三章・第五箱「ビームを吸収する機体ってあるけど理屈がよくわからない」
おはこんばんにちは海人藤カロでーす。
はい、三章第五箱です!ここから本格的にクォンタム・アークとピュアリィナイツが絡んでいくのでどうぞお楽しみくださいね!!
クォンタム・アークはカクメイダーを使ってリストラされた禿げたオッサンを怪物へと変えて暴れさせていた。そこへピュアリィナイツたちが登場、カクメイダーと闘おうとするがクォンタムはそれを煙幕と催涙ガスのミサイルで妨害、カクメイダーを回収、そして彼女らへ発信機を取り付けてその場から逃げ去った。
〇
その夜、クォンタムは発信機を使ってピュアリィナイツたちそれぞれの住所等の詳細情報を調べていた。アークの標準装備として持っていたこの発信機、盗聴やカメラ機能も内蔵されておりとても高性能となっております。
クォンタムは久しぶりの内部コンピュータを使って彼女らのプロフィールをまとめていた。
①ピュアリィアーサー。
本名:泉 朝美。中学二年生。身長156㎝、体重43㎏、髪の色:薄いピンク色。
髪型:ボブカットの頭の両側面にお団子のようなものがある。髪を解けばセミロング程はありそうだ。スタイルは・・・まぁ並。楽観的でアホだが諦めることを知らない女。
家族は両親と妹の四人家族。平々凡々な一般家庭出身。
②ピュアリィギャラハット
本名:伊達 円香。中学二年生、165㎝、46㎏、濃い青のロングヘアーの少女。前髪の端をヘアピンでとめている。スタイルはスレンダーだが出るところは程よく出ている。冷静沈着だが執着心がとても強い生徒会長で優等生。
家族構成は祖父母、両親、兄、姉の七人家族。名家の家系でお金持ち。父は医者、母は薙刀の先生、兄姉は有名大に通う大学生、家族全体的にスペック高い。ピュアリィナイツのブレイン兼相談役的ポジション。
③ピュアリィガレス。
本名:御手洗 未希。中学二年生、145㎝、38㎏、薄茶色の髪をおさげにしているメガネ女子。地味でチビ。好きなことは本を読むこと。臆病で人見知りだが心優しい少女。スタイルは・・・並以下。
家庭では父親、母親、妹との四人家族。両親は優秀な法律家。
「と、こんなところか」
クォンタムはデータ整理を終えるとバックパックNo1に換装して飛行形態になって空へと消えていった。
〇
ここは縁沢町にある中学校の一つの縁沢第二中学校。ピュアリィナイツの少女たちが通う学校である。
今は放課後、生徒会室で作戦会議を開いていた。
「もう完璧に生徒会室私物化しちゃってるよね」
「それに関しては私が成績の悪い貴方たちに個別指導するという事で借りていますので大丈夫です。作戦会議の後でちゃんと勉強もしますよ」
「うぇええ~~」
「今回は昨日の敵の動きに関してですよね」
「ええ、明らかに今までの敵幹部とは違った。今回は私たちが現れたとたんカクメイダーを連れて姿も見せずに逃げて行った」
「だよねぇ。いつものレジーのおじいちゃんとかなら『現れたなピュアリィナイツ!!』とか大きな声で叫んできたのにね」
「新たな敵幹部ってことですかね?」
「「うーん・・・」」
情報が少なすぎるので考えても特に何も思いつけなかった。
「また出てくるのかな?昨日の正体不明の幹部」
「出てくると考えた方がいいでしょうね」
「まぁ大丈夫だって!今の私たちにはタッツーのピュアリィアーマーがあるんだから!どんな敵だってイチコロだよ!」
「貴方はまたそう・・・」
円香はあきれてため息をついた。だがそれでも彼女がいれば何とかなるだろうと思っていた。
「大変だー!!」
「マニアン!?」
マニアンとタッツーが生徒会室の通風孔から飛び出てきた。
「カクメイダーですか!?」
「そうでチュー!早く出動でチュー!!」
「皆行こう!!」
再びカクメイダーが出現、彼女らは戦いへ向かう。
〇
クォンタムは再びカクメイダーを暴れさせていた。
暴れさせていたのは縁沢町にある大きな河川敷に作られたイベント会場。今日も様々なイベントが行われており多くの人々が集まっていた。
シュレッダー田中は次々とイベントの設営や屋台を自分の頭のシュレッダーに飲み込んでいた。
「おい!これが終わったら本当に部長を殺させてくれるんだろうな!!」
「おう。もうここに連れてきてる」
「んー!?んんー!?」
クォンタムはロープとガムテープで縛り上げられた部長の姿があった。
「よぉし!張り切ってぶっ壊してやるぜ!!」
そうして破壊を繰り返していると。
「お待ちなさい!!」
ピュアリィナイツが現れた。
「またあのカクメイダー!」
「次は逃がしませんよ!」
三人はすぐさま必殺技を放つ。
「ピュアリィカリバー・メガスラッシュ!!」
「ピュアリィ・シールドソーサー!!」
「ピュアリィ・ギガランス!!」
三人の攻撃がシュレッダー田中へ迫る。しかしそれらはシュレッダーの中へと吸い込まれていく。
「なっ!?」
ガリガリガリ!!
