二章・第四箱「そういえば季節限定キットってあんまり見ない」
おはこんばんにちは!海人藤カロでーす!!
第二章ではモンスター達を仲間にいろんな場所へ冒険へ向かうというのが大筋となっております!
どんなモンスターが仲間となるのか!仲間に合わせて色んなクォンタムが見れるぞ!お楽しみに!!
では面白いと思ったらブックマーク!!感想!評価!宣伝!もろもろよろしくお願いいたします!
別次元からの侵略者「外獣」を駆除するために外獣に取り付かれている最強の転移者テルヒコを探すクォンタム。
その最中に彼は魔族を攫っては売りさばく魔族ハンターなる者たちと戦うことになる。
なんでもその魔族ハンター達の組織のボス「リヒト」が転移者だというのだ。
彼からテルヒコの情報を得られる可能性があると考えたクォンタムは魔族ハンター組織を潰そうとするデュラハン族のディーナとその他の魔物と共に戦いへおもむくのだった。
〇
現在ディーナたちは捕まえた魔族ハンターの檻付きの荷車に乗せられてアジトへ運ばれていた。
檻の中にいるのはクォンタム、ディーナを含め四体の魔族。残り二人は人狼族のギンとランタン族のジャック。
人狼族はその名の通り狼の体毛と頭を持った人型の魔物でランタン族はいろんな形のカボチャの頭を持った魔物だ。
ランタン族は厳密にはゴースト族と同じような存在らしい。
「このまま敵地に乗り込んで大暴れ!いいねぇ。俺向きの作戦だ!」
「はぁ、なんで僕が潜入のメンバーなんだよぅ」
【君には混乱に紛れて捕まっている魔族たちの解放と避難誘導をしてもらいたい】
「そういうことなら。頑張りますかぁ~。ハァ…」
【クォンタムもジャックを援護してあげて欲しい。暴れるのは私とギンでやる】
「いいんですか?」
【ああ、転移者が頭目ならそう簡単に戦闘には出張ってこない。仲間の指揮を取らねばならないからな】
「なるほど」
「でもよぉディーナ、その頭でっかちのチンチクリン。本当に役に立つのか?信用できるのかぁ?嗅いだことねぇ臭いだし胡散臭いぞコイツ」
【そこは心配しないでくれ。彼は信用できる!】
「オメェがそう言うなら信じるか。クォンタムっつったか?変な動きしたら後ろから刺すからな!」
「心にとめておきます」
「信用できないって言うならもう一人いるけどね」
檻の中の全員が槍使いのゴトーを睨んだ。
「なんだね?折角全面的に協力してあげようと言っているのに!」
そう、この作戦を聞いたゴトーが組織を潰すことにとても乗り気だったのだ。
そして全面的に協力し、奴隷解放にアジトの内部の詳細まで教えてくれたのだ。
提供してくれた情報が本物かどうかはわからないが。
「ご、ゴトーさん。なんで頭を裏切るなんて・・・」
「簡単だろう?奴は俺を使い捨てにした。大体、帰還することも難しい奥地への狩りへ行くというバカどもに付き添わされた時点で気づくべきだった」
「え!?」
「お前らあの森までは俺の指示で荷車を隠しつつ道行く魔族をやり過ごした帰りはどうするつもりだった?」
「あ、えーと、最初と同じように隠れていけば・・・」
「重い荷物を載せてか?来た時のように小回りよく簡単に隠れられると?」
「あ、あ~。いや~」
「そうさ。この狩りは獲物を檻に入れるまでは成功してもそれを持ち帰るとなると不可能に近い」
「じゃ、じゃあ俺達も…」
「成功したら儲けものくらいにしか考えられていないな」
「あぁ・・・」
ハンターたちは愕然とした。
というかそれに気づいてない時点でもう、ねぇ…。
「おい、だとしたら無傷で帰り着いたら怪しまれるだろう?」
ゴトー達の話にギンが苦言を呈した。
「そうだな。だが、それに対する策は用意してある。ディーナ嬢にも了承は取った。もうすぐアジトのある街が見えるころ。これ以上進むと組織の監視網に引っかかる。ここいらでやるか」
ゴトーとハンターたちは一旦荷車を林の中に入れて檻からディーナたちを出すと装備を脱いだ。
「さあ来い!!」
クォンタムたちに向かって半裸の男たちが手を広げる。
「あ、そういう事か」
「で、出来れば優しくお願いします!!」
「派手な技は使うなよ!ばれる!」
「そう言う事なら!オラぁ!!」
ギンも鎧をはずしてゴトーを殴る。
それを皮切りに殴り合いが始まった!
