第二十八箱 主人公の機体にライバルが乗るって燃える
はーい!海人藤カロでーす!!
なんかすげぇ筆が乗って更新早くなりました!
新たな戦士シャバルの活躍!どうぞご覧ください!!
そしていつも通り、ブックマーク!ご意見ご感想!評価、宣伝拡散、いろいろ!よろしくお願いしマーズ!!
シャバルとの因縁にも決着がつき、マキーナのメンバーはフェイデラ国で一時の休みを過ごしていた。
一方ゾーニ国では五将軍が一人、ハウラがギド王の中に潜む得体の知れない怪物の存在を突き止めた。ギド王はその怪物に体を乗っ取られていたのだ。
怪物は自身の正体を知ったハウラを殺そうとするがギド王が最後の力を振り絞り一時的に怪物から体を奪い返しハウラを逃がすことに成功した。
ハウラはゾーニ国を救う助力を求める為に追っ手に追われながらもフェイデラ国へと走るのだった。
時を同じくしてクォンタムの前に彼を朱火からクォンタムへと変えた存在が再び現れた。
彼はハウラを助けるようにクォンタムに告げた。
その言葉に従ってクォンタムはハウラを助けに向かおうとするが彼女がいるゾーニ国領内は余りにも遠く土地勘もない。
自分では助け出すのに時間がかかりすぎると判断したクォンタムはシャバルに助けを求めるのだった。
〇
『と、いう訳なんだ!もう戦に関わるなとか言っといてなんなんだが・・・』
シャバルは高性能のロボットアーム枝切りばさみでリンゴの木の剪定をしながらその話を聞いていた。
「わかった。すぐ向かう」
『いいのか?』
「ハウラには将軍時代に色々と世話になったからな。丁度いい『恩返し』だ」
『頼む!詳細な状況は分からないけどヤバイことが起こってるってのは分かるんだ!俺もフェイデラ王に許しを得てすぐ駆け付けるから!』
そこで通信は切れた。
通信と同時にシャバルの内部コンピュータにもマップが送られてくる。
そこへティシアがやってきた。
「うわぁ~さすが兄さん!もうほとんど剪定が終わってますね!」
「害虫とその卵も見つけただけ駆除しておいた。こちらの区画の作業は全部終ったよ。それと、ちょっと出かけなきゃいけない用事が出来た」
彼の声色でティシアはただ事ではないことを察した。
「戦い?」
「ああ」
「・・・じゃあ、いってらっしゃい!母さんと父さんには言っておくから晩御飯までには戻ってきてね」
「っ・・・。うん!いってくる!」
シャバルは家の裏の倉庫に向かう。
そこにクォンタムからもらったコンテナがあった。
コンテナからいくつか武装を取り出して装備し、長距離移動用ブースターをバックパックに取り付ける。
「方向はこっちか。今くぞハウラ!」
轟音と共にシャバルは空へと舞いあがっていった。
「おや?あれー、シャバルくんじゃないかい?」
「そうだねぇ。仕事ほっぽり出してどこ行くんだか」
「お母さーん!お父さーん!」
そこへティシアはやってきて事情を説明した。
「なるほどね。大方クマンタムの奴からだろうけど。仕事もちゃんと終わらせたみたいだしちょっと遊んでくるぐらい大目に見てやるか」
「だ、大丈夫かなぁ?ケガとかしないといいけど」
「アタシらの息子だよ!大丈夫に決まってんだろ!腹すかせて帰ってくるだろうからオイシイ晩飯作って待っててやらなとね!」
空へと飛び去って行くシャバルの姿を見送る。
その姿にクラッシュはこうつぶやいた。
「まるで空を駆ける真っ赤な流れ星だ。ん?空を駆ける真っ赤な玉…真っ赤なリンゴ。そうだ!うちのリンゴずっと商品名付けてなかったが『流れ星』というのはどうだ?」
「流れ星!」
「へぇ、アンタにしちゃいいセンスじゃない」
これ以降この農園は流星園と呼ばれるようになり名物のリンゴ『流れ星』がすさまじいブランド力を
