロボットコスプレ兄ちゃん(年齢は分からないが)の名前だよ」


「な、何故あなたが彼の名前を知っているのですか?」


「え?聞いたら教えてくれたよ?」


「そ、そうですか。ふーん」


「そんなことより、多分この殺人犯にカクメイダーが入ってるよね!?」


 全員がそう確信していた。


「ならば探さないといけませんね」


「で、でも相手は殺人鬼の上に寄生型カクメイダーでパワーアップしてるんだよ!?」


「はい。もし戦うとするなら私たちも『死』を覚悟しなければならない」


「死の覚悟・・・」


「そ、そんなの嫌だよぉ!怖いよぉ!」


「大丈夫です未希。殺人鬼とは私一人で戦います」


 その言葉に一番驚いたのは朝美だった。


「なんで!?みんなで協力して戦えばいいじゃない!」


「今回の敵は格闘技の達人です。それに対抗できるのは武術を修めている私だけ」


「でもっ!」


「大丈夫です。今回もいつも通りですよ」


 にっこりと笑ってそう言う。朝美には有無を言わせぬという感じだった。


「さて、まずはその犯人がどういう人物なのか調べなければ」


 この時代、話題になった事件はどんな関連情報もネットにさらされる。

 ただSNSでワード検索を駆けるだけで犯人の人となりがある程度は掴めるのだ。


「強さに執着があり、強い格闘技の選手を次々と標的にしていった。捕まった時は『これ以上戦う相手がいない』と意気消沈していた・・と。『次に出る時までに新しい強者が出てくることを祈っている』と収容所ではいつもそう呟いていたそうだ。ですか」


「あれ?でもさぁ、今出てきても標的なるほど強い人っているのかな?カクメイダーの力まで手に入れちゃって、もう敵なしなんじゃないのこの犯人?」


「いえ、標的ならいますよ。『私たち』が。そう仕向けるためにレジーは彼にカクメイダーを入れたのでしょう」



 縁沢町の町はずれの山の中にアークたちはいた。

 そこには巨大な滝があり、カクメイダーに取り付かれた殺人格闘家:天下(あまくだり) 双無(そうぶ)(48歳)がレジーと共に滝行に励んでいた。

 アークは二人の道着を川で洗濯して乾かしていた。


「レジーよ。そのピュアリィナイツとやらを始末すればお主と死合える約束、よろしいか?」


「ふ、良かろう。ワシもこの数十年強敵らしい強敵と闘っていなかったからな。望むところじゃ。だが気を付けろ。奴らの浄化の力、一発でも貰えば寄生型カクメイダーは瞬時に消えてしまうぞ。耐久力は全カクメイダー中最弱じゃからな」


「そうなんですか」


 洗濯し終えた道着を双無に渡しつつアークが尋ねた。


「ああ、他のカクメイダーは基本的に無機物を外骨格として人間と融合、巨大化することで一人の浄化の力ではそうそうやられることが無いように設計されている。しかしワシの作り出した寄生型は生物本来の力を最大限高める方へ能力を割いたために外骨格なしの状態なのだ」


「へー」


「関係ない。私は最強の総合格闘家だ。本道は空手家だが投げも締めも使う。技など受ける前に一撃で葬ってくれるわ!」


「そりゃー豪気なこって」


 その時、クォンタム・アークの内部コンピュータが何かに反応する。

 内容を確認してみるとSNSにあるアカウントから殺人鬼宛に果たし状めいた書き込みがされているではないか。

 アークはそのことをレジーたちに伝える。


「今日午後六時。縁沢町東にある工場跡地で待つとさ」


「他にも色んな挑発的な書き込みがあるが?何故これなのだ?」


「発信元がピュアリィギャラハットのスマホだから」


「・・・そんなこともわかるのか?」


「はい」


「ハ、ハイテクじゃのう」


「ふ、面白い!その果し合い乗ってやろう!!」


 というわけでピュアリィギャラハットとの果し合いに赴くこととなったのだが。

 アークはもし彼女らがやられそうになったらどう助けようかと少し困っていた。


つづく。





 





 

 

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