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転生して1/10プラモになったら村の守り神に間違われた話。  作者: 海人藤カロ
第一章 転生して1/10プラモになったら村の守り神と間違われた話。
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第三十四箱 プラモに転生したら世界の守護神になってしまった話。

おはこんばんにちは!海人藤カロでーす!!

さて三十四話目ですねー。今回でタコとの決着です!戦争も決着です!

どうなることやら!どうぞお楽しみください!!

面白いと思ったらブックマーク!感想、評価!ツイッター等での宣伝など!色々とよろしくお願いいたします!

 クォンタムとシャバルが合体しクォンタム・ダブルスピリットが完成した。

 新たな力を得た二人の反撃が始まる!



「魔女が時間を稼いでいる間にまた珍妙な姿になったものだな!」


『『俺達からすればアンタの顔の方が珍妙だけどな』』


「減らず口を!貴様ら分かっていないな。所詮くっついたところで私には到底及ばんという事を!!」


『『確かに「足し算」ならアンタには勝てないだろう。けどなこの力は『掛け算』だ!!』』

 

 シャバル、クォンタムの二人は合体によってお互い新たなスキルを有していた。


 ダブルスピリットの『天』から噴き出した白い羽が分裂し空中で一本一本が刃の形を成す。

 そしてクォンタムが右手で左の腰にある日本刀の柄を抜く。

 その柄に光の羽根が束と成り、刃を作り上げた。


「俺の羽根は『断罪の刃』!罪有りし者だけを断ち、隔てる刃だ!!」


 ダブルスピリットが上段で構えを取ると同時に凄まじい速度で前に出た!

 彼らの速さは既に音速を超え、光速の域へ片足を突っ込んでいた。


(なっ!?)


 その速度はタコに対応を考える暇すら与えない。


ヒュバッ!!


 頭から唐竹割りに一刀両断!

 ずるり、とタコの体がずれる。

 

バキィッ!!


 ダブルスピリットは真っ二つにした体の片割れをおもむろに蹴り飛ばした。

 するとクォンタムの前に転がっているタコのもう片方の体が形を変え始めたではないか!

 そして現れたのは・・・ギド王だ!まだ息がある!


「な、なにぃ!?ぐおおお!?」


 蹴り飛ばされた方は人間の体が保てずに巨大なタコの姿へと強制的に戻される。


「き、貴様ら何をしたぁ!?」


『言ったろ。この「光の羽根」は「罪有りし者を断ち、隔てる」と。俺が『悪い奴』だと思ったやつだけをぶった切れるのさ。お前みたいな混ざりものに振るった場合こういう感じに『悪い奴』以外の部分は勝手に切り落としてくれるんだ』


「なんじゃそりゃああああ!?」


『あ!もしこの刀を特に何も考えずに普通の人間に振るった場合、その人間の悪い部分だけ切り取られていい部分だけが残る。んで、その悪い部分は別の生き物として生を受けるといった『なんたら大魔王製造機』みたいにも使える。とコンピュータが教えてくれた』


「その情報はいらんじゃろ」


 無駄知識を披露した後クォンタムは羽根を元に戻して柄を腰に戻した。

 次にシャバルが左手で右の腰の日本刀の柄を抜いた。

 その柄にバックパックの左側から吹き出ていた紅の炎が束と成り、刃となる。


『俺の羽根は『贖罪の刃』、『罪への代償を計る清めの炎』。その者の罪の重さに応じて相手の体を灰にする。もし少しでもお前の中に良心が残っていれば全身が灰になることはないかもな。まぁ、クォンタムの『光の羽根』で全身がギド王と分断されてる時点で望み薄だが』


「ぐ・・・ぬ・・・」


 巨大ダコは恐怖を感じていた。

 そして後悔した。もともと何の感情も持ち合わせていなかった別次元の生命体の自分がこんな感情を抱いてしまったことを。

 人間に取り付いて「満たされる」以外の多くの感情も取り込んでしまったからだろう。

 

(『満たされる』という目的の為だけにこうも煩わしい感情に振り回されねばならぬとは。だが、さればこそ『満たされた』時はさぞかし幸福感に包まれるはず!それを!それを!!こんな奴らにぃ!!!)


「邪魔されてたまるかああ!!!」


 タコはその巨体を跳躍させて口を大きく開いてダブルスピリットを飲み込もうとする!

 それを見たシャバルは刀を右手に持ち替えて背中の炎を左拳に纏わせる。それを。


ゴオオオオオォウ!!


 巨大ダコへと放った!!


 放たれたと同時に爆発的に膨らんだ巨大な炎の拳はタコの巨体を天高く吹き飛ばす!

 それを追ってダブルスピリットも飛翔する!!