手に入れるのだがそれはまた別の話である。
〇
シャバルは長距離移動用ブースターでいくつもの国を飛び越えてゾーニ国領内へと入った。
「ふむ、コレならば一々国境の関所を通らなくて済むな。便利なものだ」
森の中への着地と同時にブースターを切り離してそのまま走り出す。
今ハウラのいる場所は今いる森を抜けた先にある岩山の辺りだ。
そこへクォンタムからの通信が入る。
『おい!今どうなってる?』
「もうすぐハウラのいる場所だ」
『王様に許しをもらってこっちもやっと半分来たとこだ。全開で飛ばしてるか数分で追いつけると思う。今使えるものコンテナに詰め込んで持ってきた。おまえ武装はなに積んできたんだ?』
『セイバー二本、ショルダーバズーカ、左右の腕に腕部マシンガン、そしてお前が言っていた『おすすめ』をケツに貼り付けてきた」
『少ないな。コンテナは持ってこなかったのか?』
『ブースターを搭載せねばならなかったからな』
『ああ!そうか!お前のコンテナは長距離ブースターを付けれるアタッチメントなかったんだっけ。それだけでハウラさん助けられそうか?』
「ハウラは五将軍の一人だった女だ。戦闘が本職ではないとはいえそれなりの実力はある。一般兵に追わせても返り討ちだ。だから追っ手にはギド王親衛隊を動かすはずだ」
『親衛隊!?そんなのいるのか!』
「ああ、ギド王が見込まれた戦闘に特化した能力を持った兵士たちらしい。不気味な風貌の奴らで俺は話したこともない。噂ではギド王が作った新たな魔装具の実験台だという話も聞くがな」
『どれほど強いか分かんねぇなら急がねぇと!』
そこでクォンタムからの通信は切れた。
「本気の戦いにおけるこの姿での初陣。どこまでやれるか・・・!」
森を抜けるとスラスターを吹かし、シャバルは岩山へと跳んだ。
〇
岩山ではハウラが三人の鎧姿の男たちに囲まれていた。
身長2m以上でガタイが良く、大きく膨らんだ筋肉を持つ男、細くひょろ長い体を持った男、とくに目立ったところのない普通の男である。
三人ともシャバルが着ていたものと同じような鎧を纏っていた。
「ミ、ミツケタ。ハ、ハウラサマ!」
「まさかアンタがギド様を裏切るなんていが~い。でもアタクシにとっては好都合ねぇ。だってアンタ前から殺してやりたいと思ってたんだもの!アタクシよりブサイクのくせに五将軍とかいって若い兵士たちにチヤホヤされやがってよォっ!?」
「シナを作るなスパロウ、気色悪い」
「えー!?ノーマったらひっどーい!!」
「タイタンお前はなんで恥ずかしそうに顔を隠してる?」
「オ、オデ、ハウラサマ、スキ!」
「あぁ、そう」
心底どうでもよさそうにそう呟いたのが『ノーマ』、ひょろ長いオカマが『スパロウ』、ゴツイのが『タイタン』という名前らしい。
「親衛隊か」
「はい。貴女を殺しに来ました」
「そう、ならとっとと始めましょうか」
ハウラは腰に下げていた鞭を取り出し、振り回し始めた。
その速度は徐々に上がっていく。
「素晴らしい鞭捌きだ。そして貴女の能力『溶解』。己が肌、扱う武器に触れたものを容赦なく溶かす恐ろしい力。外傷なく人間を内側から溶かすこともできるという。その美貌と能力で一体何人の男の心と体を溶かしてきたのですか?」
「よくしゃべるわね」
「会話も戦闘の一環ですよ」
「そう、ならその口溶かしてもっと喋りやすくしてあげるっ!!」
パァンッ!!
ハウラの鞭の先端がノーマの顔面へ勢いよく叩き込まれた。
頭の甲冑がはじけ飛び、顔があらわになる。そのまま顔の皮膚まで先端が到達した。
だが、彼は微動だにしない。立っている。
(いつもなら頭が溶けて吹き飛ぶはずなのに!?)
