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転生して1/10プラモになったら村の守り神に間違われた話。  作者: 海人藤カロ
第一章 転生して1/10プラモになったら村の守り神と間違われた話。
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最終箱「GO BEYOND」

おはこんばんにちは!海人藤カロでーす!!

さて今回似て最終回となります!いままで読んでくれた読者の皆さんありがとそしてこれからも応援よろしくお願いします!!

では今まで通り面白いと思ったらブックマーク!感想、評価!Twitterなどでの宣伝!もろもろよろしくお願いしまーす!


 世界に裏に潜んでいた魔物、闇の狭間からやってきた怪物の野望はクォンタムによって打ち砕かれた。

 戦争は終結、皆が待ち望んでいた平和がやっと訪れたのであった。『この世界には』



 戦争が終結しGOPと反フェイデラ連合はともに解散し全国家の王たちの会議により全ての国で二度と戦争を起こさないと誓う『世界平和条約』が締結された。

 条約内容は大きく三つ、

 ①一年に一度、全国の王たちで全国を回り内政を全世界に公にすること。

 ②お互い定められた以上の軍事力を保有しないこと。

 ③どんな問題が起ころうと『クォンタム』に解決を求めないこと。この世界の事はこの世界の人々が解決すべき。

 という内容であった。

 こうして他国からの反発などもなく世界平和はスムーズに完成した。


 そしてこの世界を救った英雄はというと王都の演習場で仲間たちと・・・『戦っていた』


「おらあああ!!」


 ドナウがレーザークレイモアをスパイチェーンの先端に付けてクォンタムを囲むように振るう。

 巨大な刃のドームがクォンタムの動きを封じていた。


「むむ!!」


 クォンタムはすぐにチェーンの軌道パターンを解析し、掴み取った。


「あれ!?」


 掴み取ったチェーンからはクレイモアが消えていた。

 しかも掴み取った腕にチェーンのフックが食い込んで腕を封じられた。


「あ!!」


 そして背後から接敵反応が!

 とっさにケツにつけていレーザーブラスターを抜いて、撃つ!

 背後から迫っていたのはネス王子だった!


「残念!」 


 ネスはレーザーの軌道を捻じ曲げてはじき返した!

 今までは曲げて逸らすしかできなかったのに!

 とっさにスラスターを吹かして上へ跳ぶ。

 だがその先には。


「もらった!!」


 下着姿のキレカがネスを踏み台に更に上に跳躍して待ち構えていた。


「おまっ!?兄の頭を、ああああああ!?」


 地面に叩き落された兄を尻目にさっきチェーン先から無くなっていたレーザークレイモアを両手で振りかぶって、振り下ろす!

スラスタ―を更に吹かそうとするとチェーンに引っ張られて体勢を崩される。

 クレイモアの刃が眼前に迫る。


「なら!」


 クォンタムはカポンっと封じられていた方の腕を切り離した!


「「な!?」」


 いきなり鎖を放されたドナウはその場で転んでしまう。

キレカのクレイモアは空を切り、クォンタムの回し蹴りがわき腹に叩き込まれる。

 そのままキレカををドナウの方へ蹴り飛ばした。


「うえぇ!?」


 キレカのお尻がドナウの顔面へ激突!

 クォンタムは自分の取り外した腕をチェーン諸共拾って、キレカとドナウを縛り上げた。


「そこまで!」


 フリージアが試合を止めた。


「くっそ!!クォンタムの武器まで借りたのに!!」


(ぐぬぬ、やはり全裸でないと太刀打ちできませんか)


「お前が俺を踏み台にしなけりゃ!アレで意識失ってなけりゃ俺の華麗なるスキルで!」


「兄上がちゃんと頭を下げてくれていれば頭ではなく背中を踏み台にしていました!そうすれば意識も失わずにすんでたんです!」


「踏み台にするのは変わらんのかい!!」


「つまり!クォンタムとサシでやり合うにはまだまださきってことか!」


「うんうん。あ、時間だ。お見舞い行かなきゃ」


「あ!終わったら謁見の間で待ってるからな!」


「ああ、出来るだけ早く行くから待っててください!」



 演習を後にしたクォンタムは城外にある病院へと向かった。

 羽根をもがれたヴァイのお見舞いである。

 彼女は人間用のベッドに体を大にして寝転がっていた。


「傷はどう?」


「クォンタム…様」


「あら?まだ「様』で呼んでくれるの?」


「私は・・・」


「なに神妙な顔してるんだよ。裏切った罪悪感?それともまだ復讐心が消えない?」


「両方」


「そっか。ケジメのつけ方は人それぞれだからな。でもシャバルの事はもう狙わないでやってよ。前までのアイツなら殺しても文句なかったんだけどね。思いがけない『縁』が繋がっちゃったから。アイツが死ねば悲しむ人がいるし、俺も困るから」


