三章・第三箱「人もロボットも学歴社会」
おはこんばんにちは海人藤カロでーす!またちょっと毎日投稿オーバーしましたが。深夜なので誤差ということで許してください!何でもしますから!!
ではお楽しみくださーい。
新たなる世界、変身ヒロインたちと闘う悪の軍団の幹部という役割を与えられたクォンタム・アークはその悪の集団『リベリオンズ』の面接へとやってきていた。
〇
面接会場はだだっ広い会議室であった。
広すぎる空間に長ーい会議用のテーブルがあり、そこにいるのは案内をしてくれた女性とクォンタム、そして会議室のテーブルの真ん中に座っているオッサンの三人だけであった。
「初めまして。リベリオンズ代表取締役の『大革 命』だ。すまんねこんな会議室しか開いていなかったのでね」
「いえ、そんな」
「まぁ、掛けたまえ」
命はクォンタムを自分の前に座らせると手元の資料に目を通した。というかその資料は何だ?いったい誰が用意した履歴書なのだろうか?
「なるほどなるほど機械いじりが得意だと。そのロボットのコスプレも自作かな?」
コスプレだと思われている。
「ええ、まぁ」
「学歴は特になしとこれはこれは、普通なら絶対に雇わないな。だが普通では絶対に見つけられないわが社の本拠地を見つけて履歴書まで送りつけてくるキミは既に普通を逸脱していると言える」
「どうも」
「ウチの商売は本能を開放したい人々に力を貸してあげることだ。国に抑圧されているもの、世間に抑圧されているもの、例外なく手を貸す。金と引き換えにな」
つまりテロとかの手伝いもしていると。まるで武器商人みたいな会社だ。
「我々は世間の流れに反している存在だ。だからこそこうして闇の中でしか営みを確立できない。だがこそこそするのもそろそろ嫌になってきてね。今わが社は表舞台に上がるための準備をしているところなのだよ」
そう言うと命はクォンタムに全部透明なガチャガチャのカプセルのようなものを渡してきた。
「これは?」
「カクメイダー。我が社が多くの人々に抑圧からの解放がいかに素晴らしいかを知ってもらうために作った商品だ。概要は君の前にある資料に載っているよ」
カプセルの中には奇妙な光が渦となって蠢いていた。
「では入社テストを始めようか。そいつを使って一暴れしてきてくれ。その内容で採用か不採用かを決めさせてもらう。素晴らしい内容であれば一気に幹部待遇で契約しよう」
「ペーパーテストよりは分かりやすくていいか」
クォンタムはカクメイダーとその説明書を受け取るとビルを後にした。
〇
クォンタムが去った後、会議室には人影が増えていた。
「で。どうなの?新人君、使えそう?」
美人だがケバいメイクのロングヘアOLっぽい女性が命に尋ねる。
「さぁね。それをこれから見定めるんだ」
「でも期待はできるよね!だって僕らのアジトにあんなコスプレで乗り込んでくるような奴だぜ!面白さは十二分だよ!もし使えそうだったら僕の下につかせてよ!!」
見るからに小学生の短パンに襟シャツの少年がはしゃぎながら言う。
その隣の筋肉ムキムキの老人がやかましそうに顔をしかめた。
「キンキンうるさいぞリボルト。どうせ今回もナイツの小娘どもにすぐやられて辞めていくわい」
「ケッ、レジ爺ちゃんはゴキゲンナナメだねぇ。まぁあんだけ負け続けてたら幹部の座も危ういもんなwww」
「なんだとこのクソガキ!!」
レジ爺が机を拳で叩くと轟音と共に机全体に亀裂が入る。
「レジー、備品を大事にしないヤツは・・嫌いだなぁ」
「あっいやっ!?す、すまぬ若!」
命からの一言にレジーは全身から冷や汗を流して土下座した。それを見たりボルトは更にゲラゲラと笑い転げていた。
「今は見ていようじゃないか。彼には何か特別なモノを感じたんだ。私が見たかったものを見せてくれるかもしれない」
〇
リベリオンズ本社を後にしたクォンタムはビル街から抜け出して驚いていた。ビル街を遠目から見ているのにあれだけデカかった本社ビルがどこにも見当たらないのだ。しかもビルの近くは夜だったのに距離をとった途端に周りが明るくなった。
今は午後3時31分である。
「さてと、この町は一体どこなんだろね?」
クォンタムがビルのある異次元から飛び出してどり着いたのは『縁沢町』。
様々な出会いがこの町にはある。縁が沢山ある町。
クォンタムは今からこの縁沢町で初めての『カクメイダー』を使った事件を引き起こすことになる。
つづく
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