「いやー、溶けるって結構痛いですね」
彼の顔面は確かに溶けていたが溶けた部分の下からすぐに新たな皮膚が出てきたのだ。
彼女の溶解の能力を超える速度で彼の体が再生していっているのだ!
「何のスキル!?」
「ふふふ、スキル・・・ねぇ。そんなちゃちなものじゃありませんよ!」
「っ!!」
ハウラは再び鞭でノーマを狙うがその間にスパロウが割り込んだ。
スパロウはそのままハウラの方へ突進してくる。
(こいつ何を!?)
スパロウは迫る鞭を体で受け止める。
だが彼もまた溶けずしかも当たった鞭は相手を弾き飛ばさず滑るように彼の体に沿って軌道が曲がる。
スパロウはそのまま握り拳をハウラの顔へ突き出す!
(そんな拳なんてアタシに効くわけが!)
通常ハウラの顔面に拳を叩き込もうものなら拳の方が溶ける。
しかし・・・。
ガンッ!!
その拳はいい音を響かせてクリーンヒットした。
「あ゛っ!?」
ハウラの体が地面に転がる。
「あ、あぁ~~~~!!サイっコおおおおおお!!!」
スパロウは甲高い声で叫ぶ。
「これよ!これがやりたかったのよ!!」
そのまま倒れたハウラに馬乗りになって髪を引っ張り上げる。
「んふふふぅ!!自分のスキルが効かないことが不思議なようね!冥途の土産に教えてあげるわ。あたしたち三人はギド様より大いなる力を授かったの!ノーマは超再生能力、タイタンは屈強な体、そして私は体中から特殊な粘液を分泌できるようになったの!コレがあればあたしはどんな物理攻撃も受け付けない。そしてそれを手に纏えば!」
ゴッ!
ハウラの顔に更にもう一発。
「アンタに溶かされることもないってわけ!」
「ぐぅ・・・」
スパロウはしゃべり続ける。
「アタクシ達三人は貧困な村の出身でね。神からスキルを授かる時でさえ供物が足りず雑魚スキルしかもらえなかった!ユニークスキルでも発現してればまた変わってただろうけどそれもなかった!親からも役立たずだと言われ続けて育ったの!!食い扶持探して軍に入って数年たった時にギド様に見初められてこの力を得たのよ。弱者を強者へと変えてくれる!あの方は最高の王だわ!それを裏切るなんて・・・」
「ぷっ!」
べしゃりとスパロウの甲冑に赤い液体がへばりついた。
「‥‥あ゛!?」
「あんな奴が最高の王?笑わせるわ。あんなのに縋り付いて。アンタたちは自分にプライドさえ持てない負け犬よ」
「っ~~~~!?この女ぁっ!!」
ガンッ!ガンッ!
髪を引っ張り上げたまま何発も何発もそれこそ顔の形が変わるほどに・・・。
「アタシにっ!唾はきゃあがってっ!このっ!このっ!ブサイクの分際で!!」
スパロウは感情に任せて拳を振るい続ける。
「ヤ、ヤベロォ!!」
見ていられなくなったタイタンが止めに入った。
ハウラの上にまたがるスパロウを突き飛ばす。
ハウラはやっとスパロウから解放された。
「あ、うっ・・・ごほっ」
「ちょっ!なにすんのよ!どうせ殺さなきゃいけないのよソイツ!」
「ウ、ウ~~~~!!」
「ウーっじゃないのよ!」
タイタンはハウラの方を向くと頭を下げて喋り始めた。
「ハ、ハウラサマ。オレトゲッゴンジデグレ!」
「はぁ?何言ってんのよアンタ?」
「ギド様ハオラタチニハヤサシイカラ!オラト夫婦ニナレバギッドユルジデグレル!」
タイタンのいきなりの求婚。
「で、お答えは?ハウラちゃ~んww」
ハウラは体を起こし、笑いながら彼の求婚に答える。
『願い下げよ。負け犬野郎・・・』
その言葉にタイタンの思考がフリーズする。
横ではではスパロウがゲラゲラと笑い転げていた。
「あーあ、断っちゃった」
次の瞬間、タイタンはその剛腕でハウラを殴り飛ばした!