「・・・わかった」


 お見舞いに持ってきたリンゴを剥いてヴァイにふるまう。


「あの、羽、ありがとうございます」


「ああ、合成樹脂で作った代用品だけどね。羽が元に戻るまではそれ使ってよ。じゃ、俺は行く。ちゃんと皆にも謝っとけよ」


 そう言い残してクォンタムは病院を後にしてた。



 クォンタムが次に向かったのは王たちが待つ謁見の間であった。

 そこにはマキーナのメンバーそしてシャバルの姿も。


「クォンタム、只今参上いたしました」


「来たか。そうかしこまらなくてもよい。戦友よ。で、今回は何用だ?お前を貴族とする勲章授与式ならキレカとの結婚式と同時進行で進めておる。シアルから凄まじい抗議が起こっておるが・・・」


「あー・・・、でも。そろそろ来るので」


「来る?」


「神様が」


「なに!?神が!」


「はい、もうそろそろ姿を現すはずです。戦争が終わって一段落付いたら来ると戦争が終わった後俺とシャバルの頭の中で言ってましたからと、噂をすれば・・・」


 クォンタムの両目から光が飛び出す。

 それが重なり合って人の形を作り出した。

 戦いの後で自身の見たものをホログラムで投影できる装置を追加したのだ。

 そこに小さな少年のシルエットが映し出される。


『我が子供たちよ。お疲れさまでした』


 その姿を見て、声を聴いた王たちは皆跪いて頭を下げる。


「初めてお目にかかります。私の名はトライブ。このフェイデラ国の王でございます」


『ははは、そうかしこまらないでくれよ。僕と君たちは主従ではなく家族のような関係なのだから』


「は、はい」


 神は皆を立たせて緊張を取らせる。


『さてと。クォンタムよ。今回の働き、本当によくやってくれた』


「あ、ありがとうございます。でご用件は?ただ、俺の事を激励に来てくださったわけじゃないんでしょ?」


『うん、全部終わったところで何なんだけどまた別の世界に行ってもらうから』


「だと思いましたよ」


 その言葉に周りがざわつく。


「そ、それはクォンタム様がこの世界からいなくなるという事ですか!?」


『そうだね。』


「やはり、あのタコの同胞とやらか・・・」


『そう。連中、僕たち神々は『外獣(ガイジュウ)』って読んでるけどね。アイツらこっちの次元に来るためにいくつもの世界に何体もの先遣隊を派遣してる。僕の世界は助かったけどね』


「でも他の世界にも俺みたいな転生者、転移者っているんでしょ?」


『うん、その世界の転生者、転移者が頑張って何とかしてくれた世界もある』


「何とかなってない所もあると」


『奴らは個体ごとにやってくることも作戦も全然違うんだ。そして奴ら全員が人間と同レベルの知性を有しているから質が悪い』


「でも、何で俺なんですか?」


『そうだね。君が転生したのが無機物だからだよ。つまりね』


 この神様が言うには一度異世界で転生、転移した者がもう一度異世界をを移動するには『生物』に転生したモノでは不可能なのだそうだ。


『それぞれの世界で発展してる召喚魔法も大体一方通行だからねー。召喚は出来ても帰還させることは出来ない。世界ってのは自分の輪廻に一度魂を引っ張り込んだら手放そうとはしない。それが世界を形作ってる神々の『輪廻システム』だから。神の力や特殊な方法を介さずに異世界に行こうとすれば自分の元居た世界と向かう先の異世界両方の輪廻から体を引っ張られてぐちゃぐちゃになっちゃう。そこで死んだら神様に見つけてもらうまでずっと世界と世界の間を漂流し続けることになる』


「なるほど、普通の人間は勝手に転移や転生は出来ないのか。あれ?でも召喚魔法には輪廻の力は干渉しないんですか?」


『ああ、あれも基本的には僕らが手を貸してやってるからだよ。輪廻システムは基本神のすることはスルーだから』


「だったらクォンタム様がおらずとも神のお告げとかで人間たちに召喚魔法を使わせて色んな世界から強力な戦士を集めれば!それこそ世界に元からいる人間に神の力を授けるなりすればいいじゃないですか!コイツを連れていく必要ないでしょう!」


『いやーそれが出来たら苦労しないんだよね。神の力を与えるにしてもさ、素質を持った生き物じゃないといけないんだ。僕は『スキル』って形で多少なり力は与えてるけどホントに多少だから。才能ナシの人間に強めの神の力なんて与えたら体吹き飛ぶからね。どの神の世界もそうだけどそうそう生まれないんだよねそんなやつ。『イザナギのおっさん』の世界以外は。神々は自分の世界で行われる召喚魔法の発動場所全部おっさんの世界に固定してるからな~。今更別の世界に召喚魔法繋いでもハズレ引く可能性の方が高いし』


