第三十三箱 ガンプラのアクリル製の羽は日光で色あせるから注意。
はーいおはこんばんにちは!海人藤カロでーす!!
三十三箱更新ですよ!まさかまさかヴァイが裏切るなんて!?いったいなぜ?
その真相はこのお話で明らかになります!
このお話もう残り十話を切りました最後までお付き合いいただければ幸いです。
では今回も!面白いと思ったらブックマーク!コメント、評価!Twitterなどでの宣伝!色々とよろしくお願いいたします!
ギド王の中に潜んでいた寄生生物・巨大ダコとの決戦。
クォンタム、シャバル、シアル、トライブ王の連携、城を吹き飛ばすほどの大火力攻撃によって決着がついたかに見えた。
だが、ヴァイの裏切りによって彼らは絶体絶命の瀬戸際に立たされる。
〇
「なんで?」
クォンタムは特に考えもなくヴァイにそう問いかけた。
「貴方はこんな状況でもそんなおとぼけたカンジでモノを訪ねるのですね。動揺など微塵もしていない」
「いや多少なり動揺はしてるよ」
数十年孤独に放置されたせいだろうか。そういう精神がマヒしているのか。
ヴァイが裏切ったと知っても動揺でなく疑問しか出てこない。
いや、そもそもそれほど信頼していなかったのかもしれない。
「そっちについた理由の方が気になってね」
「だって。クォンタム様はシャバルを殺してくれなかったじゃない!」
彼女は血走った眼でクォンタムにそう告げた。
ヴァイは失意の中でも家族を殺したシャバルへの憎しみだけは消えていなかった。
そしてクォンタムにシャバルを殺してくれることを期待していたのだ。
「貴方は私の家族を殺したシャバルを死に体まで追い込んだにもかかわらず止めを刺さなかった!あまつさえ、新たな体を与えて生き永らえさせるなんて。許せなかった!」
「そうだったのか。でもそれなら何で俺がシャバルに体を与えようとしてた時に反論しなかったんだ?」
「反論したとして、クォンタム様はそれを止めたのかしら?」
「うーん、そうだなぁ」
貴方は他人から受けた恩は必ず返す。どんな手を使っても、どんな結果になろうとも。それが憎い敵を生き返らせることだとしても。
そこに一切の私情を挟まずに恩を返す事だけにすべてを注ぐ。
反論されたところでやめるわけがない。
「やめないね」
「おい、話は終わったか?」
ヴァイを押しのけてクォンタムの前にタコが立つ。
体の半分以上が焼けただれて再生ができていない。
「無様だなクォンタム。所詮お前では俺は止められなかったという事だ」
「その割には重傷っぽいけど」
「確かに、ここまで弱らせられるとは思わなかったな。だが、この傷もお前らを喰らえば元通り。まずはお前から!」
ゆっくりとクォンタムへと手を伸ばす。
「待ちなさい!」
クォンタムへ延ばされた手をヴァイが遮った。
「最初に殺すのはシャバルのハズでしょ!!」
「おっとそうだった。そう言う約束だったな。俺としても裏切り者への制裁は望むところだ」
タコは向かう先をシャバルへと変える。
(恩返し一歩手前でこの惨状か)
このタコさえ始末すれば世界が平和になるというのに。
他の機体への乗り換えは多少時間がかかるから使えない。コンテナも破壊されて武器はあちこちに飛び散ってしまった。
シアルさんも気絶してるから新しいキットも作れない。
このままだと皆死ぬ。それにシャバルが死ねばティシアさんへの恩返しも台無しだ。
こんな状況なのに内部コンピュータはうんともすんとも言わない。
(考えなきゃ、何か、なにかないのか?)
彼の視界に入ったものは気絶している仲間たち、VRヘッドをかぶったままシアル、タコに掴まれて持ち上げられているシャバル、散らばった武器とパーツ。
(あ!)
勝算などあるかどうかもわからない作戦がクォンタムに閃く。
だがそれを行うには時間が。
すでにシャバルはタコに握りつぶされそうになっている。
「せっかく生き永らえさせてもらった命を自分で縮めるとは。愚かな奴よ」
残った四本の腕でシャバルの体を締め上げていく。
「生き永らえたからこそ、お前みたいなのを殺すために使わなきゃな。更に先を生きるためにも!!」
頭部のバルカンが火を噴くがその程度ではかすり傷しかつかない。
「おわりか?」
「鼬の最後っ屁、かすり傷にしかならねぇとは・・」
バゴォ!!
タコが力を込めてに一思いに握りつぶした音・・・ではない。
彼を誰かが殴り飛ばした音だった。
〇
「ごぱっ!?」
ショルダーバズーカでもほとんど傷つかなった彼の顔面が真っ赤に腫れあがっていた。
「ひゃ、ひゃれだ !?」
振り向くとそこに立っていたのはワーロックだった。
ローブと鍔の長い帽子を脱ぎ棄て、ちぎれた服を結びなおしてランニングに短パンのようなスタイルになっていた。
「ワシじゃ」
「全員両手両足を破壊したハズ!?」
「おう、破壊されたぞ。で治っただけじゃ」
(我が体に打撃で傷をつけるなどクォンタム以上のパワーではないか!?この魔女は確かいくつもスキルを持つという奴か?しかし、兵士たちが確認した力は風スキル、隠蔽、幻覚、召喚の四つまで。まさかまだ見せていないスキルがあるというのか!?)