ハウラの体は吹き飛ばされ近くにあった大岩に叩きつけられる。
「が・・・あ・・・・」
「ウ゛ウウウウウウウッ!!ナンデッ!?オラコンナニスキナノニッ!!!ナンデェエエエエエ!?」
「咄嗟にアタクシがアンタの腕を粘液でコーティングしてなかったら腕溶けてたわよ。あー!ハウラちゃーん!いきてる~www?こいつさぁ、惚れやすくって今までいろんな女の子に求婚したんだけどことごとく断られてね~。断られる度にキレて相手を殺しちゃうのよ~wwww。先に言っとけばよかったわね」
大岩を背にして力なくうなだれるハウラに怒り心頭のタイタンが近づいてくる。
「ナンデッ!?ナンデッ!!??ナンデッ!!!???」
「そうだ。ちょっとタイタン!」
「ア゛っ!?」
「アンタさぁ。そんなにコイツのこと好きなんだったらさぁ童貞貰ってもらいなよ!」
「エ゛!?デ、デモ、ソウイウノゲッゴンジデガラ・・・」
「何言ってんの。経験が多い方がモテるのよ!」
「ホ、ホントウ!?」
「この女経験豊富だから色々教えてもらいなさいな。ねぇ~ハウラちゃ~ん?」
ハウラは呻くだけで精いっぱいだった。
「ノーマ!いいわよねぇ?」
「悪趣味な。勝手にしろ」
「ほらぁ。ノーマもいいって!アンタも既にギンギンじゃない!ハウラちゃんも拒否しないってことはOKってことよ!」
「ジャ、ジャア、ヤル!」
タイタンはいそいそと下半身の鎧を外し、そそり立つ『それ』をハウラに向ける。
「ハ、ハウラサマ、ヤ、ヤサシグ、スッカラナァ・・・!ハァハァ!」
ぐったりとしたハウラの体を人魚を扱うように持ち上げ、服をはぎ取る。
スパロウはその様子を下卑た笑みを浮かべながらまじまじと鑑賞し、ノーマは見るに堪えなかったのか背を向けた。
ハウラの目から大粒の涙が流れる。
託された思いも果たせない悔しさ、こんなクソ野郎たちに弄ばれる惨めさ、自分自身の弱さ、とめどなく涙に変わっていく。
(たす・・・けて・・・助けてよ神様ぁ・・・)
そして、次の瞬間・・・・。
ドガアアアアアンッ!!
タイタンの『それ』が粉微塵に吹き飛んだ。
「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ッ!?」
あまりの激痛にタイタンの手からハウラが放り出される。
それをゴツゴツとした二つの腕が優しく受け止めた。
「・・・だ・・れ?」
彼女の目に入ったのは真紅の鎧。
「おーおー、ずいぶん美人になったな」
「シャ、バル?」
「ああ」
さらに。
「シャバル―!!追いついた!」
クォンタムを確認したシャバルは傷ついたハウラをクォンタムに渡す。
「おわぁ!?ヤバイぞこれ!生命反応ギリギリだ!」
すぐさま治療用ポッドをコンテナから出してハウラを放り込んだ。
「すぐに戻ってオペしないと!」
「お前はすぐにフェイデラ国へ」
「お前は?」
「後始末だ」
「了解!」
クォンタムはハウラ入りポッドをコンテナに放り込んで復路用ブースターを点火しその場から飛び去った。
「ちょっとおおおおおっ!何なのよアンタアアアアッ!?折角のショーを台無しにしてくれやがってぇっ!!」
「アアアアアアッ!?ツアアアアアアッ!?」
「うっさいわよ!タイタン!」
「あいつ・・・シャバルと呼ばれていた。まさか!?」
シャバルはクォンタムが無事離脱で来たのを見送ると三人組の方を見て・・・。
『殺す!!!』
赤き戦士による蹂躙が今始まる!
つづく。
ふと、思ったのですが。私の作品を読んでいただいてる皆さんはどのキャラが一番好きですか?