「ば、バカな・・・こんな、こんな終わり・・・」


 シャバルとクォンタムは両手で刀をしかっりと握り締めて振りかぶる!


『ここが!』『お前の!』『『結末だあああああ!!』』


 振り切られた一刀は空を真っ二つに裂くほどの火柱を上げた。

 それは世界中の人々が目にし、後に『終戦の聖火』として世界中で語り継がれることになるのだがそれはまた別のお話である。


「ぐあああああああ!?」


 炎に包まれた体が灰と化していく。


「消える・・・満たされていないのに・・・まだ、何も・・」


『満たされたいって気持ちは誰だってあるよ。ただその為に誰かを踏みにじらなきゃいけないなら覚えとけ。上から踏もうとすりゃ押し返されることもあるってな』


『今回は踏もうとして逆にお前が転ばされたってことだ』


「は、ははは。ただ喰らうだけでは済まないという事か・・・。本隊にも伝えておかねばな・・・。だが覚えておけ。この次元の数ある世界に送り込まれた先遣隊は俺だけではないということを。この世界は一時的に救われたにすぎん。他の世界で『門』が開けば我らの同胞たちはこの次元の全ての世界を食い尽くす・・・。お前たちが絶望する時が・・・た・・の・・しみ・・だ」


 巨大ダコは灰となって風に流されていった。


『一時的・・・か。この先どうなると思う?』


『今は神のみぞ知るってところじゃないかな。それにまだ終わってないよ。戦争を止めなきゃ』


 ダブルスピリットは身を翻してギド王の下へ。


〇 


 ギド王の下には既にマキーナメンバーとトライブが集まっていた。


「ギドオおおおお!」


 トライブ王は涙を流しながら王に抱き着いていた。


「やめろトライブ!いまこんなことをしてる場合ではない!」


「そうだった!戦争が始まるまでもう数分とないぞ!?」


「だから早く俺の首を取れと言っている!そっちの魔女の『転移』で戦場へは一瞬でゆけるのだろう?」


「そんなことできるか!俺はお前が死んだと思っていたから首を取ると決めた!けどこうしてお前は生きている!俺に友を殺せというのか!!」


「このままいけばあのバケモノの思い通りにヤツの仲間がこの世界に雪崩れ込んで…」


『その心配はないですよー』


 空から降りてきたDSが合流する。


『あのバケモノが死んだ時点でヤツの力はこの世界から完全に消えました。空の上から解析してきたんで確かです。戦争が起こっても門は完成しませんよ』


「そ、そうか、ほっ・・・・って戦争を放っておけるか!」


『うーんそうなんですよねぇ』


 全員が頭をひねる。

 

「あ!」


 ネスが何かを思いついたようだ。


「ネス!?何か策があるのか!」


「いやぁ、そちらのクォンタム君が今さっき凄まじい天変地異を起こしてくれたことですしそれに便乗したらどうかと」


「どういうことだ?」


「つまり、『この世界の守護神』になってもらえばいいんですよ」


「「「???」」」


「作戦はですね~・・・・」


 ネスは考え付いた作戦を皆に伝える。

 皆頷いてその作戦に賛同した。


『じゃあ、ちょっと痛いけど我慢してくださいねトライブ王』


『すみません、ギド様』


「いや、これでいいんだ!」


「さぁやってくれ!」


 



 ここはGOP加盟国と反フェイデラ連合各国の境界線にある広大な平野。

 すでに両陣営が準備万端で睨みあっていた。

 そこへ巨大ダコが放った開戦の合図をつたえる伝令が到着する。

 伝令はすぐさまズルードの所へ。


「ギド王が開戦の火ぶたを切れと」


「そうか…」


「何か気になることでもございますか?」


「先ほどの空を割る火柱、アレはゾーニ国の領内から噴き出したように見えた。何か不吉の予兆ではないか・・・とな。兵たちも動揺している」


「まさか王の身に何か!?」


「いや、だとしても王は私のすべきことを全うせよとおっしゃるはずだ!皆のもの!開戦の雄叫びを上げよ!!」


「「うおおおおおお!!」」



 連合軍の雄叫びはGOP軍まで聞こえていた。

 指揮を任されたミーラは。


「ここまでですわね」


「ミーラ様」


 彼女の「ここまで」とはトライブの帰還を待つことを意味していた。

 トライブは彼女にギド王を討ち取って戦を止めて見せると告げて出て行った。

 しかし、間に合わなかった。


「全軍攻撃準備!号令と同時にエレメントスキル部隊による広範囲遠距離攻撃の準備も忘れるな!


 そして両陣営、互いに号令を出そうとした時!


ズバアアアアアアアン!!


