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転生して1/10プラモになったら村の守り神に間違われた話。  作者: 海人藤カロ
第二章 転移したらメインカメラだけになった話
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二章・第一箱「別の世界に行ったらメインカメラだけになってた話」

おはこんばんにちは!!海人藤カロでーす!!最終回したのに舌の根も乾かぬうちに第二部!

いやー、やりたいストーリー四つほどあってどれからやろうか考えていたんですが今回は外獣『サンマ』のストーリーをすることにしました。

この話終わったら次は読者の方にアンケート、取るかもしれません。(そこまで人気があったらいいけどねw)

では今回も面白いと思ったらブックマーク!感想、評価!宣伝などいろいろとよろしくお願いいたします!

 ある異世界、大国フェイデラとゾーニ王国による戦争を止め、世界を平和にするため奔走した1/10プラモ戦士クォンタムこと祖聖寺朱火はどうにかこうに異世界に平和をもたらすことに成功した。

 だがその戦いの中で数多くある異世界に災いの種をまき散らす存在、異次元からの敵『外獣』の存在が明らかとなった。

 世界を作っている神々たちは転生者、転移者を用いてそれに対抗するが一進一退の攻防が繰り返されていた。

 このままでは『外獣』の本隊がこちらの次元へ雪崩れ込み、多くの異世界が食い尽くされると予見した神々は外獣を撃破したクォンタムを他の世界でも害獣討伐の任務に当たらせることを思いつく。

 そして幸運にも朱火が転生したクォンタムのには異世界を行き来できる特性を備えていたのだ。

 こうしてクォンタムの新たな異世界での戦いが始まろうとしていた。



 クォンタムはコアだけにされて神と共にフワフワと変な空間を移動していた。

 恐らくここが神の領域、世界と世界の間なのだろう。

 しばらく進むと空間の中にぽっかりと穴が開いていた。

 覗いてみるとその穴の先に地球があった。


「すごい、地球だ」


『人間たちの発展に合わせて宇宙とか銀河とかいろいろ広げていくんだけどね。ここの世界は太陽系周辺しかできてないっぽいな』


『なによ!なんか文句あんの!』


 いきなり現れたのは少女のようなシルエットの神様。


『よう。どうよ調子は?』


『良いわけないでしょ!!とっととその転生者貸しなさい!!』


『そんな焦るなよ。状況確認からだ。外獣が今どこにいるのかわかってるのか?』


『わ、わかってない』


『はぁ!?何やってんだよ!それでも神様か!』


『うるさい!居場所は分からないけどどういう状況かは分かってんのよ!!』


「お、落ち着いて」


 朱火がなだめてなんとか落ち着いた女神は自分の世界の外獣について説明を始めた。


『今奴はアタシの世界の最強の転生者と共にいるわ』


『どういうことだ?何でその転生者はそいつを排除しないんだよ?』


『そこがちょっと複雑でね。あんた達、外獣が共通して持ってる生物に寄生して操る力は知ってる?』


「あの力って奴らは全員が共通で持ってるんですか!?」


『そう。アタシの世界には大きく分けて二つの種族が存在してる。魔族と人族。仲はお世辞にもいいとは言えないけど今では不可侵条約を結んでそこそこ平和に暮らしてた。そんな世界になったのは最強の転生者『テルヒコ』のおかげだった。彼は元々ニチレン?とかいう宗教の宗教家でね。アタシが与えた力と自身の心に根差す『平和への祈りと大願成就への努力』を双方の種族に説き続けた。その結果が今の平穏』


「す、すごい方なんですね」


『そして不可侵条約が成されてもう少しで双方が手を握り合う所まで来ていた時に悲劇が起きた。魔族がテルヒコの住んでいた村を彼の留守中に襲撃して村の民と妻子を皆殺しにした。彼が戻った時には村はもう…』