「ふー。久しぶりだのぅ戦いに拳を使うのは。とその前に『束縛』」
ワーロックはヴァイへと手から光の鎖を伸ばして捕まえると自分の手の中に引き寄せた。
「きゃっ!?」
「さぁてどうしてやろうかのう?」
「ワーロック・・・!」
「コレでええか」
ブチっとワーロックはヴァイの片方の羽を引きちぎった。
「ぎゃああああっ!?」
妖精は羽を片方でも失うと自身の力の流れを上手く操れなくなり、スキルを使えなくなるのだ。
ワーロックは背から血を流すヴァイを地面へ放り捨てるとタコに向き直った。
「おぬしはそこで人形のように転がっとれ」
「裏切り者には容赦なしか」
「誰かがケジメは付けなきゃなるまい。だからワシがやってやった。こういうのは早い方がいい」
そう言った直後、ワーロックの拳がタコの顔面にめり込んだ!
「ごぱぁ!?」
タコの口から歯がはじけ飛び、血が噴き出す。
ワーロックの腕が拳を振るった衝撃に耐えられず折れるが瞬時に元に戻った。
「このぉ!」
タコのも反撃に出ようとするがそれよりも早くワーロックの拳が二発、三発と彼の体に飛び込んでくる。
ゴッ、ドゴッ、ボグッ!!!
軟体での衝撃吸収も意味をなさない程の威力。その様はまさに。
「タコ殴りじゃのう」
(な、なんだコイツは!?人の範疇をすでに超えている。何でこんな奴がいる!?あと十数分で全てが終わるという時に!?)
「ふむ、やはり肉体強化スキルの『200個』同時使用は疲れる」
〇
ワーロックが戦うその後ろではクォンタムが機体を乗り換えて気絶した皆の応急処置をしていた。
(回復ポッドが壊されたのは痛かったけど医療用ロボットアームとポッド内の溶液が無事なのは幸いだったな)
応急処置を終えるとシャバルの下へ。
「大丈夫か?」
「ああ、コアは無事だ。それにしてもすごいなアレは」
「俺も驚いたけどこのままじゃ奴は倒せない」
「なんでだ?」
「ワーロックさんは不死の体を使っていくつものスキルを重ねて発動してる。たとえ不老不死の体でも体力は無限じゃない」
スキャンをかけてみてもワーロックの攻撃の質が徐々に落ちてきている。
「なるほどな。じゃあどうする?」
「あいつを一撃で葬り去るしかない。俺が考えた『ツイン・コアシステム』で!」
そう言うとクォンタムは内部コンピュータからあるシステムを起動させる。
それはVRヘッドとの連動システム、いつもシアルが勝手にキットを生み出す時に使っていたものだ。
「俺のスキルをシアルさんやお前に渡せるなら、逆に借りる事だってできるはずだ」
「まさかシアルの能力を!」
「俺の初代クォンタムの設計図とお前のクリムゾンソルジャーの設計図を基に周囲の武器やパーツをくみ上げてコア二個積みで出力二乗の二人で操縦する『俺クォンタム』を作り上げる!!」
「そんなことして大丈夫なのか!?」
「後は任せろ!・・・運に!」
「運任せか!!」
『合体!!』
〇
「はぁ、はぁ、どうしたさっきの勢いは!」
既にワーロックのスキルの効力が落ちて攻撃に対応されていた。
が、顔面は顔が判別不可能なほどボコボコに腫れていた。
「やはり最高出力はせいぜい数分しか持たんか」
「素晴らしいぞ貴様。打撃だけで私にここまでの傷をつけるとは!」
「殺すまでは至らんか。だが、『時間稼ぎ』は出来たな」
『バトンタッチです (だ)!!』
「お。お前は!?」
ワーロックと入れ替わって現れたのは赤と白のツートンカラーのクォンタム。
背中から光の翼を生やした新たな姿。
『これが!クォンタム・DSだ!!』
新たな力と共に赤と白の翼を持つ最強のクォンタムが誕生する!!
つづく
クォンタム・ダブルスピリット。
テキトーに30分くらいで書きました。
クォンタムとシャバルの機体が融合した最強のクォンタム。
機体から―は正中線から天の方は銀色ベース、紅の方は濃い赤色がベースです。
出力が二乗になり背中のバックパックからは炎の翼と白い光の翼が噴き出す。
『天』は天からの使いであるクォンタムを現し、『紅』はシャバルのイメージカラー。
モデルは武者ガンダムとガンダムバエルです。
戦い方は次回をお楽しみに。
誰かもっとかっこよくしてくれないかな~。500円あげるから。