 両軍の間に巨大は炎の剣が振り下ろされた!


「うわあああああ!?」


「な、なんだ何事だ!?敵軍の攻撃か!?」


 両軍ともすさまじい混乱が広がる。

 その場にいた全員が剣が降ってきた空を見上げた。

 そこには神々しい光と炎の羽根を大きく広げたクォンタム・ダブルスピリットの姿があった。

 彼は両手に一人づつボロボロの人間を抱えていた。ギド王とトライブ王である。


「ぎ、ギド王様!?」


「と、トライブ様!?なんてお姿に」


 彼はそれぞれの陣営にそれぞれの王を風スキルを使ってゆっくりと運ぶ。

 ギド王をズルードが、トライブ王をミーラがそれぞれ受け取った。


(あなた、アレはクォンタムでしょう?何があったのですか!?)


 とミーラは耳打ちする

 するとトライブは小さな声でゴニョゴニョと経緯を伝えた。


(なるほど、わかりました。話を合わせます)


 ミーラは念話スキル持ちに全軍、出来れば敵軍までトライブの声が伝わるようにせよと命令した。

 そして少し芝居がかった口ぶりで話し始めた。


「アナタ、話は出来て?あれはいったい何なのですか!?」


「あ、アレは神の使いだ!ボロボロのギドを抱えて私の前に現れ『神がこの戦を止めよ言っている』と告げた。そうせねば『この世界を振り出しに戻す』と」


「振り出しに!?どういうことです?」


「神は人々が争う事を望んでいない。前の戦争が終わり人間同士が手を取り合い平和を築いていくことを神はとても喜んでいたそうだ。だが、再び始まった此度の戦争が激化の一途をたどっていくことに耐えられなくなった神はこの最後の大戦(おおいくさ)を止めないなら愚かな人間の世界を全てを滅ぼしてもう一度作り直すということだそうだ」


 連合軍の方でもギド王が同じようにズルードに話していた。


「ズルードよ。お前も見ただろう先ほどの空を割く火柱を」


「は、はい」


「アレは私に対する神からの使者の警告だったのだ。それを無視して挑んだ結果が・・ぐ、この有様。私は奴に触れる事さえできなかった」


「王が…触れる事すら。くっ!」


 ズルードは空に浮かぶ神の御使いを睨みつける。


「王よ。ここで休んでいてください!例え神の御使いであろうと!貴方の覇道を邪魔するものはこの私が退けて見せる!!」


(あーもう!このバカー!!)


 兵たちは地を裂いた一撃で震え上がっているというのにズルードは全く臆していなかった。

 いや、恐怖はあるがそれを忠誠心が上回っているのだ。

 立ちすくむ兵たちを押しのけてズルードは軍の先頭へ。


「やあ、やあ!我はゾーニ軍五将軍最強の男、ズルード!!神の御使いとやら!汝との一騎打ちを所望したい!!汝が勝てば汝を神の使いと認めこの戦を降りようではないか!いざ!」


 巨大なハルバードの先端を神の使いへと向けてそう叫ぶ。

 それを見た神の使いはゆっくりと彼の前に降り立つ。


「いざ!」


 ハルバードをこちらに構えてくるズルードに対して神の使いは彼に右手の人差し指を向けてクルンっと円を描いた。すると、


 パキンッ、ドササササ。


 彼が着ていた鎧、持っていた武器、全てが細切れになって地面に落ちた。

 最初から周囲に目に見えない程細かい光の刃を飛ばしていたのだ。

 これでスキルなど超えた神の軌跡に見えるハズ。


「ズ、ズルード様が丸裸に!?」


「あ、あんなスキル見たことないぞ!?や、やはり神の使いなんだ!戦争を止めないと俺たち全員消されちまう!」


「ギド王ですらあの様だ!俺達なんて勝てるわけがない!」


 連合軍の兵士たちが次々に武器を捨てて走り去っていく中、ズルードは全裸でワナワナしながら立ち尽くしていた。


「ま、まだこの五体があるわああああ!我が王の覇道!我がプライド!やらせはせん!やらせはせんぞー!!」


 と、殴り掛かってきたので。


 バゴォ!!


 逆に殴り飛ばした。

 ズルードを殴ったその姿は神の御使いというよりもうめんどくさいという感じであった。

 ズルードは失神してその場に倒れ伏した。


「うわあああああ!?ズルード様が一撃でやられたああああ!?」


「次は俺達だー!?」


 数分後には連合軍は完ぺきに瓦解し、連合とGOPの和解の意志が両軍の代表によって示された。

 ここに反フェイデラ連合とGOPの戦争は終結したのであった。


つづく。


次回最終回「GO BEYOND」









 


 

















 


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