三章・第九箱「ロボアニメで感情のあるAIを持ったロボは主人公の良き友人である」
おはこんばんにちは海人藤カロでーす。
今回は間に合いました!時々、時間すぎますけども。それはごめんなさい!
では今回もお楽しみください!
縁沢ショッピングモールでの戦いはカクメイダーを倒したピュアリィナイツたちが勝ったと言っていいだろう。しかし、個人での戦いではクォンタム・アークにギャラハットが再び敗れ、ショッピングモールの外まで吹き飛ばされてしまう。
アーサーたちは急いで飛ばされたギャラハットの後を追うのだった。
〇
ピュアリィナイツたちがいなくなった後、カントロが戻ってきた。
「あーら。やられちゃった?」
「ええ、いつの間にやら」
「激しい戦いだったのねぇ。三階の通路吹き飛んでるし壁に風穴があいてるじゃないの」
それを開けたのはアークなのだが。
「にしても火事場泥棒ですか?」
カントロの両手にはどっさりモールの買い物袋が下げられていた。
「ちゃんとカード決済してきましたー(勝手に)」
悪の大企業なのにこういうところはきちっとしているのか。
「で、今日の業務は終了ですか?」
「うん、かえって報告書を書かなきゃいけないけど」
「それは自分でやってくださいね」
「ちぇっ」
「じゃあ、俺行きますわ」
「えー、こういう時は打ち上げでアタシを酔わせてニャンニャンするところだろーがよー」
「オッサンですかアンタは。じゃ」
アークはNo1に換装すると大空へと消えていった。
「ざーんねん。また今度誘ってみるか」
カントロはなんとなくクォンタム・アークが気に入ったようであった。
〇
アークはステルス状態で低空飛行をしていた。
そしてモール近くの『縁沢森林公園』の真ん中にある湖にぷかぷか浮いているものを発見した。そう、ギャラハットである(今は変身が解けて円香と言った方がいいか)。
アークは彼女を拾い上げると人気のない林の中へ運んだ。クラーケンに換装して彼女の診察を始める。
「両手両足骨折かぁ。鼻も折れてるし緊急オペだな」
アークはクラーケンで生み出した巨大フィルムをドーム状に巨大化させ辺りを包み込み無菌空間を作り出すとフィルムの表面に光学迷彩フィルムをかぶせる。これで周りの通行人には気づかれないだろう。
クォンタムはクラーケンを使って五か所同時オペを開始した。
〇
「円香ー!!」
「会長ー!!」
円香を探しに来た朝美と未希。大声で森林公園を探し回っていた。
「どこにもいない。やっぱり気絶してるのかな?」
「もしかしたら湖に落ちたのかも・・・」
「だったらヤバいじゃん!助けなきゃ!!」
朝美は服を脱ぎ捨てて下着姿で湖に飛び込もうする。それに驚いた未希が必死に羽交い締めにして止めていた。
「いやまだかもしれないってだけだから!早まらないで朝美ちゃん!?」
「もしもってことも!」
「ねーよ。ここにいるからな」
「ぴゃっ!?」
アークにいきなり声をかけられてびっくりした未希が手を離した瞬間、朝美は頭から湖に突っ込んだ。
「あばあ!?」
「朝美ちゃんっ!?」
(何やってんだこいつら)
もとはと言えばアークがギャラハットを吹き飛ばしたからである。
アークは排熱の温風で朝美を乾かしてあげると抱っこしてきた円香を彼女らに引き渡した。
「傷は残らんと思うが痛みが出るようなら病院に行くように言っとけ」
「ね、ねぇ。貴方は何で円香を治してくれるの?敵でしょ?」
「え?あー、趣味みたいなもんだ。お前らだって動物がケガしてて道端に倒れてたら病院に連れて行ってやりたくなるだろ?」
「自分でやっといて・・・」
「それもそうだ。変な話だなー。あはは」
「「・・・」」
アークの言動に二人は目を見合わせて困惑するばかりだ。
「俺は行く。ちゃんと家まで送ってやれよ」
空へ飛び立とうとするクォンタムだが。
「待って!貴方の名前は!」
朝美が名を問うてきた。
「クォンタム・アーク。ここではアークで通してる」
「アーク。わ、私は朝美!」
「知ってる。じゃあな」
今度こそクォンタムはその場を去った。
「アーク。なんだろう。彼は今までの幹部とは違うような」
「そうだね。でも今はそんなことより円香を家に送り届けなきゃ!」
〇
空を飛ぶクォンタム・アーク。ふと彼の頭の中に声が響いてきた。
<マスター、ヒトツ質問ヲヨロシイデスカ?>
「なんだ?内部コンピュータ君から質問とは珍しい」
<ピュアリィナイツ。特ニギャラハットヘノ態度ガアカラサマニ貴方ラシクアリマセン。不可解。納得可能ナ回答ヲ要求シマス>
「俺の頭の中にいるのにわかんないのかよ?」
<思考回路マデ直結シテハイマセン>
「煽るだけ煽ってみようと思ってな。あいつら、特にギャラハットは性格的に叩けば叩くほど俺に勝つために力を求める。ってことは最後に奴らの力に頼るはずだ。だがそこまで依存したら奴らはこれ幸いと彼女を取り込もうとするだろう。そこが狙い目なんだ。化けの皮が剥がれてピュアリィナイツが奴らの本性に気づいた時に助けに入って彼女らから奴らを引っぺがす」
<回リクドイ>
「あのなぁ、あいつらはもう結構な時間を奴らと共に過ごして仲間だと思っちまってんだ。そこにぽっと出の俺が出てって『そいつは危険な怪物だ』つって信じると思うか?」
<ナルホド、納得シマシタ>
「お前、前より頭悪くなってねぇ?」
今回の戦いでギャラハットは更に力へ執着するだろう。アークは思惑通りに事が運んでくれることを願っていた。
しかしギャラハットが斜め上の方向へ進み始めることをクォンタムはまだ知らなかった。
つづく
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