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転生して1/10プラモになったら村の守り神に間違われた話。  作者: 海人藤カロ
第三章「転生したら敵役のロボットだった話」
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三章・第一箱「転生したら敵役のロボットだった話」

おはこんばんにちは海人藤カロでーす。

ここから第三章・オトシゴ編が始まります!どうぞご期待ください!

では面白いと思ったらブックマーク、感想、評価など、よろぴくねー!!


 無事に二つ目の世界から外獣を駆除したクォンタムこと朱火は再びコアだけにされて神様たちの元へやってきていた。



「じゃ、早速次の世界に行くぞ」


「ちょっと待て、その前に女神に聞きたいことがある」


「何?労いの言葉でもかけろって?」


「アンタ、今回のテルヒコ殺魔事件の発端になった連中のこと知ってたろ」


「うん」


 女神は動揺した様子もなく即答した。

 そう彼女は女神、転移者たちにいつでも自分の声を届けることができ、彼らの情報もいつでも手に入れられる。

 そんな彼女は『テルヒコを見失った』と言った。しかし見失ったのがテルヒコだけならほかの転移、転生者たちが何をしていたかは把握できたはずだ。


「何で教えなかったかっていう質問ならテストケースが欲しかったってところかな」


 彼女曰く、あの事件を起こした三人を連れてきたのは()()()()の転移者が自分の世界に来た場合どんな行動に出るか知りたかったから強引にこちらの世界に引き込んだというのだ。


「自分に自信がなく他人の評価でしか自分を表現できないヤツ、自分のことしか信じようとしないヤツ、元からいろいろ持ってたのに全てを失ってしまったヤツ。厄介な性格の連中がアタシの『努力と執念の世界』に来たらどうなるか知っておきたかったんだよね。また似たような連中が流れ着いてきたら対処しやすいようにさ」


「だから事の顛末を静観していたと。でもそれをもっと早く教えてくれりゃ無駄な戦いしなくて済んだぞ」


「いやー、まさか外獣の力まで借りようとするほどバカとは思ってなかったからさぁ。もうアタシの忠告も聞き受けないだろうしだったらアンタたちに後処理させた方が早いと思ってね」


「・・・」


 テストケースが欲しかった、後処理、まるでモルモット。いや、所詮転生者や転移者はこいつら神々にとって自分の世界にイベントを与えるための舞台装置程度にしか考えていないのだろう。

 クォンタムはため息をつきたくなったがつけないのでとっととこの場から離れたくなった。


「じゃ、お疲れさん。アタシも他の神と協力して外獣封じの方へ回るわ」


「おう頼むぞ。俺は次のヤバそうな所へこいつを届けに行ってくる」


 こうしてクォンタムは第三の世界へと行くことに。



 しばらく何もない空間を飛んでいるのか落ちているのかもわからず移動していたら何やら新たなシルエットが見えてきた。


「お、いた」


 シルエットは女性の体付きをしているが髪の部分がぼさぼさというか枝毛だらけでメガネをかけているようであった。


「あ、その、こん、こんにちは・・・・」


 消え入りそうな声でそういうもじゃもじゃの女神(以降、もじゃ女神)。


「お前は相変わらずだな。もうちょっと他人と話す練習しろよ」


「あ、貴方には・・・関係ないでしょ・・・」


「そうだけどさ。ほれ、連れてきてやったぞ」


 そう言ってクォンタムのコアを彼女へ差し出した。


「あっ!く、クォンタム!私。見てました。その、千里眼で、貴方の戦いとか。原作のアニメもイザナギ様の世界で見たことあります!あれ、元祖のぬいぐるみがかわいいですよね!!」


「おお!貴方クォンタム分かる神か!」


「は、はい。わ、わた、私はどちらかと言えば女の子向けの作品が主流なんですけど。女性人気の高い作品は見てました『ツインゼロ』とか『フェザー』とかは!」


「おおー。なるほど、そこは抑えてるのね。だったら俺としては・・・」


 と、何故かオタクトークが始まってしまったが長くなりそうだったので男神が会話をぶった切った。


「本題に入れ!」


「あ、ああ、はい。じ、実は私の世界に・・外獣が来たんですけど。それがやっかいなことになっちゃって」


「外獣はいるだけで大体厄介だけどな。どうしたん?」


「わ、わたしの世界では、『ピュアリィナイツ』っていうヒロインたちが悪の軍団と日夜戦っている世界なんです」


「え?何?ニチアサ?」


「いえ、アニメみたいに筋書きはないんです。でもどうしてもそういう要素を自分の世界に入れてみたくて・・。筋書きのない世界でそんなのがあったらどういう風に世界が転がっていくのかも見たかったし。で、でもやっぱりアニメの通りな感じで世界は進んでたんですけど・・・。そんな中にヤツが入ってしまって」


「なるほど悪の組織側が優勢になっちまったと」


「ち、違うんです!や、奴は新しいマスコットに成りすましてピュアリィナイツに取り入ったんです!しかも自分の細胞をパワーアップアイテムみたいな造形にしてナイツたちに渡したんですよ!!」


「あー、あるよね中盤辺りに出てくるパワーアップアイテム」


「そ、その力を使って連戦連勝するピュアリィナイツたちのせいで世界にどんどん亀裂が広がっていて。私の力でももう抑えるのがやっとで。だ、だから、貴方には『新たな敵幹部』としての役割を与えたいんです!それでピュアリィナイツたちをやっつけてください!さしずめ貴方は新たなる敵幹部ロボ『クォンタム・アーク(悪)』です!!」


「ええ~・・・」


 こうしてクォンタムのピュアリィナイツというヒロイン集団と闘う悪のロボットとしての新たなる戦いが始まった。


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