必殺技が削られて飲み込まれる。
「ハッハッハー!!きっかねー!!」
「私たちの必殺技が!?」
(悪いけどアップデート済みなんだよね)
クォンタムのバックパックNo3「メカニック・クラーケン」。十本の伸縮自在のロボットアーム機械タイプのカクメイダーに限り能力のアップデートを行ったり、内部コンピュータにある様々なアイテムを素材さえあれば組み立てられる。
「普通の技が効かないなら!タッツー!使うよ!」
「チュー!!」
ピュアリィナイツが右手についていたブレスレットのようなものを頭上に掲げるとタッツーの体が光りだしてそのブレスレットにエネルギーを与える。
「「ピュアリィアーマー!」」
彼女らの美しいドレスの上からきらびやかな甲冑を身にまとうがどうにもフォルムというかデザインが嚙み合っていない。
「いっくぞー!!」
ピュアリィナイツの武器から禍々しい光が噴き出す。
そんな彼女らをクォンタムはずっと遠目から録画し、分析していた。
ピュアリィナイツは武器を重ね合わせ巨大な光の球を作り出す。
「「ピュアリィホーリースフィア!!」」
巨大なエネルギーの塊がシュレッダー田中を包み込もうとする・・が。
「ホイ、回収っと」
再びシュレッダー田中がカプセルの中に戻された。
「「!?」」
そして行き場を失ったエネルギーの塊をクォンタム・アークがバックパックNo4「ツインキャノン・アブソーバー」で吸収してしまう。
ツインキャノン・アブソーバー。クォンタム第四のバックパックである。両肩にエネルギ吸収装置が装備され全てのエネルギー攻撃を吸収してそれらを背部に装備された巨大エネルギー砲で自由自在に放つことができる。
「ろ、ロボット!?」
「貴方が新たな幹部ですか!」
「いや、今就職試験中だからまだ社員ですらないんだよ」
「え?じゃあ味方?」
「味方じゃないよ敵だよ」
「つまり貴方はリベリオンズに所属としているという事でよろしいですか?」
「じゃあ敵だね!!」
「うん、だから・・・これ返す」
<外獣エネルギー浄化、変換完了。チャージ率100%>
クォンタムは背部から伸びてきた二門のキャノン砲を両脇に抱えると。
<発射>
吸収したエネルギーに自身のエネルギーを上乗せして放ったのだ!
それに対してギャラハットがすぐさま皆の前に出て防御技を展開するが。
「ピュアリィ・アーマー・シールド!!」
クォンタムからのエネルギー砲を受け止めるのだが受けた瞬間から防壁にひびが入ってしまう。
「(防ぎきれない・・・)みんな逃げて!!」
彼女の叫びが仲間に届く間もなく・・。
ドゴオオオオオン!!
防壁ごとピュアリィナイツは吹き飛ばされてしまった。
〇
爆発の煙が晴れるとそこには。
「円香!しっかりして!」
頭から血を流して倒れる円香を抱き上げる朝美の姿があった。未希はというと腰が抜けて怯えてうずくまっていた。全員変身は解かれてしまっているようだ。
そんな彼女たちの前にクォンタム・アークがやってくる。
「っ・・!」
朝美は円香をかばう様に彼女を自分の後ろへ下げる。
クォンタムは無言で近づくとメカニック・クラーケンを展開した。そして朝美を縛り上げて円香の前からどかす。
そして残ったアームを円香の方へ近づけていく。
「や、やめろ!円香に何する気よアンタ!未希!円香を連れて逃げて!!」
「あ、あああぁ・・・」
未希は怯えて動こうとしない。
「くっそー!はなせぇ!!」
クォンタムはアームを使って円香の額の傷の治療を始めたのだ。消毒、レーザーによる止血縫合、最後に保護フィルムを傷口に張り付けた。
「あ、アンタ・・ホントに何してんの?」
「敵って言っても顔に傷残すのはダメだろ。女の子だし」
「だって、敵じゃないの?」
「敵だよ。でも別にお前らを殺すことが目的じゃないし」
治療を終えるとクォンタムは朝美を降ろしてその場から立ち去っていく。
「傷、明日には消えてると思うけど違和感あるようだったらちゃんと医者に行けよ」
「ちょ…待って!」
クォンタムはそのままバックパックNo1で飛行形態となって飛び去って行った。
昨日の夜にクォンタムはもじゃ女神から神託をもらっていた。曰く『彼女らの力も外獣との戦いには必要となる』そうだ。だからクォンタムは彼女らを殺さない。ケガをさせたら治療する。
(さて、入社試験、どうなったかねぇ)
〇
クォンタムの力を目の当たりにして一番驚いていたのは他でもない『コイツ』であった。
(あ、あの野郎、ボクチンのエネルギーを無害なものに変換して撃ち出してきやがった!?ってことはあいつまさかボクチンの力がこの世界に悪影響だって知ってやがるな。つまりアイツは・・・なんてこった!本部からの連絡は本当だったのか。こうなったらこのメスガキどもにくっついてちんたらやってる時間も無くなってきた。どうにかしてこの世界に送られてくる増援部隊と合流してピュアリィナイツの力を完璧に取り込んであの神の使いと闘えるようにならねば・・・!)
つづく
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