二章・第二十九箱「ロボアニメでは整備士キャラほど胸が熱くなる人間はいない」
おはこんばんにちは海人藤カロでーす。
毎日更新、一日目、なんとか投稿できましたー。息切れするまで頑張りまーす。
ではVS転移者二回戦「魔族軍vsミミコ」どうぞお楽しみください!
テルヒコの村を襲撃した首謀者たちとの戦いを始めたクォンタム一行。
クォンタムによって四つに分断された仲間たちの中の一組、魔王フィーネ、ギン、ディーナの三名はミミコの相手に選出されていた。
〇
四名はテルヒコの村から離れた森の中へと落とされていた。
ミミコと向かい合うフィーネたち、ミミコはニコニコほほ笑みながらずっとフィーネを凝視している。
「あの、そう見つめられると恥ずかしいのだが」
「いいじゃ~ん。減るもんじゃないし~。イヤーホントに激かわなんだけどーーー!!」
ぴょんぴょんと嬉しそうに跳ね回るもののこちらに近づいてこないのは。
「「・・・」」
黙って睨みを利かせている狼男とデュラハンがいるからだろう。
「お前よぉ。戦う気あるのか?」
「うーん、どうしてもって言うならヤっちゃうけどー。メイク崩れちゃうし、ネイルはがれちゃうしー。嫌かなーって」
その言葉にフィーネたちは顔を見合わせた。
「おぬし、そんな感じなのになんで他の転移者たちと結託してテルヒコの村を襲ったのだ?」
「ん~。王都で元居た世界の踊りとかファッションとか流行らせてちやほやはされてたんだけどぉ~。アタシより顔とかスタイルとか良い娘がやり始めたらみんなそっち行っちゃうんだよねぇ。貴族のおっさんたちは美人な魔族奴隷に踊りや似合う服を教えてくれってしつこく付きまとってくるしぃ。魔族はアニマとか使って踊りや服にもめっちゃ綺麗なアレンジ加えたりしてさー。もうアーシのことなんてもうみんながんちゅうにないっていうかー」
「あーうん。で、なんであいつ等と結託したんだ?」
「それでねぇ。シュウイチが落ち込んでたあたしのところに来たの。そんで、自分の作戦が成功すればこの世界で一番ちやほやされるようになるよって言うからぁ、まぁそんなカンジ?」
「そ、そんな理由で村の人々を皆殺しにしたのか!?」
「あ、それだけじゃないよ。センソウ?になったらぁ色々混乱するよねぇ。でねぇ、ドサクサでアーシより可愛い娘はみ~んなブッコロっちゃおうって思ったの!で、アーシがエーユーになったらぁアーシより可愛い娘はみんな死刑にする法律作って、世界中のイケメンとカワイイ男子はみーんなアタシの愛人にしちゃうの!ケッコンとかはぁ、めんどくさいからパス。みーんなアタシをちやほやしてくれる愛人ってのが理想なの!」
長々と語った彼女の願望にフィーネは絶句していた。
「トラマルもクォンタムに正される前は自分勝手な理屈で周りに被害をだしていたそうだが貴様はそれ以下だな」
「はぁ?アーシがあの筋肉だるま以下ってさー。なにそれ?ちょっと見る目ないよキミ」
ミミコの表情が一気に曇る。眼が細く鋭くなり、フィーネを凝視する視線の質が変わったのを感じる。
「自分を磨く努力もせず他人を貶める事しかしないお前を向ける目なんぞ持ち合わせていない」
「・・・ハァ?」
ミミコの細めていた目が見開かれた。血走った眼球が怒りで振動している。どうやら彼女の地雷を踏んでしまったらしい。
「努力、努力かぁ。そうだよね。キミ王様だもん。持ってる側だもんねぇ。そのかわいい顔もきれいな金髪もつよーい力もぜーんぶ持ってる。あ~~~~、せっかく一番目の愛人として可愛がってあげようって思ったのにさぁ!!」
ミミコは持っている荷物を全て放り捨てて両手を開き、すべての指に力を込めて曲げる。すると彼女の爪が体の半分はあろうかという長さまで伸びる。
「アーシの武器はこの爪!何も持ってなかったアーシが唯一あの人に褒めてもらった。一日も欠かさず手入れしてきた自慢の爪よ!!」
爪をフィーネたちへ向けて両手を交差し勢いよく開く。放たれる十字の斬撃がフィーネたちに襲い掛かる。
その時、ギンが前に出て右手を前に出すとくいっと人差し指を上にあげる。すると重力が下から上に反転し攻撃が上に逸れた。そして既にディーナが斬撃の間をすり抜けてミミコの懐へと入り込んでいた。
「っ!?」
ディーナは間髪入れずに抜剣の動きで下からミミコを切り払う。しかしミミコも爪をすぐさま適度な長さへ調節してディーナの剣を受け止める。しかし。
ボオォウ!!
ディーナの剣から炎が噴き出し、そのままミミコの爪を焼き切った。ミミコはディーナから飛びのいて逃げると切り飛ばされた爪を見て愕然とする。
「あ、アーシの・・爪・・、お、お前らあああああ!!」
怒号を飛ばすミミコ。その様子を見てフィーネはフンと鼻で笑った。
「言っておくがな。お前程度、我が直々に相手するまでもないのだ」
フィーネの前にギンとディーナが立つ。
傍若無人な異邦人に魔族の戦士たちが立ち向かう
つづく。
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