「オラ!」「オラ!!」「なんのぉ!!」
殴り合いするギンとゴトー達を横でクォンタムたちは自分たちのボディや外した鎧に傷をつけ始めた。
「あははー。ダメージ加工とかひさしぶりだな~!はんだごてとか使ってよくプラモにレーザーの弾痕とか付けてたっけ」
クォンタムは電気の電熱を、ディーナやジャックは炎のアニマとナイフや剣使って鎧にダメージ加工を施していく。
「槍でできた傷ってこんな感じかな?」
【彼の槍は高速回転していたからもう少し焦げ跡があった方がいいわ】
「ジャック、君のカボチャ頭もちょっと割っといた方がいいよね」
「え!?嫌だよ!」
「治るんでしょ?」
「治るけども!!」
「ばれたら元も子もないんだから。ちょっと削るだけだから!!」
「いやああああ!?」
ジャック的に言えばたんこぶができるのと同じくらい苦痛らしい。
そんなこんなで。
「よし!乗り込むぞぉ!」
いよいよ敵のアジトのある街へ。
〇
奴隷街マサライの入り口には屈強な番兵と首輪で繋がれた巨大な狼がいた。
オリゾンは通行証を番兵に見せる。
「おうおう、用心棒ともどもボロボロじゃねぇか」
「ははは、戻ってくるのも大変だったよ」
「人狼族にデュラハン族、ランタン族、みたことない魔族までいやがる。やるじゃねぇかオリゾン」
「まぁ俺が本気出せばこんなもんさ!」
「どーせ狩ったのはゴトーさんだろ!お前は戦いに巻き込まれただけと見たぜ」
「あははは、実はそうなんだよー」
ぎこちない笑いを浮かべながら番兵たちをやり過ごす。
「チッ」
門を通り過ぎた時にギンが舌打ちをした。
「どうしたの?」
「何でもねぇよ」
「さっきの大きな狼のことだろう?フェンリルだったもんね」
「うるせぇぞジャック!」
「そ、特別な首輪されて操られてるけどあの狼は人狼族にとって崇拝対象なんだよ」
「そうなんだ」
自分にとっての神様が鎖でつながれて奴隷にされてるなんていい気分ではないだろう。
(ここを潰すために多くの村や街から増援が来るらしいけどそれだけ皆ここを潰したいと思ってたってことか。でもなんで今までだれもてだししなかったんだろう?)
そんなことを考えているとディーナが突いてきた、
「ん?」
クォンタムは外から見えないようにホログラムボードを出す。
【転移者が裏にいるというだけで相当な後ろ盾になるの。転移者と真っ向から戦えるのは同じ転移者か高位の魔族だけだから。そこらの村や街は泣き寝入りしてしまう。けれど貴方の存在が多くの魔族たちを奮起させたの。普通ならここまで援軍は望めなかった。貴方がいたから私は組織を潰そうと考えたのよ】
「そうだったのかぁ」
丁寧に疑問に答えてくれたがディーナは心でも読めるのだろうか?
「ふん、ここを潰せば皆開放されるんだ!」
「はいはい、もう街中だから口は閉ざしといてね」
荷車はこの街の中心にある一番大きい建物の裏へと運ばれた。
そこには檻付きの荷車置き場があり、そこの空いていたスペースへ荷車を停める。
そこへ数人の構成員がやってきて檻を外す。
「よし、首輪は俺がつけて…」
バリバリィ!・・・・ドササッ。
クォンタムが電撃で構成員たちを気絶させ檻から出る。
「さてと。手筈通りに行くか」
「というかこいつらが着けようとしてたこの首輪何なの?」
「あぁ、それはボスの秘書が作った爆発する首輪さ」
「爆発する首輪?」
「奴隷たちがこの町から一歩でも出れば・・・ボカン!」
「へぇー」
人族が仕えるのは武技という技能だけのハズ。
いや、技能じゃなくて普通の科学技術で作ったのかもしれない。
内部コンピュータがないから簡単には調べられないのでクォンタムはその場で首輪を解体し始めた。
「おい!何やってんだよ!作戦通り動けや!!」
「首輪の仕掛けを解く方法を探さないと人質を街の外に出せませんけど?」
「あぁ、そう言えばそうだな!」
結構硬いので白王剣で叩き切ってみると。
中には赤い石が詰められていた。
「宝石?」
「魔導石だな。自分のアニマをそれに刷り込んでおくとその石のある場所に自分の魔技を発動させられる」
「つまり、この石に爆発する魔技が仕込まれているのか」
「恐らく炎のアニマだろう」
「どうやって使うんだコレ?」
【基本的には魔技を仕込んだ本人が設定した条件が満たされれば発動する】
