三章・第十一箱「アニメで出てくる料理ロボって暴走して爆発することが多い」
おはこんばんにちは海人藤カロでーす。
今回はタッツーの秘密が明らかになります!彼はこの世界でどうやって今のポジションに収まったのかが明らかに!
ではお楽しみください!
アークとの勝負に二度目の敗北を喫したピュアリィギャラハットこと伊達円香は再び打倒アークのヒント集めに躍起になっていた。
家族、友人たちが心配する中で彼女のもとにタッツーが現れる。彼は今まで三分割していたピュアリィアーマーの力をギャラハット一人に集約すればアークを倒せると提案したのだが。
〇
「お断りします」
「な、何故でチュー!?」
「私はまだ全てを出しきってはいないからです。まだ私自身にできることがあるのにそれを考えもせず貴方に頼ってしまってそれで負けてしまったら、もう私は私を保てないような気がするのです」
「で、でもそんなこと言って殺されたらどうするのでチュー!?今ここに勝てる十分な可能性があるのでチュよ?それに君たちの戦いは僕たちピュアフィリアの復興の為でもあるのでちゅ!ワガママで無茶をされてはこっちも困るのでちゅ、心配するのでチュ」
「タッツー・・」
「君たちに戦ってもらっている分際でこんなことを言えた義理ではないのでチュが・・・。お願いでちゅ!勝つために確実な方法があるならそっちを選んでほしいのでチュ!!」
円香は少し考えると小さく頷いた。
「そうですね。ごめんなさいタッツー、私は自分の我が儘のせいで大切な友人をないがしろにするところでした」
「円香・・ありがとうでチュー!」
ニヤリとタッツーは心の中でほくそ笑んだ。
「では尻尾を握ってほしいのでチュー」
円香が尻尾を握り、タッツーは外獣の力を彼女に流し込もうとする。
「?」
だが、一向に力が流れていかない。
「あ、あれぇ?どういうことでチュか?」
「どうしたのタッツー?」
「ち、力が流れていかないのでチュ!?」
「そんな。一体どうして?」
「わ、わかりまチェん。ちょっとアーマーブレスレットを貸してもらえまちゅか?」
「ええ、わかったわ」
円香はブレスレットを取り外してタッツーに渡す。
「ちょっと持ち帰って調べてみるでチュ・・・」
「よろしくね」
タッツーは急ぎ足で姿を消した。
そして円香は力の集約が失敗したことに何故かほっとしていた。
〇
町はずれの廃墟、そこがタッツーの住んでいる場所であった。
何故こんな所に住んでいるのか。その理由は少しでも彼女らの前でボロを出さないためだった。
ちなみにマニアンは朝美の家でペットとして暮らしている。
タッツーは隠れ家に帰り着くと体を元の大きさに戻す。ぬいぐるみほどの大きさから大型犬ほどのサイズに膨らみ、体の画風もリアルな少しグロテスクなモノへと変貌する。
「あ゛ぁ~。やっぱりマスコットの姿は疲れる。デリケートなボクチンには窮屈すぎるのね」
外獣オトシゴへと戻るとすぐにブレスレットに尻尾の先から出した触手を這わせて不調がないか調べてみる。
「どこにも異常はないでチュ。何で力を受け付けなくなったのでチュか?」
バラして中を調べてみようかとも思ったがこのブレスレットがどうやって作られたか知らないので分解して修復不可能になったらそれこそ大変だ。
「くっそー!こんなことになるんだったらピュアフィリアの生き残りたちを襲撃した時に何匹か生き残らせておくべきだった!」
そう、オトシゴはピュアフィリアの生き残りたちがリベリオンズから身を隠していた場所を襲撃したのだ。そして彼らが作っていたこのブレスレットを見つけた。そしてこのブレスレットにはエネルギーを蓄えてそれを装着者に与える力を持っていたのである。
それに目を付けたオトシゴはそれを持って自分の体をマスコットのような姿に変形させてピュアフィリアの生き残りの一人だと素性を偽ってピュアリィナイツたちに近づいたのだ。
「このブレスレットの特性を生かしてボクチンのエネルギーをメスガキどもに使わせ続けることで世界の崩壊を一気に加速させることができた。しかも内部も徐々に浸食できて一石二鳥だった。そしてやっと一人目を取りこめると思ったのにデチュ!」
机を強く触手で殴りつけるオトシゴ。
直し方がわからない以上ピュアリィナイツの力を取り込むには本性を明かして取り込むしかない。
「マニアンの奴に聞いてみるか?ダメだ。生き残りの集まりの中にいたはずのボクチンがそれの直し方を知らないなんて不自然だ。まぁいい、こうなったらギャラハットをあの黒いロボットにもう一度ぶつけて完膚なきまでに負けてもらって『ボクチンが君と融合すればブレスレットがなくても全ての力を渡せるデチュ!』とか言って自然にあのメスガキの体の中に入るしかない!そうと決まればギャラハットの邪魔をしなければ!」
外獣オトシゴはギャラハット負けさせるため彼女のアークへの対策を盗むことにした。
〇
その頃、アークはというと。
「お、お待たせしました。ダイナミックデリシャスグレートフルーツパフェでございます」
「どうもー」
縁沢町の有名スイーツ店で一心不乱に巨大スイーツを頬張っていた。
そして向かいの席には。
「おい、クォンタム・アークよ・・・・なんじゃこれは?」
レジーおじいちゃんが座っていた。
「いやー、すいません。このパフェ二人以上じゃないと注文できないんですよー」
「ちがあああう!お前はワシの補佐として付いてきたのだろうが!仕事前に一服したいっていうから喫茶店にでも行くのかと思えばナニコレ!?」
「というかレジー先輩も食べてくださいよ。一人だけで食べたのバレたら怒られる」
「え。いや、ワシどうも動物性油脂が重くて胸焼けしてのう。それに過度な糖分は筋肉の質が落ちてしまう」
「じゃあ糖度の低いフルーツの部分とかゼリーとかわらび餅の部分どうっすか?」
「そうじゃな。それなら・・・ってだーかーらー!!!」」
怒鳴りつつも食べるのを手伝ってくれるレジーおじいちゃんであった。傍から見たらムキムキおじいちゃんと全身コスプレ男が巨大パフェに食いついてるというシュールな光景である。周りの女子からはスマホで、撮られてるし。面白がって笑われている。
こうしてアークの補佐業務二日目が始まったのである。
つづく。
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