「!?」


 女神はその時の光景を記憶共有で朱火達に見せてくれた。


「む、むごい」


『首から上はキレイに残して晒して後は鋭い刃物みたいな奴でぐちゃぐちゃだ』


『それを見たテルヒコがどうなったか想像に難くないでしょ』


 クォンタムは復讐に心を囚われた者を何人か知っている。

 胸糞悪い感情と共に(魂だが)奥歯を噛みしめていた。


『そんなテルヒコの前に空から「ヤツ」が降ってきた』


「じゃ、じゃあテルヒコさんに外獣が!?」


『違うわ。奴は「剣」の形でテルヒコの前に降りてきやがったのよ!』


『剣?』


『その後どうなったかは知らないけど。恐らく「自分を使って恨みを晴らせ」とでもそそのかしたんでしょうよ』


『は!?お前なんで最後まで見てねぇんだよ!!』


『ヤツがテルヒコに接触した瞬間からテルヒコの事が全く感知できなくなったの!!アンタだって自分の世界の外獣の事を全く感知できなかったらしいじゃない!!』


 確かにそうだ。

 ゾーニ国に落ちた隕石の事を神様が知ったのを大分時間が経ってからだったという。


「神様に対するジャミング機能か・・・」


『じゃ、じゃみ?』


『俺達の力を妨害する能力を持ってるってことだ』


『わ、わかってるわよそれくらい!話を戻すけど!それから魔族の領内で不審な殺魔事件が起こり始めたの』


「薩摩?・・・あ、魔族が殺される事件が!」


『殺されたのはどいつも手練れの魔族、特に巨大な爪や刃物を武器としてる魔族がもう7体も殺されてる。魔族側は犯人は人間族だと主張してる。実際そうなんだけど。そのせいで不可侵条約が今崩壊しかけてるの』


「テルヒコさんの犯人捜しか」


『あれ?でも村の事件があったならもう不可侵条約なんて崩壊してんるんじゃないの?』


『あの事件は明るみになってない。恐らくテルヒコが隠蔽したんだと思う。元々外界との関わりを断ってテルヒコの下でブッキョウの修業をするために作られた村だったから。隠そうと思えば隠せるのよ。そんでこれを要約すると!アンタがやらなきゃいけないのはテルヒコを探し出してアイツが持ってる剣を破壊すること!!』


「はい!」


「アタシの方でもテルヒコを探すように他の転生者に呼び掛けしてるから。もし出会ったら協力するように!」


「はい!」


「そしてアタシの世界での『力』を説明しておくわ!心して聞きなさい!!」


「はいぃ!!」


 女神の世界で与えられる力。その名は『魔技』と『武技』。


『魔技』は魔族のみが仕える力。7種類のアニマ(魂)を持つ!なお威力や派生技などは力を持つ者の才能次第!

 


①『炎のアニマ』

 炎、熱に類するものを操れます。


②『水のアニマ』

 水に類するものを操れます。

 

③『土のアニマ』

 大地、植物に類するものを操れます


④『風のアニマ』

 風に類するものを操れます。


⑤『光のアニマ』

 電気に類するものを操れます。


⑥『闇のアニマ』

  重力を操れます。


⑦『命のアニマ』(希少)

 人間の生命力、自己治癒能力の増減。自身の命を何かに与えることもできます。


『武技』とは人間族のみが扱える力!7種類の型を持つ!なお威力や技は個人の才能次第!


①剣の型

 剣を巧みに操れます。剣を使った個人技を出せます。


②槌の型

 ハンマーを巧みに操れます。以下略


③槍の型

 槍を巧みに操れます。以下略


④弓の型

 弓を以下略。


⑤斧の型

 斧を以下略。


⑥鎌の型

 鎌を以下略。


⑦天衣無縫の型。

 転移者のみが所持する型。自身が選んだ武器一つを究極の域に他するまで使いこなせる。

 変更することもできるが前の武器での研鑽、努力は全てリセットされる。

 

『アタシの世界の能力の仕組みは分かった?』


「まぁ、はい」


『じゃあ、今から行ってきてね。魔族領内に落とすから!テルヒコの情報については向こうに行ってから全部教えるから!』


『おい!まだ体造ってないぞ!』


『あ』


 クォンタムのコアが女神の世界への穴へと放り込まれてしまう。


 『「アアアアアア!?」』


『ちょ、ど、どうしよ!?』


「えーと!?えーと!?これだああああ!!」


 神様は咄嗟に自分の掌に生み出したパーツをクォンタムのコアへ投げつけた。

 それがクォンタムのコアと合体する。それは・・・。


「えええ!?顔だけ!?」


『わるい!?今まで作った奴は世界を超えては持ち込めないんだ!体造ってすぐ送るから!それでがんばってくれええええ!』


「メインカメラだけでどうしろっつーんですか!?」


 クォンタムの頭だけが大気圏を突破し魔王領内へと落ちて行った。



 気が付くと。クォンタムは薄暗く、霧がかかった森の中に頭だけで転がっていた。


「やべー。身動きとれねー。こんなところ敵に襲われたらメインカメラをやられただけで終わっちゃうよ」


 その時、森の暗闇の中からガチャン、ガチャンっという金属音とパカッパカッという足音がこちらに近づいてくる。


(なんだ、蹄の音?甲冑着て馬に乗った騎士?敵か、味方か?)


 ガチャン。ぶるぶるぶる。


 姿を現したのは奇妙なオーラと炎の瞳を持った馬とその馬に跨る『首のない騎士』であった。


「あ、どうもこんにちは」


 首なしの騎士は体をクォンタムの方へ傾け、ただただ沈黙していた。

 首がないから当たり前だが。


つづく

 


 





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