「自分から一定距離はなれたりとか、自分が手放してから何秒後とかね」
【だけど基本的に魔技の発動には使用者との関連付けが無ければいけない】
「ってことはこの魔石に仕込まれてるのは街を出たら爆発じゃなくて魔技使いとの距離が条件か」
ここは街の中心にある建物、首輪もここで作られたのだろう。
そして・・・。
「この魔石を奴隷に作らせたのか」
「チッ!無理矢理やらされてんのか!胸糞わるい!」
「もしくは…」
「もしくは?」
【魔族の協力者がいるか…】
「裏切り者かよ…」
魔族も一枚岩ではない。。
魔族同士が本当に仲間意識が強いならこんな首輪なんて作られていないはずだ。
クォンタムは更に魔石について聞きながら更に首輪を解体していく。
「この感じだと魔石は簡単に破壊できるけど魔石を内包してる首輪自体が俺の白王剣じゃないと斬れない」
「どうする?クォンタムも奴隷解放に回すか?」
【転移者の相手が必要な以上、クォンタムは強襲役から外せない】
「ならこうすればいい」
クォンタムは白王剣をジャックへ渡した。
「切れ味すごいから気を付けてね」
「え!?いいのかソレ渡して。お前の愛用のエモノだろ?」
「いいよ。他にも武器はあるから」
白王剣は白銀に光る美しい刀剣だ。
一般魔族的に見てもそうとう高価なものだと分かる。
「き、傷つけないようにしないと・・・」
「そうだね。首輪斬る時は着けてる魔族を傷つけないように気を付けてね」
「多分ジャックの言ってる意味は違うぞ」
「?」
軽いアンジャッシュを起こしながら作戦開始である。
〇
日は完全に落ちて月明かりがまぶしい夜。
クォンタム、ギン、ディーナの三名は敵アジトの屋上にいた。
ゴトーの話ではココの真下は組織の連中の集会場兼宴会場らしい。
彼らの周囲には既に無力化した見張りたちが倒れていた。
ジャックの方は魔族が捕まっている地下牢へと向かっていた。
「さてと、俺様の闇のアニマでこの施設の天井を落とすのはいいんだが。なんでコイツも一緒なんだ?」
そう、ゴトーが付いてきていたのだ。
「さっき言ったじゃないか。俺を捨て駒にした組織に一矢報いたいと」
「信用できねぇってんだよ!」
ギンとゴトーがにらみ合う。
「ならこうしましょう。変身!!」
クォンタムが姿を変えた。
SD青龍クォンタム。竜を模した翠色の鎧を見に纏い。
風を自由自在に操る真・青龍刀をメインウェポンとするクォンタム。
「アタッチメントを付けると青龍刀が・・槍に!!」
柄が長くなり真・青龍槍が完成する。
この形態は風の効果範囲がさらに広くなり、大軍をも一薙ぎで吹き飛ばすほどだ。
(SDってリアルタイプと違ってぶっ飛んだ不思議パワーが多いんだよなぁ)
そう頭の中で呟きながら青龍槍をゴトーに渡す。
「な、何故?」
「それを使ってる間に俺に敵意を向けようものなら。風に切り刻まれるから」
クォンタムがそう告げるとゴトーの顔から血の気が少し引いた。
「ひき肉になりたくなかったらちゃんと戦ってね」
「あ、ああ。もちろんさ」
震える声で返すゴトー。
【もういいか?】
クォンタムは姿をさらに変えてSD玄武クォンタムとなっていた。
亀と蛇を模した黒い硬そうな鎧を身につけたSDクォンタム。
両手には黒く大きい亀甲ヨーヨーが握られていた。
このヨーヨーは勢いよく降りぬくと水を纏って触れたものを渦の中に巻き込み、そのまま粉砕する。
最大回転時には纏った水を刃のようにして周囲に飛ばすこともできる。盾にもなる。
「はい」
「ならいくぜ!!」
ギンの闇のアニマによる重力場が発生し、屋上の床に巨大なクレーターが!
更に深く、深く、深く!!
バゴォっ!!
天井が崩れ去り、月光に照らされながら四つの影が宴会場へと降り注ぐ。
そこに集まっていたハンターたちは一瞬何が起こったか分からずポカンとしていた。
その一瞬の間に、火柱と竜巻と天井の瓦礫を固めた岩山と巨大な渦潮を丸めたような塊降り注いできた!!
ボォウ!!ヒュガガガガ!!ドズンッ!!ギュララララ!!!
周囲のハンターたちがまるで桜吹雪のように宙を舞う。
「さぁ!パーティタイムだ!!」
着地と同時にビシッとポーズを決めるゴトー。
「【何でお前が仕切ってんだよ!!】」
戦いの火ぶたは切って落とされた。