「イザナギが作った世界・・・俺のいた世界」


『あの神の世界は本当にすごい。神の加護なんて失った世界なのに全ての人間が神の力を有するに足る才能を持ってるんだ!変な話だよね。神が一切干渉を断ったからこそ神の力に適合する人間がいっぱい生まれてくるんだよ!訓練は必要だけども』


「だ、だったら他の神々もそういう人間をおつくりになれば!」


『あ、無理無理。イザナギのおっさん以外がっつり自分の世界に干渉してる連中ばっかだもん。一からそんな世界を作るなんてどれほど時間がかかるかわからないし、面倒くさい。だから最近は自分の世界の人間たちでは手に負えないことが起こったらイザナギのおっさんの所の人間を迎え入れて始末させるのが流行なんだ』


「・・・そんなことの為に俺をこの世界に呼んだんですか」


『最初っからね。でもそれくらいしてくれたっていいだろ?僕は君の『命の恩人』だ。君の活躍を見た他の神々が君を借りたいって言ってきてるんだ。僕としても他の神々に貸しを作るいい機会だと思ってね』


 朱火が死んだ時に魂を拾ってきたので命の恩人とは少し違うかもしれないが。


「っ・・・。あの、まだ何で俺が異世界を行き来できる理由が詳しくわかってないんですが。無機物が理由だって言ってましたけど」


『うん、君の場合魂だけ引っこ抜いて他の世界に移動させてまたそこで体造ればいいだけだからさ。生物に転生したりそのまま転移してる奴は一回死んでもらわないといけないんだよ。転生者のために人間の肉体造るのって面倒なんだけど君が望んだ『プラモデル』は簡単だった。材質も簡単、作り方はちょっと難しいけど肉と違って代えが効くし、内部の機能とかは『機械技術が発展してる異世界』からもってくればいいだけだったしね』


「え!?そんな世界あるんですか!?」


『あるよー。行ってもらいたい世界の一つでもある。さ、どうする?ハイかYesでお答えください』


「どうしたって連れて行くってことだよねそれ。・・・わかった。行くよ!恩は返さないと」


『んふ、そう言ってくれると思ってた。でもさ、君って本当に恩返しが好きだね』


「ばあちゃんが『金貸し』だったんですよ。『借りたら返すのが誠意だろうが!』って耳にタコができるほど聞かされてたんで」


「そうだったのですか。私たちも妙に執着してるなとは思ってましたが」


『じゃ、決定ね!今から行こう!!』


「「「ええ!?」」」


「ちょっと!そんな!?」


「クォンタム様!」


「ちょっと待って!その前に一つ頼みが!!」


『え?』


「全部終わったら-----ってください!」


『え?ご褒美そんな事でいいの?いいよいいよ。やってあげる』


「クォンタム、帰ってきますわよね?」


「それは・・・わかんないです」


『ダイジョーブ!こんな有望株絶対他の神様にやらないから!』


「ホントですね!?信じますからね神様!」


「なら、俺達が言う事は一つだけだよな。なぁ?」


「クォンタム!この世界の事は任せとけ!お前の力を受け継いだ俺が絶対に守る!」


「結婚式は貴方が帰ってくるまで延期しておきますからね!!浮気はしないように!!」


「クォンタム様ー!!ファイトデース!!


「世界は私達が必ずお守りしますので!」


「帰ってくるまでにお前を超えてやるからな!!覚悟しとけよ!」


「武運を!」


「ご武運を祈っております!」


「じゃあの」


「「「いってらっしゃい!」」」


『行ってきます!!』


 神に手を引かれてクォンタムはその場から姿を消した。



 ここは『奴ら』以外なにもない。ただただ万華鏡のな空間だけが広がっている。

 そしてそこにはおびただしい数の奴らがいた。

 その中でも一際体の大きな影が一体。


「状況はどうなっている?」


 彼がそう呟くとクラゲの中に脳みそを入れたような生き物が彼の目の前にやって来た。


「先遣隊の連中、あっちの次元で欲が満たされる快感を知っちまってちゃんと仕事してないやつも多いですね。『タコ』の奴の所が成功しそうだったのに神の手下に潰されちまったのが痛かったなぁ」


「そうか。侵攻が今一番うまく行っているのは?」


「えーと、いまはですねぇ、コードネーム『ウミウシ』『サンマ』『オトシゴ』『デンキ』こいつらぐらいですねうまく行ってるって言えるの。他はユーシャやらムラビトやらノウミンやらスライムやらスマホ使いやらジエイタイやらと一進一退の攻防を繰り返してます。どこもまちまちですな」


「ならそいつら四人の所に追加で『先遣隊』を送れ」


「でもこれ以上次元を超えて先遣隊を送ると貴女に負担が・・・」


「かまわん。全ては同胞のため・・・」


「はっ!」


 脳クラゲはその場から送る先遣隊を決めるためその場を離れた。


「もうすぐ・・・もうすぐ会えるぞ・・・『イザナギ』!」


第一部完




これで終わりじゃないぞい。もうちょっとだけつづくんじゃ。

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